2024年3月時点でのシンガポールの現地情報をまとめました。入国手続き・キャッシュレス決済・スマホSIM・治安の4項目について紹介します。
2024年3月のシンガポール最新情報をご紹介!
AirJapan就航により、以前より安く訪問する機会の増えたシンガポール。今後は旅行で訪れる方もますます増えるのではないでしょうか。2024年3月にシンガポールを訪問した筆者が、入国手続き・キャッシュレス決済・スマホSIM・治安といった現地の最新事情についてご紹介します。
入国手続き:出入国カード電子化、アプリなら入力ミス防げる
(注:以下の情報はVisa不要の短期観光での訪問を想定して書いています)
従来の出入国カードは紙ベースでしたが、コロナ禍の間に電子化され、Webもしくはアプリから事前に登録する形へと変更されました。
Webからの登録方法については、上記サイトに懇切丁寧に書かれているのでそちらをご参照ください。今回、筆者はアプリでの登録をやってみました。
まず、「MyICA」という入管用アプリを入手してください。(アプリはシンガポール居住者向けを兼ねているので、不要な機能も多いです)
入手後は、上記の記事を参考に必要な情報を入力していけば大丈夫です。一部補足しておきますと、旅程の登録はシンガポール到着の2日前にならないと行えません。一方、プロフィールの登録はいつでも行えます。
また、家族などのグループで旅行する場合、全員分のプロフィールを登録しておき、トップ画面から
“Foreign Visitor” -> “Foreign Visitor – SG Arrival Card” -> 右下の+ボタン -> “New Group Submission”
と遷移すれば、全員分の旅程をまとめて登録できます。(途中、Group Nameという入力欄があるがこれは任意の名前でよい)
アプリの操作方法については、航空会社などの公式記事にてあまり言及がなく敬遠されがちかもしれませんが、パスポートをカメラで読み込ませることで「パスポート番号や有効期限、アルファベット表記の氏名」といった、入力を間違えると一大事になる重要な情報が自動で入力されるので安心です。
「そんな情報、入れ間違える人なんていないでしょ?」とお思いの方も多いと思いますが、筆者はかつてアメリカのESTAでパスポート番号を誤って登録し、成田空港で指摘されて空港の無料インターネット端末(当時はスマホなどない時代でした)で慌てて再登録するはめになった経験があり、侮るべきではないと思います(単に筆者がマヌケなだけという説も…)。
アプリでの登録完了後のバーコードは不要
アプリからの旅程登録後、バーコードが表示されますが、これを使う場面はありませんでした。入管などで提示を求められるかと思っていたのですが、意外でした。
ちなみに、シンガポールも日本同様、出入国手続きが機械化されていました。入国時はパスポートの読み取りと顔認証・指紋採取、出国時はパスポートの読み取りと顔認証が行われます。
この機械のお陰か、前回1時間近く待たされた入国手続きが数分で終わったのは有り難かったです。もっとも、バゲージクレームで30分以上待ったのでトータルの所要時間はあまり減りませんでしたが。
決済:ほぼ全ての支払いが「クレカのタッチ決済」で完結
シンガポールは「キャッシュレス先進国」とよく言われますがそれは嘘ではなく、個人で営んでいる小さな土産物店からタクシー、フードコートの飲食店に至るまで、ほぼ全てのシーンでクレカのタッチ決済が使えました。
日本ではICチップ認証がようやく普及し、タッチ決済の普及はまだまだこれから、といった状況なのとは対照的です。現地の人もほとんどがタッチ決済を使いこなしており(ただしクレカとは限らず、デビットカードの類かもしれない)、PIN番号をちまちま入力している人はほぼいませんでした。
よって、タッチ決済対応のクレカがあれば現金はほぼ不要といっていいでしょう。現金はチップ用(アメリカ等と違ってチップ文化はあまり一般的ではありませんが)と、クレカを紛失した場合などの非常用に最低限を持っていけば大丈夫なはずです。
ただし今回の旅行中、MRTの運賃のチャージだけは唯一手持ちのクレカが使えませんでした。これは鉄道の記事で別途触れたいと思います。
スマホSIM:eSIMなら国内で購入可能
かつて物理SIMしかなかった時代は、SIMカードを入手するために現地のスーパーをハシゴしたり、SIMカードの抜き差しで四苦八苦したりしたものですが、今はeSIMを渡航前に事前購入してセットアップしておくことが可能になりました。
ただ、「シンガポール SIM」とかでネット検索すると様々な会社のeSIMが表示され、どれを買うかのチョイスは悩ましかったです。筆者は結局以下のeSIMを買いましたが、特に支障なく使えました。
eSIMを事前に準備しておけば、あとは現地到着後スマホの設定画面でSIMを有効にするだけでOKです。筆者は飛行機のランディング後、チャンギ空港内をタキシングしている間に設定を済ませることができました。便利な時代になったものです。
なお、国内で利用しているキャリアのローミング機能で海外の回線に接続してしまい、多額の請求をされることを防ぐため、海外渡航前に国内の携帯電話会社のSIMのローミング機能をOFFにしておきましょう。(これはシンガポールに限らずですが)
治安:ほぼ日本並み
最後に治安面ですが、ほぼ日本並みに安全だと思って大丈夫でしょう。筆者は一応アメリカやヨーロッパに何度か行ったことがあり、「ここはヤバそうだ」という場所にも何度か足を踏み入れましたが、シンガポール中心部でそういった危機を感じることは皆無でした。
海外渡航が数年ぶりだったこともあり、筆者も最初の1日ぐらいはやや緊張していましたが、「ヤバい場面」(ゴミがやたら落ちてるとか、浮浪者・不審者がうろついているとか…)がまるで無いので、途中からは完全に警戒を解いていました。
今回は郊外部にはほぼ行っていませんが、旅行中お会いした現地在住の方も「治安は日本並み」と仰っていたので大丈夫なのでしょう。日本国内並みの警戒度で行動できる外国というのはなかなか無いので、海外旅行初心者や子連れ旅行者には貴重な存在と言えます。
次の記事ではシンガポールの鉄道の乗り方をご紹介します。
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