日本一運賃の安い路面電車・長崎電気軌道で出島へ&西九州新幹線・長崎駅周辺を探索

西九州新幹線に乗って長崎に到着後、日本一運賃が安い路面電車として知られる長崎電気軌道に乗って、出島へと出かけました。

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長崎電気軌道は安さ日本一

長崎電気軌道は、長崎へやってきた観光客や長崎市民にとって欠かせない存在です。長崎駅前や浜町といった繁華街から、平和公園・グラバー園・大浦天主堂・眼鏡橋・出島といった主要観光地までカバーしているので、観光客にとっては長崎電気軌道さえあれば市内のほとんどの場所に行けるといっても過言ではないでしょう。

加えて、一乗車140円でどこまでも乗れるという安さも魅力的です。例えば、上の写真の電車の行先である赤迫は長崎駅からJRで2駅分ほど離れていますが、JRだと210円のところを長崎電気軌道なら140円で乗れてしまいます。ちなみに東京都電ですら一乗車168円なので、それよりも安いというのは凄いですね。

なお、長崎電気軌道には600円の一日乗車券もあり、「安いな」と思ってしまいますが、運賃があまりに安いゆえ5回以上乗らないと元が取れない計算になりますので注意が必要です。

熊本・長崎強行軍の旅―鹿児島から東京へ大移動+九州の路面電車完乗

長崎到着後、博多に折り返すまで小一時間ほど待ち時間があります。上記のリンク先にある通り、筆者は日本の鉄道全線完乗を目指して長崎電気軌道も乗りつぶしましたし、長崎にも何度か観光で来ています。にもかかわらず、なぜか未訪問のまま残っていた出島へと行ってみることにしました。

まずは新生・長崎駅をぶらぶら

市中へ向かう前に、駅構内の様子を眺めてみます。2013年以来、10年ぶりに長崎へとやってきたのですが、その間に在来線ホームの高架化や新幹線ホームの建設が行われ、まるで別の駅のようになっていました。高架化に伴い、駅全体が海沿いに移転したこともあって、ホームからは港に停泊するフェリーの姿を見ることができました。

ホームの先端に向かうと、当然ながら線路は行き止まりになっています。新幹線の駅で全ホームが行き止まり構造となっているところは案外少なく、今後延伸計画のない駅に限定すると東京駅と鹿児島中央駅しかありません。(敦賀や新函館北斗は延伸計画がありますし、新潟駅は車両基地への線路が延びているので行き止まりにはなっていない)

駅を出て長崎電気軌道の乗り場へと向かいますが、その途中の通路はまだ建設中のようで、写真のような長い仮設の屋根が設置されていました。この通路が意外と長く、乗り換えには結構時間が掛かります。かつて地上ホームがあった敷地は設備が完全に撤去され、アスファルトが敷かれただだっ広い広場となっていました。

かつての長崎駅舎(2013年撮影)

かつての長崎駅舎は大屋根が印象的な今風の造りでしたが、大屋根は撤去されてしまったようで残っていませんでした。その代わりなのか、写真のような三角形の屋根を持った建物ができていました。今後、さらなる再開発で駅前の様子も変わっていきそうです。

出島資料館は展示充実、20分では時間不足

長崎駅から路面電車で3駅、出島電停で下車して出島へと向かいます。出島はその名の通りかつては島で、写真のような木製の橋で本土と繋がっている以外は隔離された場所にありました。しかし今では周囲が完全に埋め立てられ、市街地に埋もれるような姿となっています。

オープンする8時まで少し待った後、入場料を払って出島へと上陸します。出島の中には当時の建物が再現されています。西洋人が出入りする場所なのでてっきり洋館が立ち並んでいるのかと思いきや、中の建物は基本的に和風なんですね。

建物は単なる張りぼてではなく、内部もきっちり再現されているところが多い上、出島の歴史や当時の暮らしに関する展示も充実しています。長崎の歴史というと原爆がクローズアップされがちですが、江戸時代において唯一西洋に開かれた街だった長崎が大きな役割を果たしていたことがよく分かりました。

ところが、8時44分の新幹線で博多に戻らねばなりません。思いがけず展示が充実していたこともあって全然見終わらず、20分弱の滞在で泣く泣く長崎駅へ戻らざるを得ませんでした。展示物をじっくり眺めたいなら少なくとも1時間ぐらいは必要でしょう。

名物・大村寿司を食べつつ博多へ

長崎8:44発→武雄温泉9:08着 かもめ12号

武雄温泉9:11発→博多10:07着 リレーかもめ12号

長崎駅に戻り、高架下の土産物店で買い物をしつつ朝食を購入します。買ったのは「大村寿司」。大村市の名物料理とのことで、今回の行程にはうってつけですね。

ホームに上がり、停車している「かもめ14号」を見てみると、種別表示が青色でした。朝乗ったかもめ1号や、これから乗る12号は赤色なので、どういう基準で色分けしているのか謎でしたが、どうやら長崎~武雄温泉間で通過駅のある列車は種別表示を赤色としているらしいです。

長崎を出て武雄温泉に戻り、再び787系「リレーつばめ」に乗って博多駅へと戻ります。今度の列車は博多に出るのに便利な時間帯だからか、ほとんどの席が埋まった状態で博多に到着しました。

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