5月10日放送予定のテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第5弾 那智の滝~犬山城」の正解ルートを大胆予測します。
どこよりも早く!?正解ルートを大予測
この度、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第5弾」が5月10日(関東地区)に放送されることが発表されました。年末に「テレ東旅の日」があったりした関係で第4弾と第5弾の間は随分間隔が空きました。今回のルートは和歌山県の那智の滝から愛知県の犬山城で、例によって3泊4日で旅します。番組放送後にバスルートを検証しているサイトはいくつかあるようですが、本サイトは「どこよりも早く」をモットーに、ルートを大胆予測します。
本サイトはコタツ記事というか、ネット上で調べた情報のみで記事を作ることはしないのを身上としているのですが、本記事に関しては完全に机上で調べた情報のみで構成していますので悪しからず。以下の内容は番組のネタバレ要素を多々含んでいますので、視聴前のネタバレを避けたい方は以下の記事を読まないことを強く推奨します。
「キングオブ路線バス」、満を持して登場か?
この番組のルールというか条件設定は回によって微妙に揺らぎがあり、開始時刻が毎回異なるほか、旅を行う曜日も一定しておらず、すべての可能性を想定するのは不可能です。よって、出発地である姫路城を朝9時に出発(前回は大体それくらいの時間だったので)し、途中の4日間はすべて平日であるものと仮定します。
また、途中の徒歩に関しては過去の実績を踏まえ、1kmを12分で移動できるものと想定して計算します。(一般的な女性の徒歩のスピードに比べるとかなり早いため、ゲストの人選によってはここまで早く歩けないかも…)

今回のルートで最大の問題となるのが、山がちでバスの本数も少ない紀伊半島南部から南の奈良・三重方面へどう出るかです。そんな中、重宝するのが「キングオブ路線バス」と名高い奈良交通の八木新宮特急バスです。この路線は紀伊半島を縦断し、新宮から近鉄大阪線の大和八木までを7時間近くかけて下道のみで走破します。(ちなみに筆者も以前乗りとおしたことがあります)
この路線、これまでのバス旅では何故か未登場でしたが(奈良交通の他路線は度々登場していたので、バス会社から拒絶されている訳ではなさそう)、今回満を持しての登場となればバスファンとしては盛り上がるのではないでしょうか。
八木新宮特急バスを使用した最速乗り継ぎは?
仮に八木新宮特急バスを使用した場合、大和八木からは奈良県天理市、三重県上野市、津市、名古屋市を経由していくルートがほぼ唯一と思われます。過去のバス旅でも使用した実績があるため、それを参考にルートを考えてみました。
1日目
那智の滝前9:04→9:19那智駅9:38→9:59新宮高校前10:06→16:54大和八木駅17:30→17:47橿原総合庁舎(橿原市)→徒歩2.5km→桜井市保健福祉センター18:20→18:45天理駅19:05→19:44JR奈良駅
まず、那智の滝から最も近い駅である那智駅に出て、新宮駅に向かうバスに乗り継ぎます。しかし、このバスで素直に新宮駅に出てしまうと八木新宮特急バスの最終バス(路線が長いため、この時間にして最終バスなのです)にぎりぎりの所で乗り継げません。手前の新宮高校前というバス停で降りれば何とか乗り継げるのですが、八木新宮特急バスの存在を事前に知っておかないとほぼ不可能でしょう。
また、今回は那智の滝を9時にスタートすると仮定しましたが、これより遅いと八木新宮特急バスには乗り継げません。逆に、スタートがもっと早ければ新宮駅でゆうゆう乗り継げるでしょう。よって今回のルートはスタート時刻に大きく左右されるものと思われます。
もし無事に八木新宮特急バスに乗り継げた場合、奈良県内で途中徒歩を交えつつ(もしかしたら徒歩なしで済ませるルートがあるかも)この日のうちに奈良駅までたどり着けます。
2日目
JR奈良駅9:11→10:29月瀬橋(奈良市)12:38→13:11上野市駅14:10→14:57汁付→徒歩5km→平木口(津市)16:00→16:59三重会館前(津市)17:07→17:53椋本(津市)18:09→18:29亀山駅前18:40→19:23平田町駅
翌日、月ケ瀬・上野市を経由し、鈴鹿山地を徒歩で超えて津に至ります。津からは近鉄名古屋線に沿って東に進めばよいのですが、途中の平田町駅で時間切れとなります。駅周辺にはビジネスホテルもあるようなので問題ないでしょう。
