【祝!日本シリーズ制覇】阪神タイガース日本一記念ラッピングトレインに乗る(2023/12)

阪神タイガースの38年ぶりの日本一を記念して、車体内外にタイガース選手の写真を配したラッピングトレインが運行されており、遠く東京から乗りに出かけました。

38年ぶり日本一達成からはや一か月…

2023年11月5日、オリックスとの日本シリーズ第7戦で勝利した阪神タイガースは、1985年以来38年ぶりの日本一を達成しました。優勝セールや優勝パレードなどで、関西地区は大いに盛り上がったことでしょう。筆者はずっと東京にいたので、残念ながら優勝フィーバーとは縁遠く蚊帳の外といった状況でしたが…

日本一特別ラッピングトレイン&バスを運行します 〜阪神タイガース 日本一決定記念〜|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社
阪神電気鉄道のニュースリリースです。

久々の日本一ということもあってか、阪神電鉄の盛り上がりっぷりも2003年や2005年の優勝時以上のようで、前回優勝時はなかった日本一特別ラッピングトレインを期間限定で走らせるとのこと。日本一から一か月後、たまたま関西を訪問する用事があったので、優勝フィーバーの余韻を味わうべくラッピングトレインに乗ってきました。

最後のグリーンプログラム利用で大阪へ

という訳で、朝一番の「のぞみ」で関西へ向かいます。エクスプレス予約の制度改定で「グリーンプログラム」が廃止となり、来年6月でポイントも使えなくなるため、残ったポイント消費のため贅沢にも往復ともグリーン車を利用しました。グリーンプログラムが無くなるため、今後はグリーン車に乗る機会も激減する予感…(EXグリーン早特3ワイドを使う手もあるが)

既に散々報じられている通り、東海道新幹線では車内販売が廃止された一方、のぞみ・ひかりのグリーン車に限りモバイルオーダーで飲食物が購入できるようになりました。久々にグリーン車に乗ってみると、シートポケットに案内のシートが入っているのを発見。これを利用して、帰りの車内では新幹線名物のカッチカチなアイスを購入してみました。ちなみにモバイル決済には対応しておらず、支払いはICカードか現金で行います。

優勝の余韻が残る中、ラッピングトレインを大捜索

新幹線で新大阪に到着後、阪神大阪梅田駅に移動します。駅の通路には巨大な「日本一」の看板が。もっとも、優勝フィーバーもだいぶ冷めつつあるのか記念撮影する人は誰もいませんでした。

ラッピングトレインは、主に大阪梅田~姫路間の直通特急や阪神線内の急行として運行される8000系と、主に阪神三宮・尼崎~近鉄奈良・大和西大寺間の直通列車に用いられる(姫路方面に入ることもあり)1000系各1編成に施されているとのこと。ひとたび山陽姫路や近鉄奈良まで行ってしまうと何時間も戻ってこないでしょうし、下手をすると運行されていないかもしれないので、出会えるかどうかは運次第です。

恐る恐る改札を通ると、直近の直通特急はラッピングなしの8000系でした。ラッピングトレインがどの運用に入っていたとしても必ず尼崎を通るので、すれ違う列車を気にかけつつ尼崎へと向かいます。それにしても、直通特急の停車駅は相変わらず多いですね…

尼崎で待つ間、とりあえず行き交う列車を観察します。近鉄のEXPO2025ラッピング車両や、台湾新幹線とコラボしたラッピング車両を目にしました。この後、阪急の「ちいかわ」ラッピング車両も見ましたが、関東と比べて関西は車両のラッピングが派手ですね。(東京都の条例が厳しいせいではあるが)

阪神・山陽・近鉄と3社の車両が入り乱れるうえ、各社塗装のバリエーションも多い(特に阪神)ので、見ていて飽きません。前も書きましたが、マルーン一色の阪急とは好対照です。

阪神車両は、急行用・各停用関係なく全車両の先頭部に日本一記念ヘッドマークが取り付けられていました。一方、山陽5000系の先頭部にはヴィッセル神戸のHMが。そういえばヴィッセル神戸も優勝したんですね。「明石・姫路間開業100周年」「プラネタリウム100周年」のカンバンも付いて、えらく派手な姿になっています。

