【三都物語周遊乗車券】JR西日本 大阪環状線・京都線・神戸線(舞子以東)の全駅を巡る~駅スタンプの配置場所は?

「三都物語周遊乗車券」を入手し、JR西日本の京阪神エリア(JR京都・神戸線、大阪環状線、JR東西線など)の各駅を巡ってスタンプを収集してきました。

JR西日本の京阪神地区はほぼ全駅にスタンプあり

上記記事に記載の方法で入手した「三都物語周遊乗車券」をフル活用して、JR西日本の京阪神エリアの各駅を巡り、ついでに各駅のスタンプを収集してきました。具体的にはJR京都・神戸線(山科~舞子間)と大阪環状線・桜島線・JR東西線、そしてJR難波駅を訪問しました。

ちなみに、三都物語周遊乗車券を使えば京都市内の奈良線や嵯峨野線、大阪市内の阪和線やおおさか東線・大和路線にも乗れるのですが、時間の都合もあり今回は見送りました。

JR西日本は駅スタンプの配備に非常に熱心で、国鉄時代の駅スタンプに似たスタイルのスタンプがほとんどの有人駅に配備されています。人口の多い京阪神エリアは当然ながらほとんどの駅が有人駅なので、ほぼ全ての駅にスタンプがあるといっても過言ではないでしょう。

駅スタンプの配備場所ですが、大阪環状線内(JR東西線含む)の各駅には上記のようなゴツいスタンパーが改札口付近に置かれていて、非常によく目立ちます。それ以外の駅については西武小田急の駅スタンプと同じ「シャチハタ式」のものが駅の有人改札もしくは改札付近のスタンプ台に置かれています。

各駅の詳細な設置場所は、「JRおでかけねっと」の駅案内に記載の駅構内図に書かれていますので、もし分からなければ確認してみてください。

なお、JR西日本の京阪神の駅でも最近は一部時間帯に係員が不在となるケースがあり、スタンプが有人改札に設置されている場合は当然ながらスタンプを押すことができません。筆者が今回巡った駅の中では東淀川と鷹取がこれに該当し、中でも鷹取では係員が不在でスタンプを押すことができませんでした。「JRおでかけねっと」には係員不在時間帯も記載されていますので、確認するようにしましょう。

あと、スタンプ台に置かれているシャチハタ式のスタンプは残念ながらインクが枯れていることも多く、押印しても図柄がほぼ判別不能な駅もありました。有人改札で管理しているものや、上記写真のスタンパーは比較的状態が良い傾向でした。

新大阪から山科へ、JR京都線各駅を巡る

という訳で、手始めに新大阪からJR京都線の各駅を巡ります。個人的にJR京都線沿線は実家からは比較的近いものの行く機会がなく、ほぼ全ての駅が初めての訪問となりました。岸部駅は阪急京都線の正雀駅に近く、正雀工場の建物が至近に見えます。高槻までは住宅密集地を走るので、どの駅も総じて賑やかですね。

この写真は摩耶駅のもの

そんな中、2018年に開業したJR総持寺駅はまだまだ発展途上といった感じで、駅前は比較的静かでした。ここ20年ほどの間に京都~神戸間だけでもJR総持寺・島本・桂川・さくら夙川・摩耶と次々に新駅が開業していて、駅巡りをしてみると随分駅数が増えたなあと実感しました。

ちなみに、昔からある駅は2面4線なのに対し、新駅は1面2線となっているので容易に見分けはつきます。

真新しいJR総持寺とは対照的に、摂津富田駅の片隅には古めかしい木造の跨線橋が健在でした。主に松下電器の通勤客用に用いられているようですね。

高槻から京都までは日中の運転本数が毎時4本に減ることからも分かる通り、比較的静かな駅が続きます。鉄道写真で有名な「山崎カーブ」のある山崎駅は古めかしい駅舎が健在です。入り口が半円形になっているあたりは相模線の倉見や社家の駅舎に似ています。京都市内の一番東にある山科駅まで巡り、大阪へと戻ります。

