【10月12日放送】テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第4弾 姫路城~松山城」正解ルートを大予測

10月12日放送予定のテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第4弾 姫路城~松山城」の正解ルートを大胆予測します。

注:本記事は番組のネタバレ要素を多々含んでいますので、視聴前のネタバレを避けたい方は以下の記事を読まないことを強く推奨します。

どこよりも早く!?正解ルートを大予測

前回、思い付きで記事にしたテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」のルート予測記事ですが、意外にもご好評を頂いたようで多くのアクセス(当社比)がありました。

そしてこの度、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第4弾」が10月12日(関東地区)に放送されることが発表されました。第2弾と第3弾の間は随分間隔が空きましたが、今回は3か月に満たない間隔で新作が公開されるようです。ルートは兵庫県の姫路城から愛媛県の松山城で、例によって3泊4日で旅します。番組放送後にバスルートを検証しているサイトはいくつかあるようですが、本サイトは「どこよりも早く」をモットーに、ルートを大胆予測します。

本サイトはコタツ記事というか、ネット上で調べた情報のみで記事を作ることはしないのを身上としているのですが、本記事に関しては完全に机上で調べた情報のみで構成していますので悪しからず。繰り返しになりますが、以下の内容は番組のネタバレ要素を多々含んでいますので、視聴前のネタバレを避けたい方は以下の記事を読まないことを強く推奨します。

最大のポイントは「本州→四国」、路線バスで渡れる?

この番組のルールというか条件設定は回によって微妙に揺らぎがあり、開始時刻が毎回異なるほか、旅を行う曜日も一定しておらず、すべての可能性を想定するのは不可能です。よって、出発地である姫路城を朝9時に出発(前回は大体それくらいの時間だったので)し、途中の4日間はすべて平日であるものと仮定します。

姫路・松山の位置と、瀬戸内海を超える3ルート

© OpenStreetMap contributors

今回のルートで最大の問題となるのが、本州から四国へどう渡るかです。ご存じの通り、本州から四国への道路は「明石海峡大橋+大鳴門橋」「瀬戸大橋」「しまなみ海道」の3ルートがあります。

まず、最も遠回りで出演者たちが選ぶ可能性が低そうな「明石海峡大橋+大鳴門橋」ルートですが、明石海峡大橋と大鳴門橋はそもそも高速道路しかなく、本番組のルール(=高速バス使用禁止)では通ることができません。ただ、過去の回では「海峡部分のみ高速バスOK」という特別ルールで通過したことはありましたので、今回もそのような特例が適用される可能性もなくはないかもしれません…詳しくは後述。

一方、しまなみ海道は全ての橋を徒歩で通過することが可能な上、途中の島内に路線バスもあるので、徒歩と路線バスで通過することは一応可能です。実際、過去回ではしまなみ海道越えのルートも設定されたことがありましたが、徒歩区間が多く難行苦行と化してしまっていました。

残る瀬戸大橋も高速道路しかなく、一見路線バスで超えることは不可能に思えるのですが、実は以下のような普通の路線バスで通過することが可能です。

瀬戸大橋線 (バス路線) - Wikipedia

バス路線図・時刻表:
https://www.kotosan.co.jp/themes/kotosan-bus/images/lower/pdf/setooohashi.pdf

児島(岡山県)と坂出(香川県)を結ぶこの路線バス、れっきとした高速道路である瀬戸大橋を通るので「高速バス」と言えなくもないのですが、使われる車両は路線バス然としており、運賃も全線通しで700円と低廉で、座席指定も不要です。番組のルール的にはややグレーですが、前述の通り高速道路を通る路線バスは使用OKだった回もありました。

加えて今回、番組サブタイトルが「瀬戸内海をどう渡る?」となっており、「本州~四国の3ルートからどれを選ぶか」が番組上のキーポイントとなるとも予想できます。なので、少なくとも瀬戸大橋のバスでの通過は認められる可能性が高いのではないでしょうか。

個人的な話ですが、この路線の存在を数年前知って以来、一度は乗ってみたいと思っていました。2023年に四国に行った際もプランに組み込もうとしたものの、時間の都合もあり断念した経緯があります。予告編の動画を見た限りでは乗車しているかどうかは分かりませんでしたが、もしこの路線を使用するようなら番組の目玉になるでしょう。

瀬戸大橋ルートの最速乗り継ぎは?