遂に遭遇、車内外の様子をご紹介

車両は甲子園駅で撮影

そうして待つこと40分、遂に狙っていた8000系のラッピングトレインが三宮方面から直通特急としてやってきました! 下手をすると2~3時間は待つことを覚悟していたので、非常にラッキーでした。前面と腰板に大きな日本一ロゴが配されていますが、一番特徴的なのはドア付近で選手らがお出迎え(?)してくれる点です。

阪神は長い歴史でまだ2回しか日本一になっていない球団ですし、下手をすると次の日本一まで38年待たされかねないので(もちろんもっと早く実現することを願っていますが)、このラッピングの様子について後世に残しておくことも大事かなと思い、全選手を撮影してきました。

パターンA:岡田監督ありのタイプ

阪神車両は1車両あたり3つのドアがあるので、その両サイドに計6選手の立ち姿が並んでいます。8211号車山側の先頭部から順に、岡田監督、近本選手、大山選手、梅野選手、岩崎選手、佐藤選手の姿が並びます。チームでも特に人気のある方たちが並んでいますね。

パターンB:岡田監督なしのタイプ

その隣の車両には、伊藤選手、坂本選手、木浪選手、青柳選手、中野選手、西勇選手が並びます。これ以降の車両と海側には、パターンAとパターンBがランダムに配置されているようでした。

車内ポスター

そして、車内ポスターも見事に虎仕様となっています。こちらは外観と比べて、より多くの選手をカバーしています。今年初めて大活躍した村上や大竹といった選手はおそらく立ち姿のデータがまだなく、車内ポスターのみになったのでしょう。

ラッピングトレインで尼崎から大阪梅田に戻り、更に甲子園まで乗車して見送りました。車体の様子を撮りまくる鉄道ファンは私しかいませんでしたが、選手の写真の前で記念撮影する一般の方はちょくちょくおられました。

久々の甲子園球場訪問

甲子園駅に来るのは久しぶりです。以前はこれでよく大量の客を裁けるな、というぐらい古くて狭い駅だったのですが、見違えるぐらい奇麗になりました。天井にはライバルの東京ドームのような?大屋根が掛かっています。

先ほど述べた通りラッピングトレインに遭遇するまで2~3時間は待つ覚悟でしたが、運よく40分ほどで会えたので、余った時間で甲子園駅周辺を散策することにしました。駅を降りてみると、駅看板まで日本一仕様になっていました。これは仮設の看板ぽくなく、来期ペナントレースが終わるまで存置されそうな気配です。

駅を出てすぐのところにグッズショップがあるのですが、朝10時前にもかかわらず行列ができていました。ここだけは日本一フィーバーが健在のようです。前甲子園球場に来たのは、改装工事前の蔦だらけの時期だった気がするので、もう15年は来ていなかったことになります。

昔は野球場というと女性や子供にとっては近寄りがたい独特な雰囲気がありましたが、最近はどこも奇麗になりましたね。おなじみのバックスクリーンの裏手あたりに、「甲子園歴史館」というのがあるので入ってみることにしました。

館内は半分がタイガース、もう半分が高校野球に関する展示になっているので、どちらかに興味のある人なら楽しめると思います。タイガースコーナーにはアレと日本一に関する展示が。そして、VRで胴上げ参加体験ができるコーナーもありました。

そして、館内の通路を通ってバックスクリーン下に出ることもできました。テレビ中継でおなじみの広告看板も企画で見ると巨大です。そして、のぞき穴のようなところからグラウンドを眺めることもできます。この日は少年野球の大会が行われているようでした。

次の日本一は…

今回ラッピング車両となった8211Fは、前回日本一となった1985年に製造され、急行系車両では最古参の部類です。製造から38年にしてようやく2度目の日本一を迎えた訳ですが、願わくば8211Fが健在なうちに次の日本一を実現して頂きたいものです。

ラッピングトレインの方は2024年1月下旬まで走るようなので、関西圏以外のタイガースファンの方も是非冬休みに乗りに行ってください。

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