【韓国・ソウル】地下鉄で市内観光地巡り(3)~宗廟・景福宮・清渓川・ヒュンダイソウル

ソウル地下鉄各線を縦横無尽に乗り回しつつ、宗廟・景福宮・清渓川・ヒュンダイソウルといった市中心部の観光地を巡りました。

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昔ながらの街並みが残る宗廟周辺

国立博物館のある二村駅から、今回初乗車となる4号線に乗ります。本当は地下鉄全路線に足跡を残したかったのですが、主に江南エリアを走る7号線と、ソウル市の東外れを通っている8号線は乗車機会がありませんでした。ソウル駅を通過し、忠武路駅で下車します。

忠武路からは3号線に乗車します。3号線はSRTの起点・水西駅から江南エリアを通ってソウル中心部に至る路線です。江南と中心部を結ぶ路線は他にないためか、昼間でも混んでいました。

2駅進んで鐘路三街で下車します。降りてみて初めて気づいたのですが、この駅は昨日の夜乗り間違えて迷い込んだ駅でした。長い乗り換え通路を再び見ることにまりました。

鐘路三街から少し歩き、世界遺産にも指定されている宗廟に向かいます。宗廟は朝鮮王朝の歴代の王が祭られていて、歴代の位牌を横に並べているため非常に横長の造りになっているのが特徴です。…ところが、2つある廟のうち1つは修復中、もう1つは何やらイベントが行われていて、この日はイベント参加者しか中に入れないようでした。

入場料は1000ウォンと格安なのであまり文句を言う気にはならないですが、そうならそうと入口あたりに書いておいて欲しかったです。(もしかしたらハングルで書いてあったのかも)

とはいえ、宗廟に向かう道すがらの街並みは昔ながらの造りで、至る所で再開発の進むソウルでは貴重な存在な気がします。沿道の店舗はアクセサリーショップが非常に多かったです。

外国人観光客だらけの景福宮

鐘路三街から再び3号線に乗ります。例のホームドアのせいで車両が全然見えないので、スマホをガラスに押し付けて無理やり写真を撮ってみました。ラインカラーがオレンジなこともあり、どことなく313系に似ている?

鐘路三街から2駅進み、景福宮駅で下車します。駅から景福宮の横にある故宮博物館まで通路で直結しているので、移動は非常に便利です。

博物館を軽く眺めた後、景福宮へと向かいます。敷地は非常に広く、最初の入り口である光化門と、2番目の入り口である興礼門の間にはまるでサッカー場のような広場が広がっています。

入場料3000ウォンを払い興礼門をくぐると、正殿との間にまた同じような門がありました。門の名前以外は非常に造りがよく似ています。

正殿を抜けると奥には大小さまざまな建物が並んでいます。数が多すぎてもはや説明文をちゃんと読む気にもならなかったのですが、一通り見て回るだけでも1時間近くかかりました。

奥の方には新しい木造の建物、そして何やら建物を建てる準備をしている空き地があります。実はこの景福宮、文禄の役の際の混乱で焼けてしまった後、再建されることなく長らく放置されていたそうで、今ある建物はほぼ全てここ数十年で再建されたものだそうです。今もまだ続々と再建の作業は続けられているので、今後も建物は増えていくのでしょう。

様々な建物の中でもひときわ風光明媚なのがこの「慶会楼」で、平等院のごとく池の中に浮かぶような構造になっています。建物の前では外国人観光客が記念写真を撮っていますが、欧米や中国からの観光客の中には韓国の伝統衣装であるチマチョゴリを着ている人が目立ちます。

チマチョゴリは裾が長く、欧米人が着こなすのは難しいようで、裾を踏んでしまい派手にすっ転んでいる人もいました。日本人は浴衣など裾の長い服に慣れているので問題ないかと思いますが、お気を付けを。それにしてもこの景福宮はあまり日本人に人気がないのか、日本人の姿をほぼ見かけませんでした。(声の大きい中国人や韓国人と比べて目立ってないだけかも…)

構内では王朝時代の伝統儀式を再現したイベントが所々で行われていて、伝統衣装を着て踊る女性の姿も見られました。

そして、正宮の前では国王(らしき人)が各国からの使者を迎える儀式が再現されていました。普段から行われているのか、5月の「ソウルフェスタ」限定のイベントなのかは分かりませんが、韓国ドラマみたいだなあと思いました…って、筆者はほとんど見たことないですが。

