JR東日本「スーパートレインスタンプラリー」50駅コンプリート!~土休日は混雑注意

JR東日本「スーパートレインスタンプラリー」全50駅のスタンプをコンプリートしました。景品を紹介しつつ、参加に当たっての注意点を考察します。

タイトなスケジュールを縫って50駅コンプリート

以前、開始直後に埼玉エリアと多摩エリアを攻略した「スーパートレインスタンプラリー ~平成を駆け抜けたすごいヤツ~」ですが、その後は土休日すらもなかなか時間の余裕がなく、一日中しっかり時間を取ることは難しい状況でした。

ですが、「都心エリア」「神奈川エリア(蒲田・天空橋含む)」「常磐線エリア」「千葉エリア」と、4度に分けて遠征し何とかクリアしてきました。(本当は、「キュンパス」を使って新幹線エリアも巡りたかったのですが、余裕がなく断念…)

50駅攻略旅日記~常磐線・千葉エリア

という訳で、休日の午前中に2回に分けて巡ってきた常磐線・千葉エリアの旅日記を少しだけ。もっとも、巡ってきた駅のラインナップは昨年と大差なく、旅行記も代わり映えしないですが。

前回と同じく、早朝の上野始発の常磐線に乗って一路土浦駅へ。土浦でスタンプをゲット後、少し戻って龍ヶ崎市で下車します。ここは改名後初めて来ましたが、関東鉄道の方は佐貫駅のままだというのを初めて知りました。関東鉄道は龍ヶ崎市の中心部に乗り入れているので、改名するとかえってややこしいことになるので当然ですが。

この後、柏・新松戸・吉川美南・金町と巡って常磐線エリアをクリア。この辺の駅は過去のラリーで何度か来ているのでデジャブ感がありました。

別の日、今度は東京駅から早朝の総武線快速に津田沼まで乗車します。津田沼駅でゲットしたのは、今乗ってきたばかりのE217系。基本的に第一線を退いた懐かしの車両が多いこのラリーですが、現役バリバリの車両も時折混じっています。この後、成田空港行きに乗って成田へ。

成田から折り返して千葉まで戻ってくると、蘇我駅のスタンプになっている255系に出くわしました。この車両は3月改正で定期運用から外れる予定でしたが、どうやらもう少し残ることになったようで。

蘇我から京葉線に乗って、50駅目となる新習志野駅へ。ここは初めて来ましたが、周囲に車両基地しか無いような寂しい駅かと思いきや、駅前にショッピングモールもあって意外に賑やかな駅でした。

こうやって50駅分のスタンプを集めるとなかなか壮観で、満足感は結構ありました。近いと思っていた首都圏も、改めて巡ってみるとなかなか広いなと実感した次第。

そして、50駅分を集めたスタンプ帳を東京駅のNewDaysに提出し、景品の「コンプリート証」をゲットしました。かつての「オレンジカード」や「イオカード」風のプラスチックカードになっています。

最後に、浜松町駅から少し歩いたところにある「ウォーターズ竹芝」という商業施設に行き、E991系「TRY-Z」のスタンプをゲット。これで51個目のスタンプとなりました。TRY-Zは登場から5年後の99年にあっさり廃車となってしまい、筆者も現物を見たことはないのですが、先頭部はなかなか個性的な造りになっていたんですね。

ちなみに、ウォーターズ竹芝は劇団四季の劇場がキーテナントとなっていて、たまたま訪れたのが正午前だったこともあり観劇客が多めでした。(…というより観劇のお客さんが90%ぐらいを占めていて、男一人で訪問していた筆者は完全に浮いていました)

平成を駆け抜けた迷車たち?

