入手困難なPASMOカードをゲットできる!「京急全線1日フリーパス」で三浦半島の駅巡り

2024年現在入手困難なPASMOカードですが、「京急全線1日フリーパス」を購入すれば入手できます。フリーパスを使って京急の三浦半島エリアの駅を巡りました。

入手を望む人多数?Suica&PASMOカード

近年、世界的なICチップ不足を理由に首都圏ではSuicaやPASMOの発行が定期券を除き停止されてしまいました。代替としてモバイルSuicaやPASMOの使用が推奨されていますが、現状私鉄のフリーきっぷはモバイルPASMOに対応していません。(カード版PASMOにも対応していない物も多いですが)

そんな中、カード版PASMOでのみ発行可能な京急のフリーきっぷ「京急全線1日フリーパス」を利用しようとしたところ、特別にPASMOを新規発行してくれました。調べると、JRや東京メトロでもフリーきっぷを券売機で購入すると、新規ICカードの発行が行えるようです。

このことを(京急の駅巡り記録のついでに)記事化したところ、何故か本サイト史上過去最多のアクセス数を記録しました。筆者と同じようにカード版PASMOが手に入らず困っている人が多いのでしょうか。

これにあやかろうという訳ではないですが、「京急全線1日フリーパス」を再度購入して金沢八景以南の各駅を巡ってきました。これまでの全駅訪問で、京急のうち品川~横浜間(支線も含む)横浜~金沢八景間、逗子線は既に全駅を巡ったので、これで京急の全駅訪問を達成できます。

ちなみに「京急全線1日フリーパス」は2000円と高く、品川から三崎口を往復してもまだ元が取れません。京急のフリーきっぷでは「三浦半島まるごときっぷ」「みさきまぐろきっぷ」といった三浦半島の観光に特化したフリーきっぷがあり、三浦半島のバス乗り放題や地元飲食店のクーポンが付いているので、コストパフォーマンスが高いです。筆者のように観光をせず、純粋に鉄道に乗りまくりたい場合以外は、「京急全線1日フリーパス」を使う機会はあまりないでしょう。

どうしてもICカードを入手したいのであれば、値段の安いJRの「都区内パス(760円)」や「東京メトロ24時間券(600円)」の方が、普段使いで元を取るのが簡単なのでお勧めです。

京急に乗る前に、横須賀線の全駅訪問

その前に、三浦半島の全駅訪問を達成するためJR横須賀線の逗子以南も巡っておくことにしました。当初、横須賀線と京急は並走しているのかと思っていましたが、調べてみると両社の駅の位置はどこも離れていて、逗子と久里浜でしか接続していないようなので先に横須賀線を攻略します。

逗子以南の横須賀線で最も変わった駅といえば田浦駅ではないでしょうか。ホームの前後をトンネルに挟まれ(写真だと一瞬同じトンネルに見えるかもしれませんが、よく見るとレンガの色が一部違います)、11両編成だとホームが足りず一部車両がはみ出してしまいます。

よって、このように先頭車と2両目の1つ目のドアはドアカットがなされます。横須賀線の11両編成の車両にはそのことを示すステッカーが張られていますが、実際にドアカットを見るのは筆者も初めてでした。

その次の横須賀駅はかつて海軍の基地へのアクセス駅として特別視されており、駅舎も街の規模に比べて非常に立派です。1944年に久里浜へ延伸されるまでは終着駅だった名残か、2つあるホームのうち1つは行き止まり構造となっています。その横にも、かつて線路があった痕跡が見られます。

横須賀の駅の目の前には今も自衛隊や米軍の基地があり、戦艦が留め置かれ、整備のための各種重機も設置されています。実は三浦半島には海に面した駅というのは案外少なく、ここJR横須賀駅が唯一といっていい状況でした。

横須賀を出て長いトンネルを走り抜けると衣笠に到着です。衣笠は海沿いから離れた内陸部にぽつんとある駅で、日中は30分に1本しか列車が来ず、寂れた駅なのかと思っていましたが案外賑やかなところでした。写真のようなアーケードを備えた商店街がありますし、駅舎も古いながらなかなか立派です。

ところで、三浦半島の駅前は小駅であってもアーケード(車道には屋根がなく、歩道部分だけ屋根を付けたものも含む)を備えた駅が妙に多かったです。この地域独特の習慣なのでしょうか。

京急久里浜から三崎口へ

久里浜で京急に乗り換え、いよいよ京急の全駅下車を進めます。前回は発行に時間が掛かった「京急全線1日フリーパス」ですが、今回はPASMOを持参したこともあり改札口ですんなり発行してもらえました。

京急久里浜線は戦後に作られた路線なのでほとんどが高架駅で、踏切もありません。京急久里浜も2面3線の高架駅でした。

ホームに上がると、当駅始発の三崎口行きが停車していましたが、これが意外にも2100形でした。2100型は主に快特に用いられるため、都内や横浜近辺ではいつも混んでいる印象がありますが、この時はガラガラで誰も乗っていない車両もあるほどでした。

2100形は阪急6300系と車体構造がよく似ていて、関東ではお気に入りの車両の1つです。この機会に思う存分車内を撮影しておきました。

途中、時折見える海を眺めつつ三崎口に到着。前回(といっても20年以上前ですが…)来たときはろくに駅を眺めずすぐ折り返してしまった記憶がありますが、今回は駅前に降り立って周囲を観察します。とはいっても、この三崎口は三崎方面への将来的な延伸を見越した暫定的なターミナルとして設けられたため(結局延伸は実現しませんでしたが)、三崎方面へ向かうバスターミナル以外は目立った施設はありません。

ちなみに、三崎口駅には「みさきまぐろえき」という愛称がついているようです。それにしても、この2階建てバスみたいなキャラクターは一体何者なのでしょうか?

険しい地形&静かな駅が多い京急本線

駅巡りをしつつ、三崎口から堀之内まで戻ります。堀之内からは浦賀方面へ向かいます。写真の京急大津駅は、駅開設以来使われていると思しき木造駅舎が健在でした。堀之内より南の各駅は、東京都心や横浜からの距離はかなりありますが、案外沿線人口は多いようで駅前はびっちりと住宅が立ち並んでいます。

そして、本線の終点・浦賀に到着。駅は高台の上のあり、浦賀の街が見渡せます。かつてはこの浦賀から久里浜方面へと線路を延伸する計画だったそうですが、トンネル工事の不要な北久里浜経由のルートを選んだ結果、堀之内~浦賀間は行き止まりの支線のような扱いとなりました。浦賀には主に品川方面からの普通が乗り入れてくるので、完全な支線扱いではないですが。

安針塚駅
汐入駅

浦賀から堀之内に戻り、各駅を巡りながら北上します。横須賀中央から金沢八景あたりは特に地形が険しく、横須賀中央・汐入・逸見・安針塚と駅のすぐ横がトンネルという駅が連続します(そういえばJRの田浦駅も近くにありますね)。

汐入は横須賀の名所「どぶ板通り」にも近く特急が停車します。余力があれば歩いてみたかったのですがいかんせんこの日は猛暑日で、外を歩こうという気には到底なれませんでした。京急はあまり待合室の設置には積極的ではないので、列車の待ち時間は駅前のコンビニやスーパーでやり過ごします。

金沢八景の1つ南の追浜は横浜ベイスターズの2軍本拠地があるようで、ベイスターズとコラボした駅名標となっていました。京急の駅は全て巡りましたが、コラボ要素のある駅名標はここだけでした。

という訳で、後半は何だか猛暑との戦いのようになってしまいましたが、京急及び三浦半島の全駅訪問を無事達成しました。

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