【ゆりかもめ・川崎宿・高崎線・すみっコぐらし】ニッポンの夏、スタンプの夏~夏休みスタンプラリー訪問記

2023年夏、関東各地で開催されたスタンプラリーや「エキタグ」のデジタルスタンプなどを集め、数多くの駅を訪問してきました。

夏休みはスタンプラリーラッシュ

この夏休みは西武・小田急・東京メトロ・東急のイベントに参加したりスタンプを集めたりしていましたが、そもそも夏休みはこの手のイベントが最も盛んな時期で、今年も大小様々なものが開催されていました。今年の夏は東京近辺から離れられなかったため、暇つぶしを兼ねて各種スタンプラリーに参加してきました。一つ一つ記事にするのがしんどくなってきたので、ここからはダイジェストでお送りしたいと思います。

「エキタグ」ゆりかもめ全駅スタンプ

最近ものすごい勢いで全国の鉄道をカバーしつつあるエキタグですが、先日「ゆりかもめ」全駅にも電子スタンプが設置されたので、夏の大型イベントを目前に控えたお台場に行ってきました。

デザインはりんかい線と同じく、全てオリジナルキャラの「ゆりも」をかたどったもので、「駅ごとの個性が足りん!」と言おうかと思いましたが、実はゆりかもめの各駅には独自の「文様」が定められており、スタンプにもこれが描かれています。

https://www.yurikamome.co.jp/company/news/71487736dbc421df47148447784c1a17.pdf

この文様、新橋は(銀座に近いので)「柳」、日の出は「太陽」、お台場海浜公園は(台場の)「松」、東京国際クルーズターミナル(旧船の科学館)は「帆掛け船」、青海は「青波」、といった具合に極力駅名にちなんだものが採用されています(全然脈略がないものもありますが)。

この文様、かつては駅名看板やホームドアのガラス部分に張り付けられていた記憶があるのですが、最近はすっかり目にしなくなりました。唯一、駅手前に設置された駅名表示(車両先頭からしか見えない)に残っているようでした。

この「ゆりかもめ」、個人的には東京で一番好きな鉄道路線です。レインボーブリッジ付近から見えるお台場の眺めは良いですし、首都圏では唯一のループ線(?)があるのも良いです。始発駅でちょっと待てばロマンスカー顔負けの「展望席」に座れるのも魅力的ですが、この日は沿線で「プラレール博」が開催されており、終始小さいお子様に占領されっぱなしでした。

各駅で下車してスタンプを集めつつ、終点の豊洲へ。豊洲から先はかつて、晴海方面への延伸構想があったため終端部が左へとカーブしています。この構想は東京駅から臨海部への地下鉄構想へと置き換わり、ゆりかもめの更なる延伸は実現しなさそうです。

南武線で巡る、川崎の歴史 重ね捺しスタンプラリー

南武線の川崎、武蔵溝ノ口、登戸の3駅と、川崎宿にちなむ場所(東海道かわさき宿交流館、ホテル縁通)に設置されたスタンプを集めるというものです。このラリーのユニークな点は、単なるスタンプを集めるのではなく、専用の台紙に5つのスタンプを重ね押しすることで浮世絵のように絵が現れるという点です。調べると、横浜支社はこの手のラリーを過去何度か実施しているようです。

実は、別件で南武線に乗った際に登戸と武蔵溝ノ口のスタンプを押しておいたのですが、押印の際に用紙をセットする方向を間違えてしまい、最初からやり直す羽目になりました。際どい乗り継ぎの途中に押印する場合などは十分注意が必要です。ラリーをクリアし、川崎駅のアトレで500円以上買い物すると専用のケースがもらえました。

ラリーのついでにこちらで昼食を食べました

駅キャラと夏祭りスタンプラリー

神田・御茶ノ水・水道橋・市ケ谷の各駅にある「ちゃみずん」「神田のかんちゃん」「ばしくん」「いちがも」(各駅で独自にデザインしたゆるキャラなのかな?)のスタンプを集めると、駅名標キーホルダーがもらえるというラリーです。スタンプは元からある駅スタンプの台を間借りする形で設置されていました。駅同士は非常に近接しているので集めるのは容易で、水道橋駅のキーホルダーをゲットしました。参加者は小さいお子様が多かったです。

すみっコぐらしスタンプラリー

総武線・京葉線の7駅を巡るラリーです。本来ならばこの手のキャラクターのスタンプラリーには手を出さないのですが、ある筋からの「強い要望」に応えて参加してきました。途中、小さい子供と一緒にスタンプに並ぶ羽目になったらどうしようと不安いっぱいでしたが、参加したのが平日の午前中だったためか他の参加者に出くわさずに済みました。7駅をコンプリートするとクリアケースとシールがもらえました。京急でやっていたこのキャラのラリーは確か台紙が有料だったはずなので、無料で誰でも参加できるのはある意味太っ腹です。

