運転再開後の時刻表
JR大阪駅(平成7年4月20日改正)
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JRは六甲道駅付近の復旧を終え、4月1日に全線で営業再開しました。
この時刻表は直後の4月20日付けで、「サンダーバード」や「関空特快ウィング」がデビューしました。
震災後、神戸線・京都線はラッシュ時に「臨時列車」の形で新快速を増発しました。
赤い○が付いている列車がそれに該当します。
阪急神戸線 梅田駅(平成7年6月改正)
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阪急は西宮北口〜夙川間を最後に全線復旧し、6月12日にダイヤ改正が行われました。
この時点ではまだ新開地から先の神戸高速線の復旧が終わっておらず、新開地が西限となっていました。
この改正では朝ラッシュ時のダイヤが大幅に見直され、塚口に停車する「通勤特急」が出現しました。
この時のダイヤは微妙に修正されつつも現在まで引き継がれています。
また、特急が岡本駅に停車するようになったのもこの改正からで、当時は意外に感じたものです。
その他、夕ラッシュ時に今津線直通の準急が登場しました。
これまで朝ラッシュ時の梅田行きは運転されていましたが、宝塚行きはこれが初設定でした。
今津線内のホーム長の制約で6連での運転となっていたのが特徴でしたが、結局短命に終わりました。
阪急神戸線 三宮駅(平成7年6月改正)
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こちらは三宮駅の時刻表です。下りの時刻表を見ると、この時点では山陽列車の三宮乗り入れはほとんど行われていなかったようです。
『「行き先」「山陽列車の発車時刻」が一部変更されることがあります』との注釈があり、実際に変更されることになるのですが、それについては後述。
上りの時刻表では、この改正で登場した「通勤急行」が目につきます。従来の急行に比べ武庫之荘が停車駅に加わり、
一部列車は西宮北口で8200系2連を増結するのも特徴でした。8200系は関西で唯一の座席収納車(現在は通常の座席を設置)で、
営業初日に乗車しに行ったのを覚えています。
ダイヤ改正はバタバタの中で行われたのか、一部時刻が手書きだったり、墨塗りされている箇所があるなど
(私が書いたのではなく、配布時にこの状態だった)、苦労の跡が伺われます。
阪神本線 三宮駅(平成7年6月発行)
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一番大きな被害を受けた阪神も、6月26日に神戸市内の復旧が完了しダイヤ改正が行われました。
ダイヤ自体は震災前に比べ大きな変化はありませんでしたが、変則的な停車駅で知られた区間特急も運転を再開しました。
また、この改正を機に山陽車の阪急・阪神線内への乗り入れが再開しました。
この当時は山陽車は大石まで乗り入れていましたが、ダイヤの足を引っ張らないよう西灘は通過していました。
阪急神戸線 三宮駅(平成7年6月26日現在)
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一方、阪急では山陽車の乗り入れ復活に伴う時刻表の再発行は行わず、このような紙片を配布していました。
当時山陽車は阪急の六甲まで乗り入れており、御影駅西方の中線で折り返していました。
これも1998年の乗り入れ系統の整理に伴い、消滅してしまいました。
阪神本線 梅田駅(平成7年8月発行)
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そして8月13日、大開駅のトンネル崩壊により高速長田〜新開地間が不通となっていた神戸高速線がようやく開通し、
震災で被害を受けた鉄道網がほぼ復旧しました。阪神ではこれを機に時刻表を再度発行しました。
6月版の時刻表にはフェニックスのイラストが入っていましたが、今回の版には神戸の夜景が描かれています。
ダイヤは須磨浦公園までの直通運転が復活した以外は、それほど変化はないようです。
当時甲子園にあった阪神パークへの行楽客輸送のためか、休日は甲子園行きの不定期急行が運転されていました。
神戸高速鉄道 新開地駅(平成7年8月13日改正)
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こちらは神戸高速鉄道新開地駅の時刻表です。
ダイヤ改正で種別が増え、普通以外の種別が阪急4種類、阪神2種類、山陽2種類の計8種類もあって、
これを赤・緑・黒の三色刷りで表現しようとしたため複雑怪奇なことになっています。
しかも、阪急・阪神の特急は高速線内各駅停車なのに対し、山陽特急は大開・花隈など一部駅を通過するというややこしさ。
とはいえこれでようやく本来の運行体系に戻り、これが1998年に直通特急が運転開始するまで続くことになります。
神戸市営地下鉄 三宮駅(平成7年7月21日改正)
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神戸市営地下鉄も7月にダイヤ改正が行われ、本来の運行本数に戻りました。
神戸市営地下鉄では震災前、三宮や新長田など主要駅のみ停車の「快速」が運転されていましたが、
震災後の暫定ダイヤでは運休していました。この改正では結局正式に廃止となってしまい、1年半ほどの短命に終わりました。
以上、震災後の時刻表を通じて、当時の各社の運転の様子を把握して頂けたのではないかと思います。 これ以外にも懐かしいポケット時刻表を複数発掘したため、機会を見てご紹介したいと思います。