様々な車両が入り乱れる大阪環状線

大阪に戻るとすっかり日が暮れてしまいましたが、まだまだ駅巡りを継続します。次は大阪環状線西部と桜島線(JRゆめ咲線)を巡ります。大阪環状線西部は大和路線や阪和線の車両に加え「はるか」「くろしお」が乗り入れるほか、写真のように大阪万博やUSJ関連のラッピング車両も走っており、行き交う車両は非常に多彩です。

一方、快速の止まらない野田・芦原橋・今宮は日中15分おきにしか電車が来ず、大阪市内とは思えないほどです(野田はゆめ咲線直通列車、今宮は大和路線各停も止まるのでもう少し本数は多いが)。そのため、これらの駅を巡るのはやや苦労しました。

JRゆめ咲線の方はUSJ開業直後に一度来て以来だったので、約20年ぶりの乗車となりました。桜島駅の目の前には阪神高速湾岸線の巨大な橋梁、そして天保山の観覧車が見え、なかなかきれいな夜景でした。夜間にユニバーサルシティ駅から西九条方面へ向かう電車は、USJ客を余裕をもって乗車させられるよう3分ほど停車するので、その間に改札口に向かいスタンプを収集したりもしました。

新今宮の駅前には、星野リゾートが建てたお洒落な観光ホテルができていました。新今宮というとかつては夜間に一人で行ってはいけない、と言われるほどの場所でしたが、随分変わりました。大和路線で新今宮からJR難波に到着した時点で夜9時をとうに過ぎており、疲れたのでこの日はこれで打ち止めとします。

翌朝、今度は大阪環状線東部の各駅を北から順に巡ります。鶴橋駅のガード下は昭和感の漂う店舗が健在で、鶴見線の国道駅を思い出してしまいました。また、寺田町駅には戦前の駅名標がガラスケースに入れて保存されていました。駅の改装工事の際、たまたま発見されたのだとか。

地下路線・JR東西線はやや単調

天王寺駅到着後、地下鉄を乗り継いで京橋駅まで戻ります。筆者は大阪メトロの全駅訪問も進めており、途中の地下鉄駅もついでに訪問しておきました。御堂筋線天王寺駅は戦前の開業で、改装こそされているものの開業当時のレトロな雰囲気が健在でした。

京橋からはJR東西線の各駅を巡ります。東西線は7.5分おきと列車本数も多く、駅も地下深い所が多いので、地上に出た時でもう時間切れとなってしまい、駅周辺をじっくり眺める暇もありません。駅も似たような造りの所ばかりで、やや単調な時間が流れます。

JR神戸線・立花~舞子間24駅を怒涛の制覇

東西線で尼崎に到着し、ここからはJR神戸線の舞子までを一気に巡ります。JR神戸線沿線は個人的に訪問したことのある(といっても30年近く前の話ですが…)駅も多く、懐かしい気分で各駅を巡りました。

上記の写真は甲子園口駅の物ですが、JR京都・神戸線の古い駅はホーム間の地下道が非常に狭いケースが多いです。天井も低く、まるで銀座線あたりの駅のようです。

西宮駅も甲子園口と同じく、かつては地下道が非常に狭かった記憶があります。しかも駅周辺に線路を超えられる通路がないので、南北にある駅の改札口で厚紙に駅名印を押したものを配っており、それを反対側の改札口で渡すと無料で駅構内を通り抜けられたと記憶しています。

阪神大震災の後に駅前が再開発され、地下道も拡幅されて自由通路も設けられており、おまけに快速列車も停車するようになって本当に変わりました。

2つ先の芦屋駅は駅ビル内に多くの店舗がひしめいており、多くの客で賑わっていました。震災前後に新快速の停車駅となって以降は芦屋市の玄関口としての役割を確立し、今や並行する阪急や阪神は太刀打ちできないという状況になっています。

震災といえば、芦屋から新長田までの区間は阪神大震災で最も被害の大きかったエリアでもあります。写真の六甲道駅は高架橋の柱が損壊して橋桁が落ちてしまったものの、それをジャッキアップすることでわずか2か月半での復旧を成し遂げたことで知られています。

