QuizKnock × 東京メトロ「謎解き地下遊戯場」に参加した~難易度・所要時間・注意点などを解説

東京メトロが主催する謎解きイベント「QuizKnock × 東京メトロ 謎解き地下遊戯場」に参加しました。難易度や所要時間・注意点などを説明します。

鉄道系謎解きのパイオニア・東京メトロの最新作はQuizKnockコラボ

謎解き地下遊戯場 | QuizKnock × 東京メトロ
QuizKnock × 東京メトロによる地下鉄を使った謎解きイベント「謎解き地下遊戯場」。東京をめぐり、謎解き×ゲームを攻略せよ。

東京メトロは、いわゆる「謎解き」が広く一般に知られるようになる前から「地下謎への招待状」という謎解きイベントを開催しており、鉄道系謎解きのパイオニアといえる存在です。近年も新作を精力的に送り出しており、2024年は「地下謎への招待状2023(23年末開始)」「メトロタイムゲート」と来て、ついに3つ目の新作「謎解き地下遊戯場」がリリースされました。

本作品は、TV出演などを通じて知名度の高いクイズ集団「QuizKnock」とコラボしているのが大きな特徴となっています。QuizKnockというと知識系のクイズで活躍しているイメージがありますが、今回は謎解きとゲームを組み合わせた内容になっているとのこと。

開催期間は2025年2月28日までで、参加費用は一人2400円(乗車券は別途必要)です。今回は従来のイベントのような冊子を廃し、基本的にスマホ上で完結する新しい仕組みで開催されます。なお、オリジナルクリアファイルバッグやおまけの謎解きがついた「特別謎解きセット」は12月初旬に早くも完売したとのこと。さすがQuizKnockの知名度は伊達じゃないですね。

東京メトロの車両(有楽町線)

山手線謎巡り」(以下「山手線-」と表記)など鉄道系謎解きに複数参加し、首都圏の主要な鉄道系謎解きは参加するのがデフォとなりつつある筆者も早速参加してきました。例によって謎に関するネタバレは厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、参加にあたって注意すべき点などについてご紹介したいと思います。

なお、「山手線-」とは開催期間が重複していることもあり、筆者のように「山手線-」クリア後に参加される方も多いと思いますので、本記事では「山手線-」と比較しつつ紹介していきます。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ

謎解きイベントの流れは「地下謎への招待状」や「山手線-」とほぼ同じで、専用アプリ上で指示された駅に行き、周辺にあるチェックポイント(公共のオブジェ等)を辿りながら謎解き(各駅3~5題程度)を行っています。各駅の最終問題を解くと、次に行く駅の情報を入手できます。

先ほど述べた通り、今回は紙の冊子がなく全てのシナリオがスマホ上で展開するため、冊子を先読みして行くべき場所や順番をあらかじめ知ることは一切できません。

巡る駅の数・範囲は?

本イベントでは、東京メトロの駅のうち6駅を巡ります。前半の3駅は、候補となる2つの駅のうちどちらかを選ぶことになるのですが、どちらに行くかはプレイヤーが選ぶのではなく、アプリによって強制的に決められます。ただし、同行者がいる場合は同行者に合わせて行動できるよう配慮がされています。

前半部の6駅(3駅×2パターン)はそれぞれ独立した謎解き問題が設定されている模様ですが、上記の通りアプリ上で行く駅が決められてしまうため、昨年までのように選択肢から漏れた駅を回って問題を解くことはできません。

今回の謎解きで巡る駅はいずれも都心部に非常に近く、長い時間電車に乗る必要はありませんし、複雑な乗換も必要ありませんでした。標準所要時間は5~7時間とされていますが、筆者は休みなしでかなり急いで巡ったので3時間半ほどでクリアすることができました(途中、別の謎解きをしていた時間は除く)。

巡った駅はいずれも周囲に商業施設や観光スポットの豊富な駅ばかりだったので(一部例外あり)、時間に余裕があれば買い物や観光・食事を交えつつじっくり巡るのも良いでしょう。

歩く距離は?雨天時のプレイは可能?

各駅のチェックポイントはどれも駅の近くに設置されているため、各駅での歩行距離は非常に少なくて済みました。「山手線-」と異なり、駅から大きく離れることはないので雨の日や夜間のプレイも一応不可能ではないでしょう。ただし、ある駅のチェックポイントは商業施設の中に置かれていて、営業時間が10:00~21:00に限られているので注意が必要です。

「山手線-」と異なり、目的地への行き方は「〇番出口を出て右に進み、目の前の階段を上がる…」といった具合に全て文章で説明されるので、地図読みの苦手な人にとっては有難いのではないでしょうか。

今年も参加者の多さにびっくり

去年もそうだったのですが、「山手線‐」と同様、参加者の多さに驚きました。前半の3駅は2パターンに分散されているのでそうでもないのですが、ルートが合流する後半の駅の謎解きスポットは参加者の姿が非常に目立ちました。

一人静かに楽しみたい方は、参加者が少ないであろう平日や、開幕フィーバーの落ち着いた2月あたりを狙うと良いかもしれません。

謎解きの難易度は?持っていくべきものは?

今回、大半の問題をスマホ上で解く体裁となっているためか、謎解きの難易度は昨年の「地下謎への招待状」に比べれば低めに設定されていました。個人的な体感では「山手線-」(2024年版)よりやや低いぐらいかなと思います。アプリ内にヒントも書いてありますので、手詰まりに陥る心配はまずありません。

ただ、スマホ画面をただ眺めて解くのにはやや難のある問題もあり、ペンとメモ帳を持って行くことをお勧めします。あと、これはアナログ世代の筆者の個人的な感想ですが、やはり全てがスマホ上で完結し、紙の冊子が手元に残らないというのは若干寂しいというか有難味が薄い気もしてしまいます(デジタルネイティブな世代の方はそうは思わないかもしれませんが)。

今回はスマホ利用が前提となっていることもあって、攻略を進める際はスマホの機能(カメラやNFCタグ)をフルに活用する必要があり、過去の謎解きにはないデジタルならではの世界観が斬新でした。一方、過去の謎解きと違ってシナリオの方は非常に薄い、というか無いに等しく、アプリの指示に従ってひたすら駅巡り&謎解きを進めているといつの間にかクリアしていた、という印象でした。

クリア画面

「東京メトロ24時間パス」よりお得なきっぷも

公式サイトでも言及がある通り、謎解き参加の際は東京メトロ全線が乗り放題となる「東京メトロ24時間パス」(600円)の使用が推奨されていますが、実は首都圏の多くの私鉄駅では「東京メトロの駅までの往復切符」+「東京メトロの一日乗車券」がセットになった、よりお得なきっぷが販売されています。お住まいが私鉄沿線の方は、これを機にぜひ料金をチェックしてみてください。

他鉄道会社から東京メトロ線をご利用のお客様へ | PASMO・定期・乗車券 | 東京メトロ
東京メトロのPASMO・定期・乗車券「他鉄道会社から東京メトロ線をご利用のお客様へ」をご案内します。

今回のイベントとは全然関係ありませんが、2025年3月からJR山手線エリア内の運賃が大幅に値上がりし、例えば東京~渋谷・新宿・池袋間の運賃は210円から260円(紙の切符の場合)になる見込みです。そんな中、今後都心部での交通費を少しでも抑えるには運賃の安い東京メトロと、そのお得なきっぷが欠かせないと思うんですよね… ぜひ、これらのフリーきっぷの存在を覚えておいていただきたいと思います。

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