箱根「路線バス」駅伝 ~ 大手町ー芦ノ湖間を路線バスだけで踏破できるか?(2022/1/4)

競走結果(続き)

第5走者 横浜駅東口12:26発~山谷13:02着 神奈川中央交通(77系統)

次は横浜駅から戸塚方面に向かう。バスターミナルを歩いていると、目の前に戸塚駅行きのバスが停車している。このバスは関内駅などを経由してやや大回りのルートで戸塚に向かう路線である。一瞬乗ってしまおうかと思ったが、思いとどまって当初考えていたルートで進むことにした。

しばらく待って、神奈中の77系統芹が谷行きに乗る。運行会社は神奈川中央交通で、ここから国府津あたりまでは神奈中のテリトリーが延々と続くことになる。このバスは国道1号線を西へ進み、東戸塚近くの芹が谷まで行く路線である。先述の路線と異なり、箱根駅伝の名所の一つである権太坂を走る路線であることからこちらを選択した。

もはや何だか分からないぐらい乗り入れ系統が多い横浜駅東口バスターミナル。西口からも多数のバスが発着する。
芹が谷行きのバス。

バスは横浜駅前のビル街を抜け、京急戸部駅のガードをくぐって、幅の広い国道1号線を西に進む。やがて東海道線と合流し、しばらく並走して保土ヶ谷に到着する。駅前の古びた団地の足元にあるバス乗り場に停車するが、乗客はないまま発車する。保土ヶ谷を過ぎると国道1号線は片側1車線の狭い道に変わる。保土ヶ谷バイパスの下を抜けると、いよいよ権太坂の上りに差し掛かる。その名の通り「権太坂」というバス停もあるが、昔とは地形が変わっているためかさしたる急坂ではない。

とここまでは順調に来たのだが、権太坂を超えたあたりから渋滞につかまってしまった。乗っているバスが国道から離れる直前の山谷バス停に着いた頃には定刻より10分も遅れていた。

第6走者 山谷13:13発~戸塚駅東口13:34着 神奈川中央交通(横43)

バス停で待っていると程なく、戸塚駅東口行きのバスがやってきた。後で調べると、どうやら横浜駅で見送ったバスであるらしい。横浜駅でどちらのバスを選んでいたとしても結局戸塚に着く時刻は変わらないのだった。

バスは山崎パン、ブリヂストンといった大手企業の工場をかすめながら進む。ブリヂストンの手前で国道はバイパスと旧道に分かれるが、駅伝はバイパスを走るのに対しこのバスは旧道を経由するので、一旦駅伝ルートからは離脱することになる。今回のバスの運転手さんはなかなかの「飛ばし屋」で、加減速ともなかなか鋭かった。そのおかげか、途中乗降は多かったにもかかわらず戸塚駅にはほぼ定刻に到着した。

戸塚駅東口に到着したバス。

第7走者 戸塚駅バスセンター13:45発~藤沢橋14:10着 神奈川中央交通(戸81)

戸塚はJRと地下鉄が交差する横浜市南部の交通の要衝で、駅の東西にそれぞれバスターミナルを構える。次に乗るのは、東海道線で2駅先の藤沢まで一気に向かうバスである。駅の反対側から発車するので、駅の改札口やターミナルビルの中をえっちらおっちらと移動する。

しばらく待ち、発車時刻ぎりぎりになってやってきたバスに乗り込む。バスは引き続き国道の旧道を進んだ後、バイパスと合流する。このバイパスは有料道路である横浜新道からの流れも受けているので、走る車はトラックが多い。車線も広くなり、信号さえなければ高速道路のようだ。そんなところにも律儀にバス停が設けられているのが面白い。

しばらく走ると、かつて「渋滞の名所」とまで呼ばれた原宿交差点を通過する。国道は地下を通るが、バスは地上のバス停に停車するためにあえて地上の側道を走る。それでも大した時間のロスはなく、順調に通過する。

