【韓国・ソウル】地下鉄&空港鉄道A’REXを乗り継いで仁川空港へ~パラダイスシティを訪問

ソウル市内から地下鉄と空港鉄道A’REXを乗り継いで仁川空港に移動後、第2ターミナルビルと、統合型リゾート(IR)であるパラダイスシティを訪問しました。

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地下鉄5号線で金浦空港駅へ

ソウル旅行最終日となる3日目、この日は昼過ぎのフライトで日本へと戻ります。前の日までにソウル中心部のめぼしい場所は大体巡ったので、朝のうちに仁川空港まで移動することにしました。空港からソウル市内への移動は空港鉄道A‘REXの直通列車を利用したので、今回は一般列車に乗ってみることにしました。

空港鉄道の起点はソウル駅ですが、またソウル駅まで出るのも面倒なので、ホテルの最寄り駅から地下鉄に乗って空港鉄道の中間駅である金浦空港駅に向かいます。

という訳で朝6時に永登浦駅前のホテルを出発し、地下鉄5号線の永登浦市場という駅に向かいます。まだ朝早いというのに、ホテル前の幹線道路を走るクルマの数は多くて驚かされます。

ホテルから永登浦市場駅は案外遠く、幹線道路沿いを10分近くてようやく到着しました。例によって駅は地下深く、駅構内の案内図によると改札は地下2階、ホームは地下6階にあるとのこと。

長いエスカレーターを降りると、ようやくホームにたどり着きました。程なくやってきた電車に乗って、12駅先の金浦空港駅まで移動します。地下鉄で12駅というとさすがに遠く、20分少々の時間が随分長く感じられました。朝早いのでそれほど混んでいないのは幸いでしたが、例によってシートがカチカチなのもつらい所です。

ところで、ソウルの首都圏電鉄でとても印象的だったのが、妙に威勢のいい入線音楽です。どんな曲なのかは言葉で説明するのは難しいのですが、結婚式の花嫁入場時に流れるアレのような、正露丸のCMソングのような、とにかくインパクト抜群の曲でした。ちなみにこの曲が使われているのは上下どちらか一方のホームのみで、もう一方のホームはごく普通のインパクトの薄い曲が使われています。

金浦空港から仁川空港までは予想外の混雑

金浦空港駅で下車し、地下通路をしばらく歩くと空港鉄道のホームに着きます。空港鉄道と地下鉄9号線は同時期に作られたようで、双方のホームが横並びとなるよう設計されていて、乗り換えは非常に便利です。

やってきた空港鉄道の列車に乗りますが、これが意外に混んでいました。朝早いし今から空港に行く人はそんなにいないだろうと思っていましたが、甘かったです。途中駅で何とか座れましたが、下手をすると40分くらい立ちっぱなしになるところでした。空港鉄道に乗る際は、面倒でも始発のソウル駅から乗ることをお勧めします。

ちなみに乗客たちの多くは仁川空港の1つ手前の「空港貨物ターミナル」という駅で下車していきました。どうやらこの時間は空港へ通う労務者の利用が多いようです。

ソウル方面行きの一般電車

建物もまばらな埋立地を延々と走って、ようやく仁川空港に着きました。以前の記事に書いた通り、仁川空港第1ターミナル駅は直通と一般電車で同一ホームを区切って使用していますが、ホームの長さが足りないためか一般電車は直通のホームにはみ出します。

ソウル方面行きのホームだと、直通ホーム側のホームドアは開きませんが、仁川空港着の場合はお構いなしに全てのホームドアが開きます。その場合、直通ホーム側の改札経由でも外には出られますので、気にしなくても大丈夫です。

空港第2ターミナルにも行って空港鉄道を完乗

さて、せっかくなので空港鉄道の乗りつぶしを達成すべく(韓国の鉄道完乗は流石に厳しそうだが…)用のないターミナル2にも行ってみることにしました。広大な空港敷地の脇を走ること7分、仁川空港第2ターミナルに到着です。この駅は、直通と一般電車が別々のホームを使用しており、双方の乗客が混じる心配はなさそうです。

改札を出てターミナルに向かうと、巨大なドームのような天井を備えたターミナルビルがお出迎えです。このビルはできてまだそんなに時間も経っておらず、施設は非常に立派です。

シンガポールでもそうでしたが、最近は無機質なビルに緑を取り入れてエコな感じを演出するのが流行っているのか、ビル内の至る所に緑があるのが印象的です。

ビルはかなりの広さですが、一部のエリアは”Coming soon 4th Phase Terminal2″と書かれた壁で封鎖されていました。どうやらさらに拡張する計画があるようですね。