仮に瀬戸大橋ルートを取った場合、前後のルートはあまり工夫の余地もないのですが、地味に厄介なのが姫路から岡山までのルートです。姫路から竜野までは直通のバスがあるのですが、そこから先の相生、上郡、赤穂から岡山県境にかけては山が険しく、ルートもすんなりつながっていない上にバスの本数も少ないです。おまけに宿泊できそうな町も限られています。色々と考えてみたのですが、途中相当の徒歩を覚悟しなければいけなさそうです。

一方、岡山県側は備前片上というところが路線バス網のハブとなっており、ここで乗り継げば何とかなりそうです。備前片上はかつて、片上鉄道という私鉄の起点となっていた駅で、この影響で路線バスが集まっているようです。

瀬戸大橋を超えた先の四国島内は比較的路線バスがすんなりつながっており、予讃線に沿って行けば何とかなりそうです。残暑の厳しい中、何とか極力徒歩を抑え、かつ宿の確保が容易そうな町で泊まれるようなルートを考えてみました。

1日目

姫路駅北口10:30→11:12堂本(たつの市)11:52→12:12ひばりヶ丘(たつの市)→徒歩3km→阿波野郵便局前(相生市)13:00→13:08相生駅13:37→13:53佐方(相生市)→徒歩6km→坂越駅16:38→16:56播州赤穂駅

まず、姫路城から姫路駅まではバスが頻発しているので適当なバスで行きます。例によって案内所で今後のルートを相談した後、バスを2本乗り継いでJR竜野駅近くのひばりヶ丘まで行きます。ここからは残念ながら路線が乏しく、相生市内のコミュニティバスを交えつつ徒歩で強行軍をせざるを得ませんでした。播州赤穂着は17時前でちょっと早いですが、この先宿泊施設が乏しいためここで打ち止めとします。

2日目

播州赤穂駅7:12→7:19居村(赤穂市)→徒歩7km→福浦峠(備前市)9:25→9:54片鉄片上10:35→11:48岡山駅13:03→14:37JR児島駅16:55→17:57両景橋(坂出市)→徒歩100m→西大浜北(坂出市)18:45→18:55マルナカスーパーセンター宇多津店→徒歩2km→宇多津駅

播州赤穂から先もバスが乏しく、少し西の居村までしかルートがありません。(赤穂市のコミュニティバスでもう少し西に行くこともできるのですが、曜日限定なのと時間的に合わないので割愛) 居村から7km歩いて岡山県に入ると、福浦峠というバス停があります。ここからは極めて順調に乗り継げ、何と1回乗り継ぎで岡山駅まで行けてしまいます。

その先も児島まで直行のバスをうまく捕まえ、18時には瀬戸大橋を渡った先の坂出に到達できます。そのまま坂出駅に行かず、途中で下車してコミュニティバスで宇多津方面に向かうと、翌日の乗り継ぎがスムーズに進みます(現実にはそこまで粘らず、坂出で宿泊となりそうですが…)。

3日目

宇多津駅南口7:00→7:09丸亀駅8:10→善通寺ICバスターミナル8:28→徒歩2km→JR善通寺駅10:15→11:10市民センター三野(三豊市)→徒歩3km→高瀬第一医院(三豊市)12:47→13:30観音寺駅14:26→15:36道の駅とよはま(豊浜町)→徒歩4km→川之江駅

宇多津から西の三豊市方面へ向かうには、琴平か善通寺を経由すればよいのですが、今回は善通寺ルートを採用しました。三豊市から先も順調に乗り継ぎ、夕方には香川県最西端の道の駅とよはまに到着できます。ここから先はバスがないので、愛媛県の川之江駅まで歩いて宿泊します。

(前日)JR児島駅→18:05坂出駅前
坂出駅前8:05→8:43NEWレオマワールド9:43→10:08JR琴平駅12:39→13:41三豊総合病院14:45→15:36道の駅とよはま(豊浜町)→徒歩4km→川之江駅

あるいは、高松空港発の空港連絡バスがNEWレオマワールドを経由して琴平駅まで走っており、これを利用すると坂出から徒歩なしで道の駅とよはままで乗り継げます。こちらのルートの方が徒歩の距離が減りますし、前日坂出から宇多津に無理して移動する必要もありません。

4日目

川之江駅7:54→9:35新居浜駅10:30→12:33大街道

そして最終日、川之江から新居浜に向かいます。すると、新居浜からは何と松山駅まで直通の特急バスが出ています。車両は高速バスタイプのようですが、一般道経由かつ予約不要なので問題なく乗車できます。直近のバスに乗れば、松山城ロープウェイの乗り場にほど近い大街道に昼過ぎに到着できます。徒歩は4日間合計で最短だと20kmぐらいに抑えられそうです。

ゴールにほど近いJR松山駅(約20年前に撮影)。つい先日高架化されました

上記のルートはあくまで机上解であり、現実には3日目は坂出スタートとなり、丸亀や善通寺あたりで手間取って三豊市くらいで打ち止めとなりそうな予感もします(特にレオマ経由のルートに気づかなかった場合)。そうなると4日目ゴールできるか否かはぎりぎりの勝負になりそうな気がします。

しまなみ海道経由だとどうなる?