しかし、国道を外れて藤沢市内へ向かう道に入ると、またしても渋滞にはまってしまう。箱根駅伝の名所・遊行寺坂の前もノロノロ運転で通過。遅れは10分にも達してしまった。たまらず、坂を下り切ったあたりの藤沢橋バス停で下車する。だが、そこから交差点を一つ越えたあたりからは順調に流れていて、焦って降りた意味は全くなかった。

仕方なく藤沢市街へと歩き、次に乗るバスの発車するバス停を確認。30分以上時間があるので、商店街の中にあるKFCで遅い昼食を摂る。

渋滞にはまり、藤沢橋バス停で下車。

第8走者 南仲通り15:01発~本村15:34着 神奈川中央交通(藤07)

次に乗るのは、東海道線で2駅先の茅ヶ崎まで直行するバスである。隣の辻堂まで行くバスもあり、そちらの方が運行頻度も高いのだが、辻堂駅前にあるショッピングモールの渋滞に巻き込まれると嫌だなと思い、ちょっと待って直行便に乗ることにした。果たしてこの判断が吉と出るか凶と出るか。

商店街からやや外れたところにある南仲通りというバス停から乗車する。今度のバスは乗客わずか5人ほどと、珍しく空いている。2時間に1本とマイナーな系統だからだろうか。バスはしばらくは順調に進むが、藤沢バイパスの藤沢IC付近で渋滞にはまってしまった。どうやら国道1号線との合流付近が混んでいるようだ。そこにモールへの入庫待ちの車が重なり、ひどい渋滞になっているようだ。結局、ここだけで20分近くロスしてしまい、茅ケ崎での乗り継ぎが一本遅くなってしまった。相次ぐ渋滞にさすがにげんなりしてくる。

辻堂駅近辺の渋滞をようやく抜けると、バスは住宅街を快走するが、今度は茅ヶ崎駅前の渋滞にはまる。「もうやってられん」とばかりに、終点の数個前の本村バス停で下車してしまう。

茅ヶ崎行きのバスは日中2時間に1本と少ない。
本村バス停を発車後、渋滞で停車するバス。

第9走者 茅ヶ崎四ツ角16:13発~平塚駅北口16:28着 神奈川中央交通(茅06)

渋滞のひどい国道を脇目に見つつまっすぐ5分ほど歩き、茅ヶ崎四ツ角バス停に着く。ここから平塚駅まで向かうバスがあるのだが、10分以上時間が余ってしまった。外は寒いし、仕方ないので近くにある小さなコンビニで何を買うでもなく時間をつぶした。

やってきたバスは、ちょうど帰宅時間ということもあって立ち客が出るほどの盛況だった。バスはやがて今宿という地区に差し掛かるが、ここで急に降車客が増え、車内は落ち着いた。その後は西に進み、暮れなずむ相模川の馬入橋を超え、ようやく平塚市に入る。平塚市内では、ほとんど車通りのない旧東海道を進んで、平塚の駅前に出る。5分ほど遅れたが、平塚駅前の巨大なバスターミナルに到着した。

時間の関係もあってここで継続を断念、箱根駅伝でいえば3区平塚中継所でリタイアと相成った。

馬入橋では東海道線と並走。
夕暮れの平塚駅に到着。
今回はここにて断念。

検証:ゴールは可能だったのか?

今回は残念ながら平塚で時間切れとなり、それ以上進むことはできませんでした。ただし、机上で乗り継ぎを調べたところ、以下の行程でかろうじて当日中に箱根駅伝のゴールである箱根町港にたどり着くことができるようです。(2022年1月時点でのダイヤを基に調査)

・平塚駅北口16:40発~二宮駅南口17:12着 神奈川中央交通
・二宮駅北口17:52発~国府津駅18:27着 神奈川中央交通
・国府津駅18:35発~小田原駅東口18:58着 箱根登山バス
・小田原駅東口19:15着~箱根町港20:15着 箱根登山バス

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