一通りターミナル内を観察したところで第1ターミナルに戻ります。列車は空いていたので、ここにきてようやく車内の様子をじっくり撮影できました。車両の造りは片側4ドア・ロングシートで日本の通勤電車と変わりませんが、空港鉄道ながら車内に網棚がないのは意外ですね。

パラダイスシティへ行ってみる

第1ターミナルに戻ると、空港鉄道駅近くに「磁気浮上鉄道」なる路線の乗り場があります。この路線は空港ターミナルと、パラダイスシティや駐車場などの周辺施設を結ぶものです。日本にも愛知県に「リニモ」という同様の路線がありますが、韓国の磁気浮上鉄道の乗り心地はどんなものなんでしょう?

…と思ったら、改札口は閉鎖され人の気配はありません。実はこの路線、メンテの都合からか2022年以来ずっと運休しています。ポスターには2024年8月から再開されるかのように書かれていますが、実施には再開されていません。

もっとも、筆者は運休を把握していたので、送迎バスに乗ってパラダイスシティに向かいます。バスの車体には、時々日本で放送されているパラダイスシティのテレビCMに登場する韓国人のタレントさん(名前分からず)が描かれています。

そういえば説明するのを忘れていましたが、パラダイスシティはいわゆる統合型リゾート(IR)というやつで、カジノ・ホテル・レストラン・ショッピングモールなどを備えた複合施設です。日本でも建設を進めるという話も出ているようですが、それに先行する形で建設されました。

館内のロビーには、草間彌生作のカボチャのようなオブジェに金ぴかのペガサス像。天井も高くてゴージャス感があります。

館内には真新しいショッピングモールに、WONDER BOXという室内遊園地もあります。もっとも、朝早すぎてほとんど稼働しておらず、どんな感じの施設かはよく分からず。

そして、メインとなるカジノにも行ってみます(カジノ内は写真撮影禁止なので入口の写真だけ)。入り口のカウンターでパスポートを見せて会員登録をし、荷物を預けてカジノ内へ。内部はそこそこ広いものの、流石に朝早すぎるためか客はあまりおらずがらんとしていました。

筆者はほとんどギャンブルはやらないですし、ポーカー・バカラ・ブラックジャック等のディーラー相手にやるやつは掛け金が高いのでその辺のスロットマシンで遊びます。が、手元に余った韓国ウォン紙幣を投入しゲームをすると、思った以上の速さで資金が「溶けて」いくので、結局30分も経たずに退散しました。

ちなみにカジノ内にはレストランもあって、一部の古いネット記事には「会員になると一回無料で食事が食べられる」旨の記述もありますが、筆者が確認したところ今は食事提供はないようでした。

パラダイスシティの感想ですが、カジノ目当ての人以外はあえて行くほどの所でもないかなと個人的に思いました。確かにショッピングモールは立派でしたが、ソウル市内にはもっと広いのが一杯ありますし。筆者はラスベガスでIRというかカジノホテルをたくさん見てきたので、それらに比べると規模も独創性も及ばない感じでした。

パラダイスシティ”On the table”のお値段は?

と、このまま帰ると時間も余ってしまうので、館内にあるビュッフェレストラン”On the Plate”で朝食を頂くことにしました。調べてみると、ここのビュッフェは非常に豪華で内容も充実しているとのこと。

その分値段も高く昼夜は10万ウォン以上、朝食も7万ウォンもしますが、カジノ会員は1万ウォン割り引いてくれるし、これまでの食事がフードコートばかりだったので、韓国最後の食事ぐらいはと思い切って入店してみることにしました。

高いだけあってレストラン内は非常に高級感があり、ビュッフェレストランとは思えないほどです。パンだけでも10種類を優に超えていて、全種類を食べるのは非常に厳しいでしょう。

料理の写真はこんな感じ。クイニーアマンやデニッシュといったパン類はサクッとしていておいしいです。ハム、チーズ、サーモン、パスタといった定番の洋食に加え、焼きそばやチャーハン、麻婆豆腐、点心などの中華料理や、プルコギ、キムチ、粥といった韓国料理も並んでいます。フルーツの皿に並んでいる細長い黒い物体はブドウで、皮ごと食べられました。

腹が満ちたところで送迎バスに乗って空港に戻り、いよいよ日本への帰路につきます。

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