2024年のGWは、今まで未訪問だった韓国・ソウルを訪問し、乗り鉄旅を満喫してきました。まずは京成スカイライナーで成田へと向かった記録です。
「第3候補」が繰り上がり当選?
2024年のゴールデンウィークがやってきました。例年GWは平日にまとまった休みが取れることが多く、去年は九州や四国にまで足を延ばし、各地のロープウェイを乗りつぶしてきました。しかし国内の全鉄道を乗りつぶしてしまった今、もはや行く場所がありません。今年延伸した北陸新幹線も早々に乗りつぶしてしまいましたし。
そこで思い立ったのは、ZIPAIRを使った海外訪問。ZIPAIRはこのブログを立ち上げた際、最初に記事にさせてもらったこともあり一度乗ってみたいと思っていたのです。加えて、2024年にはANA系のAirJapanも開業し、こちらも乗ってみたいと思っていました。
取れる休みはせいぜい3日なので北米やヨーロッパに足を延ばすことは難しく、ターゲットはアジア圏に絞りました。個人的にまず気になったのがシンガポール。街並みがきれいで治安が良く、ホーカーでの一人メシも楽しめるため一人旅には最適な場所の一つです。一人で訪問したことはまだなく、MRTを乗りつぶしつつ一度じっくり歩いてみたいと思っていました。
ですが、直前の3月に訪問することとなったため、さすがに中1か月で訪問する気にはならずこの案は没に。
次に気になるのが台湾です。英語圏ではないのがやや不安ですが、日本そっくりの台湾新幹線には一度乗ってみたかったですし、頑張れば台湾島一周も比較的短時間でできるので鉄道旅を満喫できそうです。ですが、4月に大きな地震があり、その後も余震が相次いでいるのでこれも断念。
タイやベトナム、マレーシアは言葉が通じない上、治安もそれほど良くなさそうで、のんびりと鉄道旅が楽しめるかどうかは疑問です。香港や中国は何だか色々とキナ臭いし…
そんなわけで、やや消去法的に浮上したのが韓国です。これまで一度も行ったことはないですし、韓流ドラマやK-POPには何ら興味はなく、ハングルはこれっぽっちも分からず、現地の観光地の知識もなく、鉄道もKTXぐらいしか知りません。
ですが、調べてみるとソウル周辺は新線建設が盛んに行われており、興味深い路線もいくつかありそうです。フライト時間も国内線並みに短く、短期の旅行でも滞在時間が確保できるのも魅力的です。治安がどうなのかとか言葉の問題など不安材料も多少ありますが、まあ一応先進国なのでどうにかなるでしょう、多分…
東京~ソウル間は多数の航空会社が参入しており、日本のLCCだとZIPAIR、AirJapan、ピーチが路線を持っています。韓国系のLCCは数が多すぎ、もはや把握不能なほどです。今回は日本の新興LCCのサービスを体感するため、行きはZIPAIR、帰りはAirJapanに乗ることにしました。
という訳で、韓流スターも韓国コスメも登場しない(グルメと観光はちょっとだけあり)、おじさん一人の奇妙なソウル旅が始まりました。
早朝の京成スカイライナーで成田へ
ZIPAIRのソウル便は成田出発が9時とやや早く、成田からやや遠い所に住んでいる筆者は始発の電車に乗る必要がありました。LCCは搭乗時刻に間に合わないと容赦なく置いて行かれるので遅刻は厳禁です。
そのため、高速バスやNEX、スカイライナーを候補に挙げておき、当日の運行状況によってどれに乗るかを選ぶことにしていました。幸いこの日はどの路線も問題なく運航できていたので、スカイライナーで成田に向かいました。
ホームに上がると、まず各駅停車がやってきました。成田の先の芝山千代田まで行く列車ですが、行き先表示は「芝山」と省略されていました。しばらく待つと、乗車予定の6時25分発「スカイライナー」がやってきました。車体先頭部分には何やら見慣れないラッピングが…
車体には、キャプテン翼のラッピングが至る所になされていました。そういえば昨年、四ツ木駅を訪問した時も駅構内に装飾がされているのを見かけました。海外での知名度もあるようなので、空港特急のラッピングの題材としては最適…なのかも知れません。
スカイライナーに乗るのは久々ですが、まだ朝早いこともあって車内の混雑はそれほどでもありませんでした。大きな荷物を抱えた外国人客が多く、デッキ付近の棚に荷物を置くため乗客が滞留してしまうのが気になりました。(帰りはほぼ満席だったので、列車が遅延してしまうほど乗車に時間がかかっていた)
シートはメッシュ生地の張られた事務椅子のような造りで、やや硬めの座り心地なのも以前と変わらずでした。この後仁川空港から空港特急に乗るので、乗り心地を比較してみたいと思います。
この後機内では一切食事が出ないため、上野駅で購入した「東北福興弁当」を車内で頂きます。東北にちなんだ豊富なおかずが並ぶのが特徴で、すっかりお気に入りとなった駅弁です。調べたところ、これが4度目の購入だったようです。この弁当は定期的に内容が見直されるようで、以前とはおかずの内容が変わっていました。
この後韓国では濃い味の食事が続きそうで(結局その予想は正しかった)、この旅最初で最後であろう和食を思う存分堪能しました。
列車は定刻の7時8分、成田空港に到着しました。そういえば成田空港駅にはエキタグも配備されているので、JR改札の方に回って押印しておきました。
久々の成田空港探訪
成田から海外に飛ぶのも久々ですが(おそらく6年ぶり)、まずはZIPAIRのチェックインが行われる北ウィングに向かいます。ここは主にSKYTEAM系の航空会社が集まっていますが、ZIPAIRはなぜかここを拠点としているようです。
カウンターにはソウルやマニラに向かう客が集まり、そこそこ長い列ができていましたが、これには並ばず(理由は次回の記事で)検査場に直接向かいます。手荷物検査と出国手続きはあっさり完了し、7時40分ごろには搭乗ゲートのある第1サテライトに到着しました。
先述の通り成田は久々なので、免税店などを眺めつつ構内を歩いてみます。南ウィングの方に出て、一番端の第4サテライトまで来ました。まだ朝早く出発便が少ないため、このあたりは閑散としています。
地下に向かうエスカレーターに乗って下へ降りると、何やら怪しいトンネルが。これは第4サテライトと第5サテライトを結ぶ地下道で、存在は知っていましたが実際に来るのは初めてです。一般客はサテライト間を移動する必要性がそもそも薄いうえ(強いて言えばラウンジ利用者ぐらいか)、朝早いので全くの無人でした。
トンネルを抜けると第5サテライトに出ます。ここは階上にANAのラウンジがあり、ANAの北米路線は基本的にこのあたりから出発することが多いです。
北ウィングに戻ってさらに探索してみると、大韓航空のラウンジと「NARITA PREMIER LOUNGE」を発見しました。主にSKYTEAM系の航空会社の乗客向けとなっているようです。後者はZIPAIRの乗客も5700円を支払えば利用可能ですが、節約志向のLCC客が利用することはあるんでしょうか?
そうして時間つぶしをしているうちに搭乗開始時刻となったので、いよいよ搭乗ゲートに向かいます。
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