【韓国・ソウル】地下鉄で市内観光地巡り(1)~ソウル路7017・明洞・徳寿宮・光化門広場

ソウル地下鉄各線を縦横無尽に乗り回しつつ、ソウル路7017・明洞・徳寿宮・光化門広場といった市中心部の観光地を巡りました。

前の記事

列車観察にも最適、ソウル路7017

数時間ぶりにソウル駅に戻ってきました。先程も歩いた旧駅舎の前を通り、駅北側へと歩くと「ソウル路7017」という遊歩道があります。これは駅の東西方向をつなぐ長大な遊歩道で、凝った植栽がなされていたり、カフェがあったりします。

この遊歩道からは旧ソウル駅の全貌を見渡すことができます。そして、線路の上からソウル駅に出入りする列車を見ることもできます。ガラス越しながら撮影も可能なので、お手軽にKORAILの車両を観察できる貴重なスポットといえるでしょう。筆者もソウル駅に入線するムグンファ号を撮影することができました。

遊歩道を東に進むと、4号線の会賢駅にまでつながっています。ソウルの街並みを眺めながら北東へしばらく歩くと、明洞にたどり着きました。

ソウルを代表する観光地・明洞を歩く

明洞はどのガイドブックやサイトを見ても、ソウル第一の観光地という扱いになっていて、「明洞に行かずんば人に非ず」ぐらいの勢いです。果たしてそれほど凄い所なのか、この目で見てみたくなりました。

ロッテ百貨店の前あたりから明洞へと足を踏み入れます。客層を見ると、日本人、欧米人、中国人含め観光客が多数集まっているようです。通りの左右にはファッション系やコスメ、土産物を売る小規模な店が並び、手前には食べ物を売る屋台が並びます。

店舗のラインナップは原宿の竹下通り、ややあか抜けない雰囲気は大阪難波の商店街、観光客が多く浮世離れした感じは那覇の国際通りに似ていて、それらを足して3で割ったような所、というのが個人的なイメージです。これ目当てで韓国まで来るほどの場所ではないかな、と個人的には思いましたが、日本人の密度はここが一番高かったので、若い人を引き寄せる何かがあるのかもしれません。

通りには、道頓堀のカニの看板を思わせるような立体的な看板もありました。この店は確かカニなど生のシーフードが売りの店だったはずです。韓国は海に囲まれているので、海産物を売りにする店はそれなりに多い印象です。

一人旅の救世主、デパ地下フードコード

明洞には山ほど飲食店がありますが、韓国では一人で食事をするという文化がないそうです。そのため焼肉やシーフードは2~3人前の量でしか頼めず、定食屋でも一人だと断られる場合があるとのこと。

最悪、食事はコンビニかスーパーで買ってホテルで食べるしかないかなと思っていましたが、明洞のロッテ百貨店の地下でお一人様OKのフードコートを発見しました。店のラインナップは豊富で英語メニューもあり、注文は専用の用紙に印を打てばOKとのことで、ハングルができない外国人にも配慮されていました。ここを逃すとこの先一人で入れる店があるか分からないので、食事をしていくことにしました。

という訳でビビンバを注文。約15000ウォンとなかなかいいお値段でしたが、大都会ソウルの中心部なので致し方ないでしょう。ビビンバは野菜たっぷりでおいしかったのですが、付け合わせ(パンチャン)がカクテキとキムチで、全部似た系統の味なのが何とも… 食文化にケチをつける訳にもいきませんが、これを食べ続けるとある意味胃袋が鍛えられそうです。

ところで、ビビンバの椀の左側にあるクリーム色のコンニャクのような物体が何なのか分かりませんでした。日本にはない食材で、味もあまりしなかったのでよく分からず…

都心に残る王宮・徳寿宮は女子高生のたまり場?

腹が満ちたところで、百貨店の裏口につながっている地下道を歩きます。ソウルは冬場は寒く積雪もあるためか、地下道が非常に発達しているのが特徴的です。

地下道を出ると「ソウル広場」という広い芝生の公園があり、その脇には徳寿宮という李氏朝鮮時代の王宮があります。時刻はもう19時近いですが、ソウルは日本と時差がなく、標準時基準の明石よりずっと西に位置するためまだ明るいです。徳寿宮もまだ開いていたので、入場料1000ウォンを払って中に入ってみます。

徳寿宮は、翌日訪れた景福宮と違って李氏朝鮮滅亡時まで王族が居住しており、当時の建物がほとんど残されているそうです。建物は沖縄の首里城にも何となく似ていますが、やはり細部は違っていて、朝鮮半島独特の建築様式であるようです。古めかしい建物や門の後ろに、近代的なビルが立ち並ぶのが面白いです。

中には20世紀に入ってから建てられたという近代的な石造りの建物もあって、中は博物館となっていました(時間が遅かったため入場はできず)。一方、王朝初期の古めかしい建物も残っていました。こちらは日本の古い寺院にも似ています。

ところで、庭園にはなぜか韓国人の女子高生が大量に集まっていました。この時間にこんな所に何しに来たのか謎でしたが、よくよく考えると韓国の地方都市から来た修学旅行生だったのかもしれません。次の日、ソウル市内の他の観光地でも同じような集団を見かけました。

ソウルを代表する風景・光化門広場を歩く

徳寿宮の前を走る世宗大路はソウルを代表する大通りで、沿道にはビルが立ち並んでいます。少し北上すると、これまた有名な通りである鐘路と交わります。東京でいえば丸の内のような中心地ですが、交差点の一角には王朝時代の建物も残っていました。

この交差点から北にかけて、光化門広場という札幌の大通公園のような広場が整備されています。都心でありながら広々とした空間で、噴水もあったりしてなかなか凝った造りです。明洞方面から景福宮へ行く際はぜひ歩いてみるとよいでしょう。

広場には、文禄・慶長の役で活躍したという李舜臣と、李氏朝鮮第4代の世宗大王(なぜ初代じゃないのかは分かりませんが…)の巨大な像があります。

訪問した日は、翌日から開幕する「ソウルフェスタ」というイベントに合わせて光化門広場が様々に装飾されており、何やら中華風の塔のようなオブジェが経っていました。その後ろにはライトアップされた光化門が。この先が景福宮ですが、もう門は閉まっているので翌日訪問することにして、ホテルのある永登浦に戻ります。

慣れない地下鉄で乗り間違え

光化門広場の直下に、5号線の光化門駅があるので、ここから地下鉄で帰宅することにしました。そういえば、駅の通路ではホームレスのような人を見かけました。悪さをしてくる感じではありませんでしたが、女性の一人歩きなどは注意が必要かもしれません。

ホームに降りると、電車が停車していたので慌てて乗車してしまいました。しかし、本来は永登浦の1つ隣の新吉まで5号線へ向かうつもりが、勘違いしていて逆向きの電車に乗ってしまいました。車内で間違いに気づき、次の鐘路三街で下車します。

幸い、鐘路三街は1号線も通っているので、ここで乗り換えれば永登浦に直行可能です。案内に従って5号線から1号線へと乗り換えますが、この通路がえらく長くて時間が掛かりました。あまりに長いので、途中には動く歩道まであるほどです。

ホームドアに1号線の路線図が張り付けてありますが、それにしても1号線は長いですね… 支線まで含めると総延長は200kmを超えます。路線図が1か所間違っているようで、マジックで直されているのが何とも…

時刻は8時過ぎ、通勤ラッシュで混んでいるかと心配しましたが、そこまで大した混雑ではありませんでした。20分余りで永登浦に到着です。

次の記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました