【ペーパーレス時代に逆行?】【ANA 78Mはキッズに好評】久々に家族で飛行機旅行をして感じたこと

2年4か月ぶりの大規模団体旅行

2022年のゴールデンウィークは、実に3年ぶりにコロナ禍による緊急事態宣言を免れることができました。私もご多分に漏れず、家族を連れて東京から関西に旅行に出かけました。今回は特に理由もなく往復ともANAを利用したのですが、どちらの便もほぼ満席に近い盛況で、ずいぶん人出が戻ってきていることを実感しました。最近一人ではちょくちょく関西に行ったりしていたのですが、家族を連れての団体行動は実に久しぶりでした。そこで、これまでの一人旅では気付かなかった感想をつらつらと書いてみたいと思います。

気付き1:紙片の数がハンパない

ゴールデンウィーク真っ只中のある日、結構な混雑ぶりの羽田空港へとやってきました。当然ながら、まずは手荷物検査場をパスする必要があるわけですが、一人旅の時はANAのアプリでチェックインを済ませ、搭乗券代わりの二次元バーコードをスマホに表示すれば即検査場へ向かうことができます。

しかし、家族連れかつスマホを持ってない子供を含む場合、各々のスマホに二次元バーコードを表示する、ということができないため、チェックイン機で搭乗券を印字する必要がありました。(二次元バーコードの印刷されたマイレージカードでも代替できるのですが、家族が持っているカードは二次元バーコードのない古いタイプでした)

そして自動預け機で手荷物を預けると「手荷物お客様控え」なる紙片が一枚出てきました。更に検査場では黄色の「保安検査証」を各人一枚、搭乗口ではピンクの「ご搭乗案内」を各人一枚渡されました。つまり、往復合わせると「(人数×6)+2」枚もの紙片が手元に残りました。かつて、磁気ストライプの入った航空券が健在だった頃は、小さな半券一枚しか手元に残らなかった(手荷物控えのシールは半券の裏に貼られる)はずですが、ペーパーレスが叫ばれるご時世にしては余りにも紙が増えすぎではないかと思った次第です。しかも印字内容はほぼほぼ重複していますし。欧州などでは「航空=環境資源を浪費する乗り物」というイメージが付きつつあるようですが、そのうち日本でも槍玉に上げられないかと心配になります。

今回の搭乗で渡された紙片の数々。
10年ほど前は、この半券1つで事足りていたはずなのだが…

気付き2:自動手荷物預け機、意外にてこずる人が多い

羽田空港では随分前から稼働している自動手荷物預け機ですが、意外にも今回初めて利用しました(これまではベビーカーなど特殊な手荷物を預ける必要があり、対面カウンターを利用していた)。ANA公式サイトでは預け入れのスピード短縮を謳っているようですが、意外とてこずっている人が見受けられました。

まず、預けるまでの確認事項(「危険物は入っていないか」「到着地からの乗り継ぎはないか」など)が多く、中身を読んで確認ボタンを押すのに案外時間が掛かります。また、機械に入れた荷物がうまく認識されず(入れる位置の問題か?)、何度も突き返されている人も見ました。やはり敬遠している人も多いのか、対面カウンターより列は短かったので、ある意味時間短縮にはなるのかもしれません。

気付き3:キッズに大人気「78M」

そんなこんなでようやく検査場を通過し、いよいよ搭乗です。隣のゲートは那覇便の搭乗の真っ最中で、観光客らしきグループが列をなしていました。そしてその横に駐機している我らが大阪便の機材は「78M」、元々は近距離国際線で運用されていたボーイング787-800を国内線に転用したものです。当初はコロナ禍による国際線の運休に伴う暫定措置だったはずですが、今や羽田ー伊丹便の半数ほどが78Mで運行されるようになり、すっかり定着した感があります。(伊丹便の他、福岡や新千歳便の一部にも投入されているようです)

78Mには以前一度乗ったことがあり、その時はプレミアムクラスを利用して国際線機材の広くて立派なシートを満喫しました。その時の記事は以下のリンクから参照できます。

超高速!大阪往復―ANAと近鉄のアッパークラスシートを楽しむ

今回は家族連れなので普通席を利用します。シート自体は国内線機材とほぼ変わりませんが、国際線機材なのでシートモニタが付いており、国際線より種類は少ないながらもドラマやアニメ、音楽などが楽しめます。私はシートモニタではフライトマップぐらいしか見ないのですが、キッズには大変好評で退屈知らずだったようです。また、以前乗った時は気づかなかったのですが、ANA国内線では種類は少ないながらも最新映画が見られるようです(JALは確か映画はなかったはず)。羽田ー伊丹間だと搭乗時間が1時間ほどなので往復使わないと見終わらないでしょうが…

78Mの機内モニターでは映画も鑑賞できる。

気付き4:機内での案内ムービーの数が増えた

そんなシートモニタですが、CAさんの機内放送中や、機内安全ビデオの放送中は強制的に中断されてしまいます。しかも、いつの間にか安全ビデオの本数が増えていて(「コロナ禍なので感染予防しましょう」「乱気流に備えてシートベルトを締めましょう」といった内容のもの)、その都度数分の中断を強いられていました。長時間の国際線フライトならともかく、フライト時間の短い羽田ー伊丹便では結構長く感じられました。

以前の安全ビデオは歌舞伎役者などが登場する凝ったものだったが、いつの間にかごくオーソドックスなものに変わっていた。

気付き5:伊丹空港、検査場内が意外に充実

伊丹空港は長きにわたる改装工事を終え、家具店や「ボーネルンド」(キッズ向けのプレイスペース)、「ウルフギャング」など個性的な飲食店が入居し、ちょっとしたショッピングモールのようになっていました。結構混雑しており、空港利用者だけでなく地元民も利用しているのかもしれません。

そんな伊丹空港から飛行機に乗るのはおそらく10年ぶりぐらいだったのですが(帰りは新幹線を使うパターンばかりだった)、検査場を抜けたエリアにも土産物店やフードコートが立ち並んでいました。羽田の2タミの検査後エリアは店舗のラインナップが寂しい感じなのですが、それよりはずっと充実していました。寿司やうどん、定食などレストランの種類は結構多いので、外が混んでいる場合は穴場として使えそうです。

伊丹空港で出番を待つ78M。後ろには大阪梅田の摩天楼が見える。

おまけ:阪急8000系に更新車出現

例によって伊丹空港からの移動の際に阪急宝塚線を利用したのですが、その際乗車した8000系は更新を終えたばかりの編成だったようで、VVVFインバータ音が従来と変わっているほか、内装もすっかり更新されていました。7000系の更新が一通り終わり、これからは8000系をどんどん更新していくようです。

リニューアルされて走行音も静かになった8000系。

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