2024年夏の発売が発表された「青春18きっぷ」。5日分を使い切れない方向けに、より有効期間が短く特急にも乗れるフリーきっぷを探してみました。
「青春18きっぷ」は永久に不滅です!?
という訳で、「今夏から廃止される」などと一部で騒がれていた「青春18きっぷ」が2024年夏も発売されることが発表されました。
青春18きっぷというと、毎年のように「今年で廃止される」などと噂が出ている気がしますが、PVだかインプだかを稼ぎたい外野が勝手に囃し立てているだけにしか思えません。18きっぷは関連本も多数出るなどその存在が国民に広く浸透しており、予告もなく突如廃止になるとは考えられません。(周遊券、周遊きっぷ廃止の際もかなり前からプレスリリースが出て、そこそこ話題になっていました)
ネットで騒がれているほどJRは悪辣な企業ではないですし、大手マスコミで廃止のニュースが報じられない限りは(ないとは思いますが)プレスリリースが少々遅れたとしても、18きっぷは存続しますので安心してください。
「青春18きっぷ」のない世界を思考実験
とはいえ、これを機に「18きっぷの代替になりうるフリーきっぷは今どれくらいあるのだろうか?」とふと調べてみました。実は筆者、上記のような記事を書いているにもかかわらず最後に18きっぷを買ったのは2009年でして、気づけばもう15年もご無沙汰しています。
理由は2つあって、おじさん世代になると「金はあるけど暇はない(別にじゃぶじゃぶ溢れるほど金持っている訳でもないですが…)」状態になってしまうので、5日分を1シーズンで使い切ることがそもそも難しくなってしまいました。
あと、「新幹線・特急が使えない」というのもやはり不便でして、「限られた時間内でいかに多くの路線を乗りつぶすか」に心血を注ぐ筆者のような「乗りつぶしテツ」にとっては効率のいい新幹線・特急は避けて通れないというのもあります。上記の記事に書いたとおり、便利な快速列車の縮小が進んでおり、快適な移動には特急が欠かせなくなってきていますし。
という訳で、「有効期限2~3日くらいで手軽に使える」「新幹線・特急に乗れる」「特定の年齢限定(「大人の休日倶楽部」など)ではない」「土日限定でない」「ある程度広域を周遊可能」という条件で、該当するフリーきっぷをいくつかピックアップしてみます。なお、お盆期間は使用不可のきっぷも一部ありますのでご注意を。
「三島会社」は恒常的にフリーきっぷを販売
まず北海道ですが、有効期限長くて高い「北海道フリーパス」の代わりに「ANA/Peach/FDAきた北海道フリーパス」(3日有効)と「Peach/FDAひがし北海道フリーパス」(4日有効)を選んでみました。値段は一日当たり5000円ほどと18きっぷより高いですが、両方とも特急乗り放題なのでまあそんなものかなと。
四国は特急乗り放題の「四国フリーきっぷ」(3日有効)、九州は「ぐるっと九州きっぷ」(3日有効:特急料金は別途要)があります。九州に行ったならやはり個性的な特急列車に乗るのはマストですし、九州は観光列車もほぼ全て特急扱いなので、やはり特急に乗れるフリーきっぷの方が使い勝手が良い気がします。
夏休み期間はいつでも使える、首都圏フリーきっぷ
首都圏近郊のフリーきっぷ「休日おでかけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」は、実は夏休み期間は平日でも利用することが可能です。首都圏在住の筆者は、ジェネリック18きっぷ(?)として結構愛用していたりします。
首都圏近郊以外にも「ぐんまワンデーローカルパス」(群馬県内)、「富士山満喫きっぷ」(静岡県東部)など、平日でも使える広域のフリーきっぷは意外にあります。
ラインナップ超充実、tabiwa周遊パス
筆者も勉強不足で知らなかったのですが、JR西日本が運営している「tabiwa by WESTER」というデジタルパスサービスがあるのですが、そちらではかなり広域(多くは県全体、一部複数県にまたがるものも)のフリーきっぷを扱っています。そのラインナップは以下の表を見ていただきたいのですが、その種類の多さには圧倒されます。値段も内容に比してお安い印象です。
(先ほど述べた「四国フリーきっぷ」はtabiwa版もあるようです)
いずれも新幹線は乗れませんが、特急は特急券を別払いすれば乗車可能です。「宮島・瀬戸内tabiwaぐるりんパス」はフェリーや広電全線にも乗れて、往年のミニ周遊券を思い出します。
このように、18きっぷ以外にもフリーきっぷはいくつもあります。旅には出たいが5日間も時間が取れないというない方も、利用を検討してみてはいかがでしょうが。
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