応急で復旧した面影は今も高架橋に残っており、分かりやすい所だと高架橋側面の壁の構造がまだらになっています。震災復旧時に作られた壁と、それ以前からある壁とでは構造が全く異なっています。

六甲道駅の復旧工事中は、写真の灘駅と阪急王子公園駅の間および阪急御影駅から住吉駅までの間を徒歩連絡し、「三ノ宮~灘~王子公園~御影~住吉~大阪」と乗り継ぐルートが阪神間の移動手段として重宝されていた時期もありました。

その頃の灘駅は古びた駅舎が健在でしたが、今は建て替えられてすっかり新しくなっていました。上記写真の通り、新駅舎は旧駅舎のデザインを模した設計になっています。

灘の次はいよいよ神戸の中心部にある三ノ宮です。三ノ宮駅前のそごう(現在は阪急百貨店)も震災で建物中央部が倒壊し、その部分を撤去して復旧しました(建物中央部のガラス張りの部分が該当)。

現在、三ノ宮駅横のターミナルビルの建て替え工事が進むほか、阪急の駅ビルも近年高層ビルに建て替えられ、駅前の風景もここ数年でだいぶ変わりました。

三ノ宮の4つ先の新長田駅周辺は震災で最も大きな被害を受けましたが、今は再建され高層ビルが立ち並ぶ近代的な街に変わりました。

震災とは関係ないですが、新長田の1つ手前の兵庫駅には全ての扉が閉まった「謎の改札」があります。ここは和田岬線の乗換改札で、列車の走らない日中は写真のように閉鎖されています。久々に乗ってみたかったのですが、何せ日曜日は朝夕各一往復しか列車が走らないため、時間の都合で断念しました。

須磨を過ぎると神戸の市街地が途切れ、山が海沿いにまで迫ってきます。そのため線路は海沿いぎりぎりのところを進み、見ての通り車窓から海を眺めることはできます(他の乗客の方々は誰も気に留めていませんでしたが…)。

また、須磨から先は需要が減るためか各駅停車の本数も少なくなります。そのため、並行する山陽電鉄も利用しつつ駅巡りを進めます。ちなみに山陽須磨駅は木造の古い駅舎が健在でした。いつか時間があれば、山陽電鉄の全駅訪問もやってみたいものです。

そして神戸市最西端の舞子駅の駅前からは、巨大な明石海峡大橋と淡路島を見ることができました。早朝からずっと駅巡りをしてきたのでさすがに疲労感を覚えましたが、最後の最後で絶景を見ることができました。

舞子から各駅停車と新快速を乗り継ぎ、新大阪へと戻ります…が、尼崎と大阪の間にある塚本駅が残ってしまっていたので、忘れずに訪問します。塚本は駅前に昔ながらの商店街があり、昔ながらの大阪らしさが残る駅でした。

2日に渡る駅巡りの成果は?

2日に渡る駅巡りの結果、実に71もの駅を訪問しました。各駅で撮影した駅名標を集めてみるとなかなか圧巻ですね。

そして集めたスタンプはこんな感じ。前述の通りインクが薄い駅も多く、かなり画像補正をかけていますが、一応何が書かれているかは判別できるかと思います。

ただ、須磨海浜公園駅は完全にインクが枯れていて、印影を判別することは困難でした。スタンプ台の前のポスターに印影が印刷されていたので、これをもってスタンプに変えることにしました。

おまけ・アパホテル新大阪駅タワーからの眺望は?

今回は新大阪駅近くの「アパホテル新大阪駅タワー」というところに宿泊しました。客室は良くも悪くもいつものアパホテルでしたが、タワーの最上階にあるレストランからの眺望がいいと聞いたので、朝食バイキングを利用してみました。

私の座った席は宮原総合運転所の目の前で、留置されている車両がよく見えました。この時は北陸新幹線延伸で余剰となった681・683系が多数留置されていました。

ちなみに、朝食の方は大量のカツオのたたきにインドカレーと、なかなかカオスなメニューが並んでいました。もちろん、定番の朝食メニューもありますので心配は無用です。

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