最後は、昨日も来た光化門の外から王宮の方を眺めます。王宮の奥の方には韓屋村(伝統家屋が立ち並ぶ観光エリア)などもあるのですが、ここ二日間の歩数が五万を優に超えてもはや足が限界に達しつつあるので明洞の方に戻ります。

都会のオアシス・清渓川

景福宮から光化門広場を南に下り、しばらく歩くと写真のような噴水がありました。噴水の先にはそれほど幅の広くない川が続いています。これは清渓川といって、かつて川の上に高速道路が走っていたのを撤去し、水辺の公園として再生したものです。日本でも、日本橋川の上の首都高を地下化する工事が現在進められていますが、そのお手本となったプロジェクトです。

川沿いを東にしばらく歩き、再び南下すると何やら道路沿いに大量の警察車両がいます。そして、さらに進んだロッテ百貨店前の幹線道路には、道路をぎっちりと埋め尽くす数千もの群衆が…何も知識がないと腰を抜かしそうな光景ですが、これはソウル名物ともいわれるデモ集会で、おそらく5月1日のメーデーにちなんだ集会なのでしょう。近づかなければ特に問題ないそうですが、慌てて地下通路からロッテ百貨店へと避難します。

明洞から細かく地下鉄乗り継ぎ

しばらく百貨店を眺めた後、地下道を通って明洞に向かいます。明洞は昨日も来ましたが、昨日通ったのはメインストリートの明洞通りではない脇道だったようで、明洞の真の姿を見るため(?)再びやってきました。

景福宮では全然見かけなかった日本人がここにはたくさんいて、日本語表示の両替店まであります。立ち並ぶのは相変わらずファッションビル、コスメショップ、バラマキ用の菓子店、屋台といったラインナップで、人が多いばかりで今一つ惹かれる部分はありませんでした。お菓子もハングルが書かれている以外は韓国っぽさはないですし。

という訳で、あっさり明洞駅から地下鉄4号線に乗ってしまいました。明日はもうソウル市中心部には来ないので、これで見納めとなりそうです。

4号線で4駅移動し、三角地駅に到着です。ここは6号線との乗換駅となっていて、動く歩道を備えた長い通路でつながっています。東京の地下駅だと、動く歩道は東京、市ヶ谷、永田町、水天宮前など限られた駅にしかありませんが、ソウルでは見かける頻度が高いです。

三角地から、初乗車となる6号線に乗ります。ちなみに隣の駅は「ヒョチャンゴンウォンアブ」、漢字表記がないと全く意味が分かりません。2つ進んで、孔徳駅で下車。飛行機の翼のような形の駅名標がかっこいいですが、その裏には乗り換え先の5号線のラインカラーの帯が張られていて、乗り換え案内に一役買っています。

今度は5号線に乗り、漢江を今回初めて地下トンネルで渡ります。渡った先にあるのが汝矣ナル駅で、漢江を超えるトンネルのすぐ脇にあるためか非常に深い所にあります。そして、行き先案内版は相変わらずハングルオンリーで全く理解不能… 

ともかく、もはや足がボロボロなので階段を歩く気がせず、5台ほどのエスカレーターを乗りついでゆっくり上がります。出たところは漢江の川沿いで、若者は川の方へと向かっていきました。何かデートスポットでもあるのでしょうか。

最新のショッピングモール・ヒュンダイソウル

駅からマンション街を数分歩くと、巨大なビルを備えた再開発エリアが現れました。ここの下層部が「ヒュンダイソウル」というソウルでも最新のショッピングモールになっているとのことなので、来てみました。

ちょっと見づらいですが、吹き抜けには円形の台のようなものが地上の柱に支えられる形で立ち上がっていて、そこからは噴水も流れています。同じような造りの所は他にもみられました。建物自体は6階建て+地下1階なのですが、平日の夜で、駅からやや離れている割にどのフロアもお客さんはそこそこ多くいました。

そして、地下には期待した通りフードコートがありましたが、困ったことにどの店も混雑していました。さて、どうしたものか…

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