7月1日時点での情報を基に、大阪万博会場へ向かう交通手段をリスト化しました。会場アクセス手段の検討にご活用ください。
6月後半より大幅テコ入れ、西ゲートへのアクセス手段が大幅増
大阪万博の会場アクセスについて、6月後半以降立て続けにテコ入れが行われています。これまで西ゲートは主なアクセス手段が桜島駅からのバスしかなかったうえ、他の手段であるパークアンドライドや船便の利用が低調で、結果として東ゲートに比べて利用者が少なめでした。
しかし、東ゲートとの利用者数の不均衡を解消し万博全体の入場者数を増やすため、西ゲートへのアクセス改善への動きが進んでいます。具体的には、午前中に限り夢洲駅から西ゲートへ徒歩やシャトルバスで移動できるようになったほか、ATCやコスモスクエア駅からのバスの新設、桜島駅からのバスの始発繰り上げも行われました。
また、この措置に合わせて西ゲートからの来場予約枠も拡大され、西ゲートの入場待ち時間も増大すると思われます。6月上旬までは、9時ごろに西ゲートから入場しても毎回20分ほどの待ち時間で入場できていましたが、これも伸びることが見込まれます。

一連の公式発表は上記リンクから見て頂くとして、7月からの大阪万博会場へのアクセス手段を一覧表にまとめてみました。
大阪万博会場への交通アクセス一覧表
出発地 | 到着地 | 手段 | 運転本数 | 所要時間 | 運賃(大人) | 予約要否 | コメント、注意事項 |
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大阪メトロ 本町・梅田・ なんば等各駅 | 東ゲート (夢洲駅) | 地下鉄 | 2.5分おき(一部時間は5分おき) | 本町から 21分 | 本町から380円 梅田・なんば から430円 | 不要 | 21時前後はゲートから 駅まで大行列 |
JRゆめ咲線 桜島駅 | 西ゲート | 路線バス | 往路7:45-20:20 復路8:30-23:10 往復とも最短5分おき | 往路15分 復路20分 | 350円 | 不要だが事前 購入者優先 (始発~10:30は 事前購入者 のみ乗車可) | 朝晩は乗車待ちで待たされる |
アジアトレー ドセンター (ATC) | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:40から20-40分おき 復路22:00まで20-40分おき | 15分 | 350円 | 要 | |
中央線 コスモ スクエア駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:40から15-30分おき 復路22:00まで30分おき | 15分 | 350円 | 要 | |
新大阪駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:30から15-60分おき 復路21:30まで15-60分おき | 30分 | 1500円 | 要 | 専用道路経由のため 渋滞リスク少 |
大阪駅 (うめきた) | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:50から30-70分おき 復路19:40まで40-70分おき | 40分 | 2000円 | 要 | 専用道路経由のため 渋滞リスク少 |
大阪駅 (マルビル) | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:00から45-75分おき 復路22:00まで60分おき | 30分 | 1000円 | 要 | 専用道路経由のため 渋滞リスク少 土休日はダイヤ異なる |
京阪 中之島駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:15から40-60分おき 復路20:45まで45-85分おき | 30分 | 1000円 | 要 | 専用道路経由のため 渋滞リスク少 土休日はダイヤ異なる |
近鉄大阪 上本町駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:30から30分おき 復路20:00まで30分おき | 往路40分 復路65分 | 1200円 | 要 | 復路は天王寺経由 |
阿部野橋 (天王寺)駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:30から一日6本 復路は↑と共通 | 往路45分 復路55分 | 1200円 | 要 | |
南海 なんば駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:00から30-75分おき 復路22:20まで30-50分おき | 30分 | 1300-1500円 | 要 | |
南海 堺東・堺駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:30から30-100分おき 復路22:00まで45-100分おき | 堺東から 50分、堺 から40分 | 1300円 | 要 | |
JR・阪神 尼崎駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:37から一日6本 復路21:00まで一日4本 | JR尼崎から 43分、阪神 尼崎から30分 | 2000円 | 要 | |
近鉄 大和八木駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路6:50から一日5本 復路21:10まで一日4本 | 70分 | 2000円 | 要 | |
神戸三宮駅 | 西ゲート | 定員制バス | 往路7:15から15-60分おき 復路22:00まで15-60分おき | 45分 | 1000円 | 要 | 一部は神戸空港始発 |
大阪空港 | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:10から30-60分おき 復路18:00まで40-60分おき | 50分 | 1800円 | 要 | 平日朝は高確率で阪神 高速の渋滞に巻き込まれる |
関西空港 | 西ゲート | 定員制バス | 往路9:47から一日3本 復路18:20まで一日3本 | 73分 | 2500円 | 要 | |
大阪港国際 フェリー ターミナル | 西ゲート | 定員制バス | 往路8:30から一日2-4本 復路18:00まで一日2-4本 | 35分 | 500円 | 要 | フクラシア大阪ベイ、 クインテッサホテル 大阪ベイ経由 |
ユニバーサル シティポート | 西ゲート | 遊覧船& 連絡バス | 往路8:40, 9:40 復路20:50 | 30分 | 往路2000円 復路1000円 | 要 | 船20分+バス10分 最寄はユニバーサル シティ駅 |
中之島ノース ゲート | 西ゲート | 遊覧船& 連絡バス | 往路9:00, 11:00 復路21:30 | 50分 | 往路2400円 復路1200円 | 要 | 船40分+バス10分 最寄は地下鉄玉川駅 |
堺旧港 | 西ゲート | 遊覧船& 連絡バス | 往路9:00から一日3本 復路22:00まで一日3本 | 40分 | 往路2800円 復路1400円 | 要 | 船30分+バス10分 最寄は南海堺駅 |
コスモスク エア・桜島 など近隣駅 | 西ゲート | タクシー | – | バスと ほぼ同等か | コスモスクエア から約2000円、 桜島から 約3000円 | – | |
東ゲート (夢洲駅) | 西ゲート | 路線バス | 8時30分~11時30分 4~5分間隔 | 10分 | 400円 | 不要 | 東ゲート→西ゲートのみ |
東ゲート (夢洲駅) | 西ゲート | 徒歩 | 8:30~12:00 | 1.6km、 公称30分 | – | – | 東ゲート→西ゲートのみ |
なお、バス路線は非常に多いため3往復を超えるもののみ掲載しています。(上記以外にも京都や姫路、関西以外の各地からの路線もあり) 上記以外の路線については以下のファイルをご覧ください。
https://www.transport.expo2025.or.jp/pdf/4.pdf
船についても、上記以外にユニバーサルシティポート発着の曜日限定便があるほか、淡路島発着便もあります。上記以外の路線については以下のファイルをご覧ください。
https://www.transport.expo2025.or.jp/pdf/Ship_List.pdf
結局、西ゲートへは桜島駅発着バスがメインは変わらず

筆者はこれまで桜島駅、新大阪駅、大阪空港からのバスで西ゲートで向かいましたが、やはり一番便利なのは新大阪など大阪市内のターミナル駅からの直通バスです。やや値段は高いものの確実に座れて体力を温存できます。特に、新大阪・梅田・中之島発着便は万博のために用意された専用道路を使うので定時性もあります。
ですが、いかんせん本数が15~30分おきと少ないのがネックで、特に人気の高い朝の会場行きの便などは発売開始となる1か月前の朝には売り切れてしまう状況です。相当計画性を持って準備しておかないとチケット確保は厳しいでしょう。
また、6月以降急遽設定されたATC(アジアトレードセンター)やコスモスクエア駅からの便も本数はそこまで多くなく(ピーク時は1便最大4台運行とはなるようですが)、5分おきに最大5台のバスが同時出発する桜島駅発着便に比べると輸送力は見劣りします。さらに言えば、2.5分おきに走る地下鉄中央線の輸送力は圧倒的で、バスには勝ち目はありません。
結局7月以降も、ほとんどの方は桜島駅からのバスか、夢洲駅から徒歩で西ゲートへ向かうことになりそうです。あるいは、裏技ともいえるタクシーで乗り付ける手もありますが(ネット情報によるとコスモスクエア駅や桜島駅にタクシーが常駐しているらしい)。
万博輸送の穴場、「船&フェリーバス」
そんな中、会場へのアクセスの際穴場となっているのが船便です。乗り場がいずれも駅からやや離れているうえ、万博会場の船着き場が遠く(専用バスで10分)、運賃も割高で本数も少ないことから利用率は芳しくなかったようです。
これをテコ入れするため、最近になって運賃が値下げされたほか、復路は会場を21時前後に出発するようダイヤが見直されました。また、船便の利用者は本来の予約時間よりも1時間早い枠入場ができ、優先入場レーンも設定されるなど優遇措置が取られることになりました。今後は利用者が増える可能性もありそうです。

そして、筆者の知る限り全く注目されていないのが「フェリーバス」です。これは長距離フェリーの乗り場から万博会場を直結するもので、3路線が設定されています。このうち大阪南港発着のものはフェリー利用者専用で、六甲アイランドFTはそもそもアクセスが不便すぎるので(フェリー利用者以外の)利用価値は無さそうです。
一方、大阪港国際FT発着のものは途中2つのホテルを経由し、ホテルからの乗車も可能です。中でも「クインテッサホテル大阪ベイ」はATCに近く、外部からのアクセスも比較的容易そうです。また、下記サイトを見ると復路はコスモスクエア駅まで行ってくれるようです。

ひそかな穴場と思われる両路線、混雑を避けて会場入りしたい方はぜひ狙ってみて下さい。
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