【「さくら」ヘッドマーク】阪急電車で関西の桜スポット巡り(2022/3)

この記事は上記の記事の続きです

阪急電車は「必須栄養素」?

別に私はJALの回し者でも何でもないのですが、サイト新装後JAL系のネタが続いたので、ここは一つ鉄道系の記事を書いておきたいと思います。

ほとんどの方には意味不明な主張かと思われますが、阪急沿線で生まれ育ち、阪急ファンから鉄道ファンの道へと進んだ私にとって、関西を訪れた際は阪急に乗ることが「必須イベント」。コロナ禍で長らく関西を訪れることができない期間が続いたため、たまの関西訪問時には少しでも長く乗っておきたいところです。

訪問時はたまたま桜が見ごろのシーズンだったため、阪急の本線格の三線(宝塚線・神戸線・京都線)に乗りつつ、関西では古くから有名な桜スポットを駆け足ながら巡ってきました。

宝塚線:変化する中にも残る「昔の面影」

まずは7000系で十三へ
天井のブラウン系の吹き出し口が特徴

大阪空港からモノレールに一駅乗り、蛍池へとやってきました。ここから、まずは宝塚線に乗って十三へと向かいます。やってきたのは、宝塚線では希少な存在の7000系。阪急の車両は見ての通り全面茶色(マルーン色)なので、馴染みのない人からすると車両形式の違いなんてほとんど分からないのかもしれませんが、長年のマニアから言わせると大きな差があるのです。

とはいえ、久々に乗った7011F(車番7011の車両を先頭とする編成)はリニューアルにより大きく姿を変えており、先頭部の窓のサイズが一部拡張されているほか、化粧板や照明といった内装も一新され、床下機器も更新(界磁チョッパからVVVFへ)されているようです。私が物心ついたころにデビューした車両なのですが、当時とは乗り心地が随分変わり、大げさながら時代の流れを感じます。

とはいえ、デビュー時の面影を残す部分もあります。阪急の最近(といっても昭和末期以降なので最近でもないですが)の車両の特徴として、天井のスイープファン周りの金属製の部材にブラウン系の着色がなされている(写真では黒っぽく映ってしまっていますが…)点が挙げられます。私も国内の鉄道に散々乗ってきましたが、他社ではほぼ見た記憶がありません。宝塚線におけるその第一号がこの7011Fなのです(確か)。この車両のアイデンティティーともいえる部分が健在で、少しホッとしました。

そんなことを考えるうちに十三へ。十三には阪急ではまだまだ珍しいホームドアが設置されていました。でも、どうして大阪梅田駅ではなく十三が先だったんでしょうね。

神戸線:桜咲く中を疾走

十三では神戸線の特急に乗り換えます。やってきた車両はまたしても7000系リニューアル車。今度の車両は「さくら」のヘッドマークがついていました。阪急では桜や紅葉のシーズン、正月などにヘッドマークを装着するのが恒例で、こういうところがマニアに愛される秘訣なのかもしれません。

十三を出ると一気にスピードを上げ、西宮北口まで疾走します。この区間はカーブらしいカーブがなく、常時100km/hを超える豪快な走りが印象的です。途中の武庫之荘駅付近は線路沿いに桜が植えられていて、ちょっとした名所になっています。阪急各線は線路沿いに桜を植えている区間が結構多く(西京極駅のあたりなど)、撮影をする鉄道ファンの姿が目立ちました。

西宮北口では2分ほど長々と停車し(最近はJRとのスピード競争は意識していないのかな?)、次の夙川に向けて高架橋をひた走ります。このあたりは阪神大震災の被害が大きく(高架橋も損傷し、半年かけて再建された)、古い家はほとんどなくなってしまい、決してニュータウンではないものの比較的新しい家が目立ちます。やがて到着した夙川駅は、その名の通り川をまたぐようにホームが設置されたユニークな駅です。阪神間は武庫川・芦屋川・石屋川など「川上駅」が妙に多いのは何でなのでしょうね。

hankyu
「さくら」ヘッドマークの7000系

久々にやってきた夙川駅は、構内に「いかりスーパー」ができるなど大きく変化していました。そういえばこんなものも発見。

桜咲く夙川公園を散歩

桜の名所、夙川公園。奥にはJRの電車が

夙川沿いの緑地には数多くの桜が植えられ、阪神間では古くから知られる桜の名所となっています。川沿いを南下する形で歩いてみました。この辺りは阪神間の輸送の大動脈の「通り道」で、JR神戸線・国道2号線・阪神線・阪神高速神戸線と次々に交差します。

ただし、阪急夙川駅から阪神香櫨園駅にかけては桜よりも松の木の方が多かったりします。阪神高速の下をくぐり、南へ出ると桜だけが植わった公園があったので、桜目当てならそこまで歩いた方がいいかもしれません。

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