3日目
平田町駅8:18→9:08近鉄四日市10:06→10:49山城駅前12:10→12:32東員駅前→徒歩1km→六把野(東員町)13:15→13:54桑名駅前→徒歩6.5km→海南病院(弥富市)16:51→17:20善太橋西(弥富市)17:24→17:36近鉄蟹江駅前→徒歩2km→戸田(名古屋市)18:27→19:17金山19:32→19:54栄
この日もひたすら東に進みますが、途中の木曽三川を超えるところで完全にバスが途絶えます。この日は実に9.5kmもの徒歩になってしまいましたが、過去の実績的には問題なく歩き切れるのではないでしょうか。戸田から先のバスは遅くまで動いているため、ゆっくり歩いたとしてもこの日のうちに名古屋の栄までは来られるはずです。
4日目
名古屋栄7:32→8:26航空館boon8:51→9:00小牧市民病院→徒歩すぐ→市民会館前(小牧市)9:51→10:05久保一色(小牧市)→徒歩1km→久保一色北(小牧市)10:34→11:39犬山駅西口11:42→11:49城前広場(犬山市)
そして最終日、豊山町・小牧市・犬山市のコミュニティバスを乗り継げば午前中にゴールできます。ただ、コミュニティバスは店じまいが早く、犬山駅前から城前広場へのバスは17時が最終となります。「ゴール最寄りのバス停にはバスで到着しなければならない(徒歩での到着はNG)」という番組のルールを厳密に守る場合、あまり時間の余裕はなさそうです。
八木新宮特急バスに乗れなかった場合の乗り継ぎは?
もし1日目に新宮で八木新宮特急バスに乗れなかった場合、どのような乗り継ぎとなるかも調べてみました。
1日目
那智の滝前9:04→9:19那智駅9:38→10:07新宮駅10:15→11:04熊野市駅前11:22→12:14二木島駅→徒歩9.5km→梶賀(尾鷲市)14:35→15:18イオン前(尾鷲市)15:43→16:25紀伊長島駅前→徒歩15km→南島棚橋(南伊勢町)
上記の通り紀勢線の二木島~賀田間と、紀伊長島から伊勢方面へのバスが途切れており、その間は延々と歩くしかなさそうです。紀伊長島からは南伊勢町の南島棚橋まで歩くしかなさそうですが、実は南島棚橋には宿がなく、実際には2km程先の古和という集落まで歩く必要がありそうです。(宿送迎があれば回避可能)
2日目
南島棚橋(南伊勢町)7:34→9:01渡会特別支援学校前(度会町)10:22→10:47注連指口(大紀町)→徒歩3km→栃原(大台町)12:16→13:06松阪駅前14:10→14:42天白(松阪市)14:43→15:21津駅前16:19→16:53椋本(津市)
南島棚橋(もしくは古和)からは、伊勢市まで直通のバスがあります。ただ、伊勢市まで行ってしまうとその先が繋がらないので途中の度会町で下車し、紀勢線の栃原へ向かうと松阪までの直通バスがあります。松阪から先もバスが繋がっていて、何と八木新宮特急バスを利用するルートよりも早く津駅前に着けました。津から先は八木新宮特急バス利用ルートに収束します。
繰り返しますが上記の乗り継ぎはあくまで机上解であり、実際にやってみると理想通りのルートを辿るのはなかなか難しいものです。もっとも、筆者の見落としている思わぬルートで案外すんなりゴールできるかもしれません。どんな結末となるのかを楽しみにしようと思います。
【5/10追記・ネタバレ注意】OA確認しました
放送当日、OA内容を確認してみました。1日目は一旦熊野市に向かったものの尾鷲までの徒歩を躊躇し停滞、結局2日目の八木新宮特急バス(1日3本あるうちの1便目)で奈良へ向かい、どうにかこうにかゴールできました。ルートは概ね予想通りでしたが、伊賀上野から津へ抜ける際は汁付ではなく関バスセンターを経由していたほか、桑名から名古屋へ向かう際は弥冨まで北上しているなど、細部で違いがありました。
1日目は那智の滝を出発するのが9時半頃と予想よりやや遅かったため、1日目に八木新宮特急バスに乗るのはそもそも不可能だったようです。また、尾鷲・紀伊長島経由のルートも上記の乗り継ぎは不可能で、1日目は尾鷲、2日目は津まで行くのが精一杯のようです。それでも、四日市で予想ルートに収束するのでゴールは可能そうです。
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