ホテルメトロポリタン川崎「Terrace and Table」の「ボヤージュビュッフェin北紀行」実食レポート!

ホテルメトロポリタン川崎にあるビュッフェレストラン「Terrace and Table」でランチを実食したレポートをお伝えします。

原材料費高騰の嵐がビュッフェ業界にも

四半期に一度、自分へのご褒美として行っていたビュッフェ訪問シリーズですが、近年の原材料費高騰に伴う値上げの嵐がビュッフェ界隈でも吹き荒れている様子でして、いつも行っていた所は筆者の予算感では手が出せなくなってきてしまいました。

今思い返すと、初めて訪問した頃はコロナの影響によるビュッフェ忌避の風潮がまだ残っていて、13時半以降のいわゆる第二部は結構ガラガラだった記憶があるのですが、回を経るにつれ混雑してきた印象があります。需要が高まれば供給側が強気に値付けするのはある意味当然で、今や5000円未満のお手頃なプライスで利用するのは困難な状況です。

そこで、どこかいい所はないかと色々調べたところ、都心から少し離れたJR川崎駅前によさげな店を見つけたので行ってきました。JR系列の「ホテルメトロポリタン」ということもあって、鉄道ファンとして心惹かれました。

川崎にフロンティアあり?

川崎駅改札から歩行者デッキを少し歩くと「ホテルメトロポリタン川崎」があります。池袋とかにあるような大規模なものではなく、10数階建てぐらいの中規模ホテルです。開業からまだそれほど経っていないようで内装は新しく豪華です。ホテルフロントの脇に、「Terrace and Table」があります。こちらも内装はまだ新しく、清潔感が漂います。

こちらのビュッフェは平日は定価4300円ですが、事前に手に入れた1割引クーポンと、「かながわペイ」による10%ポイントバックを活用して実質約2割引で利用できました。なお、こちらのお店は土休日は2名以上でしか予約ができないようです。(電話でお願いすれば受け付けてくれるのかもしれませんが) 私が訪問したのは平日だったので、一人で来られている方もちょくちょく見ました。

この日は、背の高いソファで囲われたカップルシートのような所に案内されました。窓に面した個室のような造りになっていて、非常に快適でした。この手の店って、周りが賑やかな団体さんばかりで独り者にとっては居心地が悪いこともしばしばなのですが、非常に静かで落ち着いて食事できました。なお、窓の向こうは南武線や京浜東北線の線路なのですが、生け垣があるため車両の屋根しか見えません。

ホームページを見ると、ランチメニューの内容は以下の通りとなっています。ただ、実際はブリ炙り丼やイカのゴロ焼きは無かったほか、ローストビーフ等ここに書かれていないレギュラーメニューも存在するため、参考程度にしておくとよいでしょう。

【前菜】
・じゃがいものラスパドゥーラ
・津軽・深浦産つるつるわかめ
・青森ホワイトチキン・ムネ肉のよだれ鶏

【ご当地グルメ】
・北海道名物ザンギ
・札幌ソウルフード スープカレー
・札幌味噌バターラーメン または 旭川醤油ラーメン(時期により変更)
・青森県八戸の郷土料理 イカのゴロ焼き

【海鮮グルメ】
・ブリ炙り丼(時期により変更)

【デザート】
・津軽弘前産カシスのパンナコッタ
・北海道産牛乳使用のミルクムース ピスタチオソース
・ブルーベリータルト
・ホテルメイドチーズケーキ

いざ、実食

まずは前菜系。右上はコーンとジャガイモの冷製スープ、左上は生ハムメロンに、つるつるわかめ、よだれ鶏、下の方は海鮮のタイ風サラダ、冷製パスタ。

次はサラダ(ポテトサラダ、ビートで色づけした刻みキャベツなど)と、温菜、コーンスープ。温菜は上から順に焼き野菜、カスベ(エイ)のフライ、ザンギ、豚肉の炒め物。カスベの骨のようなものは軟骨で、そのまま食べられます。ザンギは揚げたてで美味しく、今日のメニューでは一番気に入ったかも。

目玉のローストビーフと鶏の焼き物はカットした状態で皿に盛りつけられ、大量に並べられています。ローストビーフはスジや脂身ごとまとめてローストして厚めにカットした「ワイルド系」。お肉は柔らかく、グレイビーソースも美味しいですがスジが多いため、手元のナイフ・フォークでトリミングしながら頂きました。ローストビーフはロットによって全く焼き加減が違ううえ、冷めると如実に味が落ちるので、料理の回転の速い序盤のうちによさげな状態のものを確保するのがおススメです。

ローストビーフ第二弾と、天ぷら。天ぷらは(見えにくいですが)カボチャとシシトウ、わかさぎの三種類で、他にも何種類か置いてあります。塩だけでなく天つゆと大根おろしで頂けるのがうれしいです。今回は取りませんでしたが茶そばもあるので、天そばにして食べることもできます。

上から順にスープカレー、ちゃんちゃん焼き、ぎょうざ。スープカレーの具は挽肉のみが入っていて、キーマカレーのようです。餃子のタレは珍しい味噌風味で、川崎名物なのだとか。

まだお腹に余裕があるので、ご飯ものに手を出します。とろたく丼に、イカ墨を使った黒いドリア。とろたく丼はメニュー表にあった「ブリ炙り丼」の代わりなのかな?

オンデマンドで注文できる旭川醤油ラーメンに、チョレギサラダ、そしてマッサマンカレー。カレーはそれほど辛くなくマイルドな味わいでした。

デザート第一弾は、夏限定と思われるかき氷。イチゴやブルーハワイといったシロップの中から、宇治抹茶味を選択。氷は屋台のかき氷などと違って薄くスライスされており、ふわっとした口当たりでした。ビュッフェ台に小豆が置いてあるので、宇治金時にしても良いでしょう。(食べた後に気づいた)

津軽弘前産カシスのパンナコッタ、ミルクムースピスタチオソース、タルト各種、ホテルメイドチーズケーキ(左上)、パンナコッタ(左下)。パンナコッタはコーヒーリキュールを使った本格的なもので、この中では一番気に入りました。

締めはフルーツ各種にりんごゼリー(右)、パンナコッタ、かわっぴら餅(左)。かわっぴら餅というのは川崎名産の和菓子のようで、あんこの入った草団子を真っ平らにして焼き目を入れたものです。これもなかなか美味しい。この他、既製品のアイスクリーム(バニラ、オレンジ、シューアイス等)が何種類か置いてありました。

この他、写真はないですが「クリーミーアイスコーヒー」なるものがあって、ビールサーバーのような機械から泡を含んだアイスコーヒーが出てきます。紅茶の茶葉もなかなか上等なのを使っているので、時間に余裕があればデザートを食べつつカフェタイムを楽しむのも良いでしょう。平日は時間制限も無いようなのでたっぷり満喫できるはず。

以上、「カスケイドカフェ」に比べると流石に料理の種類数はやや少なめですが、実質3500円にしては十分楽しめ、満足できました。巨大ホテルが立ち並ぶ品川・横浜のちょうど中間に位置する川崎でフロンティアを開発した気分です。

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