ところでこのラリーシート、表面が妙にツルツルしておりスタンプが滑ってしまい、見ての通り折角のかわいいキャラクターが無残なことになってしまいました… 手持ちの台紙に押した分は特に問題なかったため、私の押印が下手なわけではなく(別に上手くもないですが)やはり紙質の問題でしょう。

今回、この春に開業した幕張豊砂駅を初めて訪問しました。駅付近で上下線の線路の高さが異なるため、東鷲宮駅のごとく地平駅と高架駅を足して2で割ったような妙な構造になっています。この辺りは日中各駅停車の本数が少ない上、総武線西船橋方面へ抜ける際に利用する武蔵野線はもっと本数が少ないので、うまくプランを立てないと延々と待たされることになるので注意が必要です。

「すみっコ」だけ集めるのも何なので、各駅の改札口でお願いして本来の駅スタンプも集めてきました。幕張豊砂駅のスタンプは導入直後ということで真新しかった一方、千葉駅のはインクが完全に枯れてしまっていました。エキタグさんにはぜひ千葉支社管内の駅もカバーしてもらいたいところです。

高崎線開業140周年記念スタンプラリー

高崎線・宇都宮線の上野~新町間は日本鉄道として1883年に開業しました(段階的に開業したため、開業日は駅ごとに微妙に異なる)。今年は開業140周年に当たることを記念して、浦和、上尾、鴻巣、熊谷、深谷、本庄の各駅を巡るスタンプラリーが開催されました。先着500名限定でオリジナル缶バッジのプレゼントもあるとのこと。本庄というと東京からの距離は相当なものですが、のんびりホリデーSuicaパス(「ホリデー」という名前ですが、夏休み期間は平日でも利用可)のカバー範囲なので、千葉を訪問したついでに参加してみました。

ところで、高崎支社は駅スタンプの配置に熱心で、高崎線は全駅にスタンプが配備されているとのこと。そこで、今回はラリー駅以外の駅でも極力下車してみることにしました。ところが、上尾の次の桶川で下車してスタンプを押してみると、これが見事にカラカラ… エキタグさんさんにはぜひ高崎支社管内の駅もカバーしてもらいたいところです。

駅スタンプがそのような状況なので全駅下車は早々に断念し、ラリー駅のみを巡ることにしましたが、ちょっと面白い乗り継ぎを発見しました。鴻巣14:35発の高崎行きに乗ったのですが、高崎線の籠原より先は運転本数がぐっと少なくなり、熊谷で一度下車してスタンプを集めようとすると、次の列車まで30分近く待たねばなりません。それは何としても避けたいと時刻表を睨んだところ、熊谷を5分後の14:58に発車する籠原行きに乗れば、籠原で先行する高崎行きに乗り継げることを発見しました。実は籠原では多くの列車で切り離し作業が行われる(東京口の高崎線は多くが15連だが、高崎方面へは10連しか乗り入れできないため)ので長時間停車します。そのため、後続の列車に追いつかれるケースがしばしば発生するようです。この乗り継ぎを見つけたおかげで、待ち時間を大幅に減らすことができました。

鴻巣発1435144314561510
熊谷発1453145815121521
籠原着1500150415191526
籠原発15081531
深谷着15131535
鴻巣~深谷間の時刻表(赤字が実際に乗車した列車)

籠原の次の深谷は、かつて深谷で東京駅舎のレンガを生産していたことにちなみ、東京駅を模した駅舎が有名です。この駅に降り立つのは初めてですが、これが橋上駅舎だというのが驚きです。橋上駅という関係上、本物のレンガではなくレンガ風のタイルを張りつけているそうです。

深谷からさらに進み、ようやく本庄に到着です。6駅のスタンプを集め、改札で景品をもらおうとしたら「品切れです」との無情の宣告が… これで再度がっくり来てしまいましたが、帰りのグリーン車は空いていて(大宮駅まで階下席は貸切状態だった)、ゆったりくつろぎながら東京まで戻ることができました。期間限定で行われている、グリーン車にJREポイント400ポイントで乗車できるキャンペーンを利用したので実質400円で乗れましたし。

この2つは独立した記事にしました。

乗り歩きの成果

この夏休みの一連の乗り歩きの結果、合計で150ほどの駅を訪問しました(乗り継ぎなどで下車した駅は除く)。使用したフリーきっぷの数も実に9種類(写真の7種類の他、ICカード版の都区内パス・のんびりホリデーsuicaパス)に上りました。

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