一方、「しまなみ海道」経由のルート予測もしてみましょう。岡山駅までのルートは同じなので、そこから先を考えます。

2日目

岡山駅12:00→12:47中庄駅15:23→15:50倉敷駅前16:15→16:46精思高校霞丘校入口(倉敷市)17:06→17:17新倉敷駅

まず、岡山から倉敷方面はバスが少なく、中庄で大幅な待ち時間が発生してしまいます。倉敷市はコミュニティバスもないらしく、どうにもならなさそうです。仕方ないので2日目は新倉敷で宿泊。

3日目

新倉敷7:25→8:06寄島総合支所前(倉敷市)→徒歩3km→乗時(笠岡市)9:10→9:33笠岡駅前11:25→12:22福山駅前12:40→13:20浄土寺下(尾道市)13:34→13:40二番潟→徒歩200m→兼吉南(向島)14:59→15:20江の浦(向島)→徒歩5km→因島大橋(因島)18:00→要橋(因島)18:14

3日目は新倉敷からスタートし、割と順調に乗り継いでいよいよ問題のしまなみ海道に入ります。尾道にほど近い向島までは一般道が繋がっているので島の南まで行き、徒歩で因島に渡ります。一応民宿があるらしい要橋で宿泊。

4日目

要橋(因島)→徒歩3km→赤崎(生口島)7:14→7:28五本松(生口島)→徒歩16km→宮窪(大島)11:18→11:38下田水港(大島)→徒歩6km→展望台入口(今治市)13:42→14:10今治バスセンター14:35→大街道15:46

最終日は因島から徒歩で生口島に渡り、バスで島内を移動します。ここから大三島、伯方島、大島と渡るのですが、大三島、伯方島の島内バスは活用するのが難しく、大島まで16km延々と歩きます。大島の島内バスで移動後、再び徒歩で大島から今治に渡ると、上陸後すぐのところに展望台入口バス停があります。ここから今治市街に移動し、後は特急バスで松山に直行できます。

結論としては「しまなみ海道」経由でも一応ゴールは可能そうですが、4日間の歩行距離は合計50kmにも及びます。残暑厳しい9月にしてはあまりに過酷なルートですし、岡山駅から先のルートはほぼ一本道でルート選択の面白みもなく、バス旅というより「24時間テレビ」のような絵面になってしまいそうです。(それを見越して元アスリート2人がメンバーに選ばれているのかもしれないが…)個人的には、過去の回で通ったことのない瀬戸大橋ルートの方を見てみたい気がします。

明石海峡大橋ルートだとどうなる?

冒頭で「遠回り」と切り捨ててしまった明石海峡ルートについても、一応検証してみます。(なお、予告動画を見るとどうやら初日は相生のあたりを通っているようで、OAでこのルートを取る確率はほぼ0でしょう)

冒頭で述べた通り明石海峡大橋と大鳴門橋の区間は高速バスしかないので、最短区間(高速舞子~淡路IC、淡路島南IC~鳴門公園口)のみ高速バス利用が認められた場合を想定します。ちなみに以下の行程では同区間について、事前予約不要な座席定員制の路線を使用しています。

1日目

姫路駅11:00→12:17やしろショッピングパークBio前(加東市)13:19→13:48三木営業所14:10→15:08明石駅15:39→16:04神陵台→徒歩500m→多門団地口16:41→16:57舞子駅前→高速舞子17:55→18:01淡路IC→徒歩500m→岩屋海水浴場前

2日目

岩屋海水浴場前6:29→7:21志筑7:28→7:57洲本バスセンター8:10→8:58福良→徒歩5km→淡路島南IC11:45→11:51鳴門公園口→鳴門公園12:25→12:48鳴門駅前13:10→13:57引田駅前14:30→16:00高松駅17:43→18:33高松空港18:55→19:48JR琴平駅

明石から舞子にかけてのバスルートは非常に複雑なので上記はあくまで一例ですが、とにかく1日目のうちに淡路島に入っておけば、翌日は非常にスムーズな乗り継ぎで琴平まで行くことが可能です。(鳴門から高松まで、乗り換え1回で行けてしまう!)