今回、スタンプの題材になったのはJR東日本が送り出した数々の車両たちですが、筆者としては「名車」よりも「迷車」「珍車」の方が気になりました。全車両を紹介すると膨大な長さになってしまうので、筆者の記憶に残る車両をいくつかピックアップしてみようと思います。

迷車部門:E331系京葉線

今回題材となった車両の中で最大の「問題作」といえば、京葉線のE331系でしょう。E993系「ACトレイン」という試作車で実験した連接台車を取り入れ、先行量産車のような位置づけでデビューしましたが、この連接台車の故障が多発、休車を繰り返した挙句わずか5年で運用から離脱してしまいました。筆者も乗れたのは一度きりでした。

ウォーターズ竹芝にはACトレインに関する展示があったのですが、その中でも「連接台車は効果が無かった」旨の記載があり、ならばどうしてE331系を作ったのか謎は深まります…

珍車部門:クハ415-1901

そして一番の「珍車」は、たった一両しか製造されなかった常磐線の2階建て先頭車両「クハ415-1901」でしょう。この車両は現在の2階建てグリーン車と異なり、普通席となっているのが特徴でした。その代わり、可能な限り乗客を詰め込めるよう「2+3列」の座席配置となっていました。筆者は一度だけ乗りましたが、さすがに座席はやや狭く感じられました。

(E331系と違って)この車両の設計思想は受け継がれ、オール2階建ての近郊電車「215系」が作られました。その215系も現在は全て廃車されてしまいましたが。

魔改造部門:485系「ニューなのはな」

そして一番思い出深い「魔改造」といえば、485系「なのはな」です。座席をボックスシートからお座敷に転換できるという、おそらく世界でも唯一の車両でした。485系の部品は足回りのみに流用されたようで、車体はほぼ新造で485系の面影は全くありませんでした。「なのはな」の車内を見てみたい方は以下の記事をどうぞ。

「リゾートあわトレイン」に乗る―謎のお座敷・座席兼用車で房総半島をぐるり一周

あと、ボックスシートの165系にグリーン車用のシートを取り付けた(お陰でシートと窓割りが全然合っていない)165系「ムーンライトえちご」も思い出深い魔改造車両です。

設置駅とミスマッチ部門:167系

これは車両が珍しいというより設置駅とのギャップを感じただけなのですが、真新しい高輪ゲートウェイ駅に国鉄型の167系のスタンプが設置されていました。一瞬理由が分からなかったのですが、高輪ゲートウェイ駅の敷地は元々田町電車区だったので、その繋がりで設置されていたようです。

土休日に参加するなら早朝がお勧め!

今回のラリーは本稿執筆の数日後に終わってしまうので今更ではありますが、似たようなイベントが来年以降も行われるに違いない(「休日お出かけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」が売れてJR東日本も味を占めていそうですし)ので、最後にラリー参加に当たってのアドバイスを書いておこうと思います。

前回のラリーもそうだったのですが、土休日はスタンプ台がかなり混むので、チェックポイントの駅では余裕を持ったプランを組んでおくことをお勧めします。特に、郊外部の駅は土日のみ有効の「休日お出かけパス」で訪問する客が多いせいか、あるいは列車本数が少ないせいか、列車の到着と同時に多数の客がスタンプ台に押し掛け長蛇の列ができてしまっていました。

もっとも、子供向けの版権もののラリーと違って参加する側も「手慣れている」ため、案外列が裁けるのは早かったのでそこまで心配する必要はないかもしれませんが、それでも最低10分程度はタイムロスが生じるものと見込んでおいた方がいいでしょう。

とはいえ、平日に郊外部へ行こうとすると運賃もかさみますし、土休日に並びたくないなら空いている早朝(9時ぐらいまで)を狙うのがいいでしょう。夜間ももしかしたら空いているのかもしれませんが、真っ暗な中近郊電車に乗り続けるのはさながら修行なのであまりお勧めはできないかも…

あとは、降車時に階段の目の前に位置取って他の客を出し抜くのも有効かもしれません。「○○駅 停車位置」などのキーワードで検索すると階段の位置を紹介してくれるサイトが見つかるはずです。

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