東急全駅ラリー「すたんぷポン!」8月開始の第2章 目黒線・東急多摩川線をコンプリート!⇒全線コンプリートしました

東急線で期間限定にて行われている全駅スタンプラリー「すたんぷポン!」に参加し、目黒線・東急多摩川線を含む東急の全駅を回ってきました。

第2章「目黒線・東急多摩川線編」収集の足跡

「すたんぷポン!」は、かつて東急線で夏休みに毎年行われていた全駅スタンプラリーです。このスタンプラリーの台紙はマンガのような冊子に所々穴が開いており、その部分にスタンプを押すとマンガが完成する、という体裁になっているのが特徴です(年度によって異なる年もあるようですが)。そのうち33年前の1990年分をデジタルスタンプ化し、期間限定(~2024年3月)で復活することになりました。7月に開始された東横線・新横浜線分に続き、このたび目黒線・東急多摩川線の分も押せるようになったので早速集めてきました。

レトロな雰囲気の残る多摩川線

という訳で、東急の蒲田駅へとやってきました。この駅は阪急大阪梅田駅のミニ版のような頭端式プラットホームになっているのが特徴です。池上線・多摩川線専用の7000系に乗って出発です。

多摩川線はかつて、目黒線(目黒~多摩川間)と一体の路線で「目蒲線」と呼ばれていました。目黒線が地下鉄と直通して20m車8連にまで編成を伸ばした一方、多摩川線は目蒲線時代の4連から3連へと短くなり、車両も他線より一回り小さい18m車のままです。そのため、各駅のホームの端の方は使われないまま放置されています。(元々3連分しかホームのなかった鵜の木を除く)

上下ホームの間に跨線橋は無い(下丸子駅)

途中駅は昔ながらの姿をとどめており、上下のホームを繋ぐ跨線橋や地下道はなく、改札は別々に設けられています。スタンプは上下線どちらかの改札に設置されているため、反対側の改札に降りてしまった場合は構外の踏切を渡って隣の改札に行く必要があります。

途中の沼部駅は古めかしい造りつけの木造ベンチが残る一方、すぐ横を新幹線や横須賀線が走り抜ける(ただしホームはない)ため賑やかな駅です。沼部を出ると程なく地下に潜り、多摩川駅の地下ホームに到着。ここからは目黒線に乗り換えます。

多摩川線と好対照・ゴージャスで賑やかな目黒線

多摩川駅の目黒線ホームは東横線のホームと並んで設けられ、田園調布までは複々線のような形で並走します。レトロな多摩川線とは異なり、地下鉄直通を機に改築された真新しい駅が続きます。車両も5社局のものが入り乱れ多彩ですが、相鉄直通開始後は急行が8連(東急・相鉄車)、6連が各停(主に地下鉄車)に使われる傾向があるようで、私が乗った時はこれでもかとばかりに都営6300形が来ました。

次の田園調布駅に降り立つのは実は初めてでしたが、かつて使われていた駅舎が駅前広場に保存されていました。駅前には高級住宅街がずらりと広がっていて、これまで降り立ってきた数々の駅と比べても田園調布は別格だなと感じました。駅ビルに出店している店舗も、高級ホテルのアーケード街にでもありそうな立派なお店ばかりで、そんじょそこらの駅ビルとは雰囲気が全く違います。

その次の奥沢は目黒線唯一の地上駅で、駅前には大きな踏切があります。奥沢は車両基地が併設されていて、ここだけは立体化が難しかったようです。近年、目黒線の8連対応のため大規模に改築され、目黒方面のみ待避線が設置されました。駅は真新しいのですが、駅前には何故か古めかしい商業ビルが健在でした。

大岡山駅前の光景

奥沢を出ると線路は再び地下に潜ります。目黒川の上にある不動前駅周辺を除いて線路はこの先ずっと地下を進み、まるで地下鉄のようです。大井町線と交わる大岡山で下車するのは本当に久しぶりで、駅前の光景もすっかり様変わりしていました。実は30年近く前の高校時代、受験候補の大学の視察(と称した友達との東京旅行)でこの駅を訪れたことがあるのです。その頃はまだ目黒駅も大岡山駅も地上にあり、目黒線ではなく目蒲線と称していました。結局、駅前にある大学には縁がなく、大岡山を訪れる機会もないまま時間が経ってしまいました。

その次の洗足駅には、「ようこそ聖地洗足へ」の表記と、謎のコスプレをしたのるるんが。この分野の知識は全く無いのですが、アニメか何かの舞台になったのでしょうか?

残る駅を訪問し、無事全駅をコンプリートしました。途中一切寄り道はしなかったので、制覇タイムは2時間を切りました。列車本数の多いラッシュ時でもなければ、このタイムを切るのは相当困難ではないでしょうか。

集めたスタンプを見てみる

スタンプを集めると、上記のようなマンガを見ることができます。脚注にもある通り内容は1990年当時のもので、今見ると時代の違いを感じます。東横線の回は切符や運賃に関する内容だったので、その傾向が顕著でした。

今回は車両や信号関係の内容だったのでそれほど違いはないかと思いきや、やはり今とは違う部分が多かったです。例えば…

  • 「東急電車の最高時速は100キロ」→現在は110キロ
  • 「制限速度を超えるとATSが…」→主要路線はATC化された
  • 「(東急線のトンネルは)東横線に2か所、田園都市線に12か所」→目黒線の地下化、新横浜線の開業で大幅増
  • 「高津の電車とバスの博物館」→宮崎台に移転
  • 「25メートルおきにあるレールの継ぎ目」→ロングレール化で継ぎ目は激減

他にもまだまだありそうですが、こうやって今との違いを検証してみるのもまた楽しいかもしれません。知名度の問題なのか、今回もこのラリーに参加している人にはほとんど出くわしませんでしたが、来年3月までとロングランで行われているのでマイペースで参加してみてはいかがでしょうか。

全線コンプリートしました!(2023/11/20追記)

田園都市線の各駅を回った時の記録はこちらから

その後、田園都市線・大井町線・池上線など東急全線のスタンプが設置されたので順次回ってきました。実は10月半ばにほぼ回り終わっていたのですが、ぽつんと残ってしまったこどもの国駅に行く機会がなかなかなく、1か月ほど放置してしまいました。

池上線久が原駅

「認定証」の発行No.は72で、おそらく私が72人目の制覇者だったのでしょう。相変わらず参加者数が低調なのは気がかりですが、池上線で昭和の頃から変わっていないであろう古色蒼然とした駅舎を眺めたり(五反田に近い方は近年改装された駅も多かったですが)、世田谷線で途中下車して細い路地を歩いたりして、東京23区内の多様さを実感できて楽しかったです。

今回のラリーでは、世田谷線の途中駅とこどもの国線の恩田駅にはチェックポイントがありませんでしたが、それらの駅も途中下車して東急全駅訪問を達成してきました。

ちなみに、世田谷線では「猫電車」、こどもの国線では「うしでんしゃ」なるものを発見しました。前者は豪徳寺の招き猫、後者はこどもの国の牧場で飼われている牛にちなんでいるようです。こどもの国線には「ひつじでんしゃ」もいるんだとか。

最終ページの1つ前
最終ページ

全部のスタンプを集め終わったところで改めてマンガの方を見返してみましたが、上記の例のように所々話がつながっていない超展開な箇所があるのが気になりました。デジタル化するにあたって一部省略されたページとかがあるのでしょうか? 何だか腑に落ちないですが、このラリーのお陰で全駅踏破できたのでまあ良しとしましょう。

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