JR東日本「駅ナンバリングスタンプラリー めざせ151!」に参加した~スタンプシートに隠されたカラクリとは?

台紙のスクラッチを削って出た駅を回る異色のイベント「都区内版 駅ナンバリングスタンプラリー めざせ151!」に参加してきました。

コースが決まっていないスタンプラリー?

鉄道会社の開催するスタンプラリーイベントというと、通常は事前に決められたチェックポイントを回らせるものが一般的です。ところが、先日JRではコースの決まっていないスタンプラリーが開催されました。「都区内版 駅ナンバリングスタンプラリー めざせ151!」なるタイトルで、東京23区内の駅スタンプを集めて回るイベントでした。都内から遠く離れた駅にもビラが置いてあったので、見たことがある方もいるかもしれません。

今回のイベントは一般的なスタンプラリーとは異なり、コースが元々一意に決まっているわけではなく、スクラッチを削って出た駅に行かねばならないというルールになっています。スクラッチというギミックがあるためか台紙はどこかの会社に外注して印刷してもらったようで、タイアップの付いていないイベントにしてはそこそこ立派です。ただし、台紙を引き換えるための電子チケット(オリジナル記念トートバッグ付き)をネット上で690円で購入する必要がありました。

https://www.jreast.co.jp/press/2023/tokyo/20231201_to01.pdf

上記の公式サイトによると、コースは「じっくり10駅コース」「おてがる4駅コース」の2つがあり、どちらかをコンプリートすると記念品が当たる(かもしれない)ガチャガチャに参加できます。2つのコースの概要は以下の通りです。

〇じっくり10駅コース

・都区内エリアのうち25駅(そのうち10駅を集めていただきます)

・各Stepの隠されている駅(スクラッチ)を一か所削ってスタンプを集めよう!! 一気に各Stepのスクラッチを1つ削ってスタンプを集めるのも良し! Stepごとにスクラッチを削りスタンプ押印後、次の行き先を決めれば ドキドキ感UP間違いなし!ぜひ挑戦してみてね!

〇おてがる4駅コース編

・都区内エリアのうち6駅(そのうち4駅を集めていただきます)

・スクラッチを削って隠されていたグループの“オリジナル電車スタンプ”を4種類 ゲットしよう!

両コースとも、スタート・ゴールは市ヶ谷駅となっています。そういえば、以前参加したこのイベントもゴールは市ヶ谷駅でした。市ヶ谷駅にはスタンプラリーを企画するのが好きな駅員さんでもいるのでしょうか? ともかく、まずはスタンプ台紙を受け取るべく市ヶ谷駅へと向かいました。

コースの難易度は運次第

市ヶ谷駅でラリーシートを受け取り、スクラッチを早速削ってみます。今日の日程のハードさが決まる運命の瞬間です…

削る前
削った後

結果は以下の通りになりました。

・4駅コース:御茶ノ水、神田、新小岩、浜松町
・10駅コース:市ヶ谷、板橋、大井町、五反田、両国、南千住、三河島、亀有、水道橋、飯田橋

総武線・常磐線の駅が妙に多いですね… できれば京葉線の駅は回避できたらいいなと思っていた(東京駅での乗り換えが面倒だから)ので、その点は安心しました。

ところで、「10駅コース」の駅ナンバリングの合計は、どのマスのスクラッチを削ったとしても必ず151になるとのこと。スクラッチを削ってみてようやく分かったそのからくりについては、本稿の最後で述べたいと思います。

無難に14駅走破

早速市ヶ谷を出発し、「4駅コース」「10駅コース」の両方を巡ってきました。途中、都営地下鉄の謎解きもこなしながらでしたが、だいたい5時間ぐらいで巡ることができました。巡った順番は、上記の駅名標の写真から察して頂ければと。(スタンプを押した駅だけでなく、乗り換えで通った駅も載せています)

最早巡りつくした感のある東京都内をまたしても巡ることになりましたが、赤電カラーのE531系や浜松町駅東口のやたら高い歩行者デッキ(首都高を跨ぐために地上3階分の高さがあるらしい)、両国駅3番ホームへの通路に設けられたギャラリー、亀有駅の両さん像(ご丁寧に駅の南北に2体も設置されている)など、いくつか新発見もありました。

ラリー終了後の台紙はこんな感じ。「4駅コース」は鉄道車両の柄のスタンプ、「10駅コース」は各駅に常時備え付けられている駅スタンプを押します。両国駅は押すのに失敗し、ブレブレになってしまいました。最後に市ヶ谷駅でガチャガチャに挑戦し、景品として山手線クリアケースをゲットしました。

筆者のように既に23区内全駅を訪問済みの筋金入りのマニアにとっては、それほど苦労することなくあっさりと回れてしまいました。ちなみにパンフレットでは「STEPごとにスクラッチを削りその都度行先を決める」ことが推奨されていますが、下手をすると同じ区間に何度も乗る羽目になるため、流石に飽きてくるのではないかという気もします。

個人的には一人で参加するよりも、複数名でそれぞれシートを購入してタイムアタックをすると盛り上がるかなと思いました。

「めざせ151」の謎

最後に、本ラリー最大の謎である「10駅コースの駅ナンバリングの合計は必ず151になる」理由ですが、実は「スクラッチで選ぶ駅のナンバリングが全て同じ」になっているのでした。どうやら、東京23区内かつ1線区しか乗り入れが無い駅が選ばれているようですね。

  • STEP2: 板橋(JA13)、信濃町(JB13)
  • STEP3: 大井町(JK19)、原宿(JY19)
  • STEP4: 五反田(JY23)、亀戸(JB23)
  • STEP5: 両国(JB21)、馬喰町(JO21)
  • STEP6: 南千住(JJ04)、潮見(JE04)
  • STEP7: 三河島(JJ03)、越中島(JE03)、尾久(JU03)
  • STEP8: 亀有(JL20)、浅草橋(JB20)、新日本橋(JO20)
  • STEP9: 水道橋(JB17)、蒲田(JK17)、浮間舟渡(JA17)
  • STEP10: 飯田橋(JB16)、西大井(JO16,JS16)、新大久保(JY16)、北赤羽(JA16)

最初の方は山手線内の駅とそうでない駅が半々ぐらいですが、後に行くほど遠方の駅の割合が増えてきていますね。亀戸、潮見、亀有、蒲田、北赤羽と引いてしまうと23区の隅々にまで行くことになり、本当に大変そうです。そう考えると筆者のくじ運はそう悪くなかったようです。

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