東京メトロ「ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2023」に参加した~効率よく回るコツは?

2023年夏、コロナ前まで恒例だった「ミュージアムラリー」が復活しました。効率よく回り、かつ美術館での展示も満喫するためのコツをご紹介します。

人気イベントが4年ぶりに復活

この夏は色々あって旅には出ず、ひたすら都内で過ごしていました。都内でそこそこ安価かつ退屈せずに涼めるスポットといえばやはり地下鉄、そして美術館でしょう。(ショッピングモールはつい無駄な買い物・飲食をしてしまうのでNG) 実は去年の夏も訳あって都内で数日時間をつぶす必要があり、東京メトロ全駅スタンプラリーに参加していましたが、都内の地下鉄駅は最早全て訪問しつくしてしまいました。

ミュージアムと駅を舞台に謎を解く「ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2023」 この夏、4年ぶりに開催!|東京メトロ
東京メトロのニュースリリースをご紹介します。

今年はどうしようかと色々調べているうち、うってつけの企画を発見しました。東京都内の国立・都立の7つのミュージアムと駅を巡って謎を解く、「ミュージアムラリー2023」なる企画で、2023年7月22日から9月3日まで実施しています。このラリーは2019年まで何度か開催されてきたようなのですが、コロナの影響もあって今回4年ぶりの開催となりました。そんな訳で、地下鉄・美術館の組み合わせならば間違いなく涼めるだろうと高を括って参加してきましたが、その結果がどうだったかは後ほど。

なお、謎解き自体の内容についてはネタバレ厳禁とのことなので記載しません。あくまで、ラリーを満喫しつつ効率的に回るにはどうすればよいかを中心に記載します。(ラリーの内容を少しも知りたくない方は読まないことをお勧めします) いかんせん、ラリーに参加したのが遅かったため執筆時点で開催期日は半月ほどしか残っていませんが、2024年以降も傾向と対策は変わらない気がするので記録を残しておこうと思います。

完走には何日掛かる?

ラリーのコースはAとBの2つに分かれていて、それぞれ東京メトロの駅や美術館を5か所ずつ回ります。交通機関は東京メトロのみを利用する前提で、最も効率の良さそうなモデルルートは以下の通りです。(「~」は徒歩移動、「→」は鉄道移動、太字はチェックポイントを示す。徒歩の所要時間はGoogleマップのルート検索を基に算定)

コースA

東京国立近代美術館
国立西洋美術館
国立新美術館(の内装)
東京都写真美術館
  1. 最寄り駅→東西線竹橋駅~徒歩2分~東京国立近代美術館
  2. 徒歩2分~東西線竹橋駅→東西線日本橋駅
  3. 銀座線日本橋駅→上野駅~徒歩7分~国立西洋美術館
  4. 徒歩15分~千代田線湯島駅→乃木坂駅~徒歩1分~国立新美術館
  5. 徒歩1分~千代田線乃木坂駅→(霞ヶ関乗り換え)→日比谷線恵比寿駅~徒歩11分~東京都写真美術館
  6. 徒歩11分~日比谷線恵比寿駅→最寄り駅

コースB

東京都現代美術館
東京都美術館
東京都庭園美術館
  1. 最寄り駅→半蔵門線清澄白河駅~徒歩9分~東京都現代美術館
  2. 徒歩15分~東西線木場駅→東西線茅場町駅
  3. 東西線茅場町駅→(日本橋乗り換え)→銀座線上野駅~徒歩10分~東京都美術館
  4. 徒歩10分~銀座線上野駅→銀座線溜池山王駅
  5. 南北線溜池山王駅→白金台駅~徒歩6分~東京都庭園美術館
  6. 徒歩6分~日比谷線恵比寿駅→最寄り駅

途中、美術館での謎解きに20分、駅での謎解きに10分掛かると仮定した場合、最短所要時間は約5時間(最寄駅からスタート・ゴール地点への行き来は除く)といったところでしょうか。とはいえ、東京国立近代美術館や国立西洋美術館、東京都現代美術館などは常設展(常時行われている展示)だけでもそれぞれ数百点くらいは展示物があり、しっかり見ようとすると最低1時間は必要でしょう。個人的にはトータルで7時間半ほど掛けましたが、それでも後半は時間不足で展示を見飛ばす羽目になりました。

また、上野(湯島)の国立西洋美術館や東京都美術館、清澄白河(木場)の東京都現代美術館は駅から遠く、炎天下の徒歩移動で著しく体力を削られました…。美術館内は涼しいとはいえ、展示を見る際は立ちっぱなしなのでやはり足に疲れが来ます。体力的にも時間的にも、一日に一コースをこなすのが限度でしょう。よって最低2日が必要と思っておくのが良いと思います。

コースAとBを並行で進める手も

上記のコースを改めて見てみると、それぞれ3番目に出てくる国立西洋美術館と東京都美術館は目と鼻の先と言っていい距離にあります。また、5番目に出てくる東京都写真美術館と東京都庭園美術館も近く、徒歩での移動も十分可能です。

よって、コースA→コースBの順ではなく、コースAとBを並行で進めるのが一番効率が良さそうです。例えば、コースAおよびBの2番目までを一日目に、3番目以降を二日目にこなすといった感じでしょうか。ただし、ブラウザ上でコースAを実行中、コースBに移るとコースA側が初期状態に戻ってしまうようです。タブを2つ起動するか、(複数人で回るならば)コースAとBで担当者を分けるなどする必要があります。

謎解きに必要な観覧料は?

公式サイトを見ると、ネタバレを防ぐためややぼかしたような記載になっていて、「コースA:1000円」「コースB:1300円」となっています。

今回のラリーはある程度長い期間行われているので、対象となるのは主に常設展(近代美術館や国立西洋美術館、東京都現代美術館で実施)です。ただし、全ての常設展に入る必要があるわけではありません。問題文に、各美術館のどの作品にアクセスすればよいかが書かれているはずなので、目指す場所が有料エリアの中にあるか否かをよく確かめましょう。

一方、企画展(期限を決めて開催する展示)のうち1つだけは入場する必要があります。ただし、ゴーギャンやガウディといった有名作家に関わる展示(事前予約しておかないと入場できないことも多い)とは違って、それほど酷い混雑にはならないはずなのでその点は安心です。

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