あとは具体的な時刻は割愛しますが、瀬戸大橋ルートの琴平以降のルートを踏襲すれば何と3日目の夕方には松山まで行けてしまいます。ルール上認められさえすれば、一見遠回りなこのルートが一番速そうですね。徒歩も合計10km程度で済みそうです。

繰り返しますが上記の乗り継ぎはあくまで机上解であり、出演者のバス旅スキルは一切考慮していません。筆者もバス旅の真似事をしてみたことがありますが、実際にやってみると理想通りのルートを辿るのはなかなか難しいものです。もっとも、筆者の見落としている思わぬルートで案外すんなりゴールできるかもしれません。どんな結末となるのかを楽しみにしようと思います。

実際に通ったルートは?(番組放送後追記※ネタバレ注意)

番組を確認したところ、今回は本州~四国間を超えるに限り、高速道路を経由するバスに乗ってもよいという特別ルールが追加されました。出演者は瀬戸大橋ルートとしまなみ海道ルートで迷いつつ後者を選択、3日目の昼頃に尾道に到達しました。

以前のバス旅では、「高速道路を通るバスは使用禁止」のルールを厳格に守っていたため、しまなみ海道区間の島を渡る際に徒歩を強いられ、大いに苦労していました。一方、今回は前述の通り「高速経由のバスOK」の特例に助けられ、3日目のうちに今治に到達できました。今治から松山へは特急バスがあるので、最終日はこれに乗ってあっさりゴールとなりました。

筆者の調べた通り、瀬戸大橋ルートや明石海峡大橋ルートでも松山にはかなり早く到達できました。過去2回失敗続きだったこともあってか、今回のルートはお題としては容易だったといえるでしょう。

「高速バス」と「路線バス」の違いって?(番組放送後追記※ネタバレ注意)

放送内のルートでは、尾道~今治間のうち広島・愛媛県境の多々羅大橋のみわざわざ徒歩で通過していました。「本州~四国間を超える時は高速経由のバスOK」ならば多々羅大橋区間も高速バスを使えばいいのでは?(実際、今治〜福山を結ぶ「しまなみライナー」に、多々羅大橋区間のみ乗ることも可能なようです)、と思った方も多かったでしょうし、筆者も最初はそう思いました。

ですが、番組側が言う「高速経由のバスOK」というルールには補足があって、「高速バスはNGだが、高速道路を通る路線バスはOK」とのこと。高速バスも広義の路線バスに含まれますし、一見するとよく分からない説明です。そこで、Wikipediaの「高速バス」の記事を改めて見たところ、「高速バス」は「路線バス」と法的に区別されているそうです。

日本の法令上では道路運送法第3条の規定のほか、第5条において路線を定めて定期に運行する自動車による乗合旅客の運送(路線定期運行)に関し、国土交通省へ許可申請が必要となる。道路運送法施行規則第10条において「専ら一の市町村(特別区を含む。以下同じ。)の区域を越え、かつ、その長さが概ね五十キロメートル以上の路線又は空港法第二条に規定する空港若しくは同法附則第二条第一項の政令で定める飛行場を起点若しくは終点とする路線において、停車する停留所を限定して運行する自動車により乗合旅客を運送するもの」を長距離急行運送等として運賃届出が区分され、同15条の13にて運行計画の届出が定められている。日本の高速バスの多くが、長距離急行運送等に該当する。

愛媛側を拠点にしまなみ海道のバスを運行するせとうちバスのWebサイトを見てみると、「高速バス」と「路線バス」は厳然と区別され、「しまなみライナー」は前者に、番組内で乗車した大三島~今治間のバスは後者に分類されています。おそらく前者は「長距離急行運送等」として国交省に届出されているのでしょう。

もっとも、テレビ東京のスタッフが国交省への届出状況まで確認しているとも考えにくく(もし確認していたらごめんなさい)、バス会社のサイトで「高速バス」「路線バス」のどちらに表示されているかを見て確認しているものと推測します。

ちなみに今回の予測で取り上げた淡路交通の本州~淡路島間バスのうち、神戸三宮や学園都市発着のものは「高速バス」に、高速舞子始発着のものは「路線バス」に分類されています。番組内では「本州から淡路島へは高速バスしかない」とあっさり切り捨てられていましたが、高速舞子始発のものはルール的にOK…なはずです。(ちなみに予測ルートでは高速舞子始発の便を使用しています)

コメント

  1. ojisan357 より:

    今日のバス旅はスコブル楽しかったです。高木さんのリーダーシップとやったるで!の魂は引き込まれました。勝負は時の運も多分にありますが前回と同じ徹は踏まない精神が眼の輝きに出ていたと思います。是非彼女主体にシリーズ化を切望します。村上さんの女子らしさも可愛らしかったです。

  2. rail20000 より:

    コメントありがとうございます。「後先考えず突き進み、行き詰ったら根性で歩く」というプレースタイルは斬新で、これはこれでありな気がします。(太川さん蛭子さんの時代とは最早別ゲーと化しつつあるが) 個人的にはどんな形であれ、番組が末永く続いてくれればうれしいです。

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