【2024年就航】AirJapanでソウルから成田へ~運賃・座席・機内サービス・チェックインの方法を紹介

韓国・仁川から成田への帰路に、2024年に運航開始したAirJapanを利用しました。運賃・座席・機内サービスなどをZIPAIRと比較しつつご紹介します。

前の記事

ANAの新・中距離国際線ブランド AirJapan

2024年に営業開始したANA系の国際線LCC・AirJapanは、成田~ソウル・バンコク・シンガポールの3路線に相次いで就航しました。ライバルのZIPAIRはどちらかというと北米やハワイ路線を主戦場としているのに対し、AirJapanの方は今のところは北米方面へ就航するという話は聞こえてきません。

成田からソウルへの往路はZIPAIRに乗ったので、帰りは比較のためAirJapanに乗ってみることにしました。ZIPAIRの記事にも書いたとおり、東京からソウルへは日韓のFSC・LCCが乱れ飛んでおり競争が激しく、ZIPAIRやAirJapanだと概ね1万円台後半から2万円台前半(片道)で飛べるようです。筆者が搭乗した日はGWの連休直前だったためか運賃がやや高く、2万円を超えてしまいました。

ZIPAIRと同じく、受託手荷物を預けるには3000円の追加料金がかかります。筆者は極限まで荷物を減らし、土産もほぼ買っていないので荷物は機内持込可能なカバン1個に収まりました。

一方、座席の方は800円を追加して機体真ん中付近の通路側座席を確保しました。ちなみに機体前方(9列目まで)を指定しようとすると1000円以上の追加料金が必要ですが、ソフトドリンクが無料で提供されるとのことで、実質的にはお得なのかもしれません。

カウンターでの搭乗手続きは不要?

AirJapanはZIPAIRと同じくモバイルチェックインが利用可能ですが、仁川とチャンギ出発の場合は対象外とのことで、空港のカウンターに並びました。待っている人はそこまで多くなかったので(成田便しかフライトがないので)、待ち時間は10分前後くらいだったでしょうか。

往路と同じく、利用者は若いグループ客が多かったです。中には肌色の絆創膏を顔に何枚も張り付けている人もいて、やっぱりそういう目的でソウルに来る人も多いのね…と実感。

チェックインはすんなり終わり、いよいよ3日間滞在した韓国を離れる時が来ました。時刻はまだ11時過ぎで、13時半のフライトまではまだまだ時間がありますが、時間が余っていますし免税店も見ておきたいので早めに出国審査場を通過することにします。

仁川国際空港のエアサイド観察

出国審査はあっさり終わり、免税店エリアを歩きます。チャンギ空港のようなゴージャス感こそありませんが、やはり世界屈指の巨大空港だけあって店舗の数は半端ないですね。中には韓国の伝統工芸品作りを体験できる施設もあって、名所になっているそうです。

あとはソウルの市中と同じくカフェも多いです。日本では大昔に撤退した「ダンキンドーナツ」、そしてスターバックスやクリスピークリームが韓国ではポピュラーなようで、空港内にも複数の店舗があります。

筆者は手荷物が持ち込み制限を超えないよう、軽くてかさばらない土産を買うことにしました。ということで、残った韓国ウォンを全額投入して韓国海苔を購入します。

ひとしきり歩いたところで、韓国到着時にも乗ったトラムでサテライトへと移動します。サテライトの方は流石に店舗は少ないですが、最低限のお土産は購入可能ですしカフェも複数あります。暇つぶしに行先案内を見てみると、札幌や広島、佐賀といった日本の地方都市にもフライトがあるようで意外でした。あとは物理的に近い長春や青島など中国東部へのフライトも多いです。

ターミナルの外を眺めると、アシアナ航空の飛行機が多数停泊してます。それにしても、飛行機や建物が非常に密集している羽田当たりとは対照的に、空港敷地が非常に広々としているのが印象的です。

座席周りはZIPAIRとそっくり

13時過ぎ、機内への搭乗が始まりました。機材は往路と同じく、親会社から譲り受けモノクラスに改造したB787-8です。手荷物の計量が全くないのも往路と同じです。搭乗率は往路が6~7割だったのに対し、今回はやや少なく5~6割といったところでした。

シートの方も往路と同じ革張りのシートですが、こちらはまだ改造から日が浅いのでほぼ新品のような状態でした。シート背面にUSB充電口とスマホ台があるのも、ZIPAIRとよく似ています。

AirJapanの機内サービスは?

一方、サービス周りではやや違いがあります。ZIPAIRは機内でのWi-Fi接続が無料と太っ腹だったのに対し、AirJapanの方は有料(3時間で約17ドル、最大約22ドル)となっています。

その代わりと言っては何ですが、往路は不具合のためか見られなかった機内エンターテインメントがAirJapanではちゃんと見られました。見られる映画の本数はANAに比べるとさすがに少ないですが、ソウルから成田までの短いフライトならまあ十分かなと。

ZIPAIRと同じく、スマホ経由で機内食やドリンクを注文することも可能です。ちと画像が多いですが、ラインナップをご紹介します。

まず食事のラインナップはこんな感じです。距離が短いためか、ご飯ものは注文できなくなっていました。おそらくバンコクやシンガポール発着便ならば注文できるのでしょう。

ドリンク類も一通りは揃っています。仁川空港の場合、搭乗ゲート付近にカフェが多数あるので持ち込みも容易ではありますが。

ZIPAIRとAirJapan両方を乗り比べた感想ですが、全体的なサービス面はやはり差はほとんどなく、目立つのはせいぜい機内Wi-Fiが有料か否かの違いぐらいでしょうか。とはいえバンコク・シンガポール等の長距離フライトになるとWi-Fiの有無は結構でかい気もします。AirJapanの方も有料でWi-Fi接続はできるので、あとは予約時に運賃を見比べてご判断いただければと思います。

日系のフルキャリアと比べても、シートの座り心地や接客面にはほぼ互角かなと感じました。航空券の安さと日系の安心感を両立させたいという方には、ZIPAIRがAirJapanはお勧めできるかなと感じました。

偏西風に乗って無事に成田到着

さて、仁川空港を北西向きに飛び立った飛行機は、すぐに左に180度旋回します。仁川空港は北朝鮮との国境のほど近くにあり、国境線を超えるとえらいことになりますので… あとは偏西風に乗って順調にフライトを続け、2時間半で成田空港に到着です。

という訳で、「ZIPAIRやAirJapanに乗ってみたい」という動機から思いついたような韓国旅行でしたが、現地滞在も案外(と言ったら怒られそうだが…)楽しめました。筆者が想像していた以上に韓国は「先進国」で、言語や治安・食事などの面でほとんどストレスを感じず、国内旅行のように気楽に歩き回れたのが大きかったです。

鉄道趣味の観点でも、KTXやSRTといった高速鉄道、古めかしい客車列車、超高密度なソウルの地下鉄網、時速170kmの地下鉄GTX…と個性豊かな面々が揃っていてなかなか面白かったです。しかも、近年沈滞気味な日本の鉄道とは対照的に、続々と新車両や新路線が生まれているのもうらやましく感じます。実は筆者が滞在中の5月1日にも、KTXの新車「青龍」がデビューし、釜山までの所要時間がかなり短縮されたそうです(実は帰ってきてから知りました…知っていたら見に行ったのに)。

加えて、GTXも2024年中にソウル駅発の新路線ができるようです。間もなく消えると思われる客車セマウル・ムグンファにもじっくり乗ってみたいですし、色々と「宿題」が残りました。また機会があれば韓国旅行を敢行するかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました