【大阪万博西ゲートから東京直行】「EXPOグランドリーム2号」に乗って万博会場から帰宅

大阪万博西ゲート・USJからバスタ新宿・東京駅まで直通の夜行バス「EXPOグランドリーム2号」に乗車して万博会場から東京へと戻った際の記録です。

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夜行バス「EXPOグランドリーム」で万博会場脱出

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お盆真っ只中の8月15日、万博会場で20時半からの噴水ショーを見た後、東京へと戻りました。この時間まで会場にいると新幹線の最終には間に合わないので、帰りは21時15分発の東京行きJRバス「EXPOグランドリーム2号」を利用しました。

「EXPOグランドリーム」は万博開催期間のみ運転の特別便で、普段はUSJを発着する便を万博西ゲートまで延長運転しています。万博会場を出るとUSJ・大阪駅に立ち寄った後、バスタ新宿・東京駅へと向かいます。

おりしも筆者が万博を訪問する2日前、大阪メトロ中央線が8時間も運転ストップし多数の帰宅難民が出る騒動がありましたし、東ゲートから夢洲駅までの行列は21時頃ともなると大渋滞する(1時間近く掛かることもあるのだとか…)ので、そういう心配なく東京へ帰宅できるのは非常に助かります。

これまで、万博会場アクセスは地下鉄と新大阪からのシャトルバス一辺倒だったので、最後となるかもしれない今回ぐらいは変わったルートをということで、利用してみました。

バス乗り場は西ゲートから意外に遠い

西ゲート前バス乗り場の地図(大阪万博公式サイトより)

20時55分にショーが終わると、西ゲート前のバス乗り場へと急ぎます…が、噴水付近から西ゲートまでがそもそも遠いですし、高速バス乗り場はターミナルの中でも一番奥まったところにあり、なかなかたどり着きません。途中、係員の方に何度か案内をしてもらいつつ、発車6分前の21時9分にようやく乗り場にたどり着きました。

乗り場にたどり着くと、まだバスは入線していませんでした。この日の乗り場は「B-8」で、東京行きの後にも松江・広島・名古屋など多方面へのバスが出発するようです。最も遅いバスは23時発だそうですが、会場内のパビリオンは21時、ショップは21時45分で閉まってしまうので、逆に時間が余ってしまいそう。

ちなみに、万博会場から最も遠くに行くバスは仙台行きのジャムジャムEXで、実に13時間を掛けて移動するのだそうです。

「グランドリーム」の座席は?

そうこうしているうちにバスが入線してきました。2階建てバスに乗るのは十数年ぶりなはずですが、改めて見ると車体は巨大で、まるで壁のようです。それでも車内の通路の高さはあまりなく、大人だと腰をかがめるようにして進む必要があります。

今回確保したのは「1C」で、1列席の先頭になります。昼行バスならばかぶりつきで景色を見られる特等席なのですが、夜行だとカーテンがぴっちりと閉まっているので、特にメリットはありません。(隙間からわずかに前方を眺めることは可能)

足元には足載せがありますが、これが筆者の身長だとやや邪魔で、座る姿勢が最後まで落ち着きませんでした。先頭部ということで安全面の配慮からシートベルトが乗用車のような3点式となっていて、これも圧迫感がありました。シートの幅自体はさすがに広くてゆったり座れたうえ、各席にカーテンがあるのでプライバシーも確保できます。

ちなみに「グランドリーム」は2・3列目が女性専用車で、隣の1A・1Bもこの日は女性が座ったようだったので見事に女性に囲まれてしまいました。高速バスは他の交通機関より女性客が多めな気がするのですが、何でなんでしょう。

なお、1C席の前方には大きな時計が設置されています。これは夜間も消灯せず、結構まぶしかったです。筆者はあんまり寝る気もなかったので気になりませんでしたが、気になる方はご注意を。

USJ・大阪駅を経由して東へ

西ゲートからは10人弱の客を乗せて発車しました。万博会場を出たバスは夢洲内を移動した後、夢舞大橋で隣の舞洲へと向かいます。と言ってもカーテンで前が見えないので、隙間からスマホを差し込んで写真を撮ってみました。

それにしても、例の地下鉄運休騒動の時はここを歩いて移動したツワモノもいたとか。最寄りの安治川口駅までは無人の道路を歩くこと約8km…途中熱中症で倒れても助けが来るとは限らず、太川さんのような駅間歩きのプロ(?)でもなければお勧めはできません。

その後もう1本橋を渡ってUSJに到着、ここでも数人の乗客があったようです。

しばらく一般道を進んだ後、正連寺川ICから阪神高速に乗り、新大阪行きのバスと同じく途中から万博専用道路を進みます。ここを通るのももう5回目ぐらいでしょうか。

バスは福島駅の北の大淀あたりで一般道に出て、梅田周辺をぐるぐると回って大阪駅前のターミナルに到着です。途中USJに立ち寄ったりしたため、万博会場を出てから1時間近く掛かりました。会場から新大阪へのシャトルバスだと30分も掛からないので、流石に長く感じます。大阪駅でバスはほぼ満席となり(わずかに空席もありましたが)、新御堂筋を北上、千里中央付近を経由して名神へと入ります。

二度の休憩&乗務員交代

バスは名神から新名神へと順調に進み(京都東で若干渋滞に巻き込まれましたが)、鈴鹿峠手前の土山SAで一度目の休憩(20分間)となります。時刻は午前0時で、車内は消灯され寝ている人も多かったですが、半数近くの人が下車していました。筆者も万博会場内ではおにぎり2個しか食べていなかったので、コンビニで軽食を買って腹を満たします。

土山SAは上下線で施設を共有しており(駐車スペースは分かれているが)、反対側の駐車場に行ってしまう人が後を絶たないようで、乗務員さんから間違えないよう注意がありました。構内に看板がありますので、これをよく確認してください。

土山を出ると鈴鹿峠を越え、三重県へと入ります。個人的に新名神の三重県内区間&新名神の愛知県内区間を通るのは初めてだったのですが、夜間かつカーテンが閉まっているので特に実感はできず。

その後刈谷PAで乗務員休憩(乗客は下車できない)の後、午前2時ごろに新城インターで高速を降ります。インターを出てすぐの所にJRバスの営業所があり、ここで乗務員が⻄日本JRバスからJRバス関東に交代します。長距離の夜行バスで乗務員交代があるのはJRバスのみの特徴で、これにより夜行バスでは珍しいワンマン運行を実現しています。(長距離を走り通す場合は、法律上2人乗務が必要なため)

新城を出たところでさすがに眠くなり、少し眠ります。目を覚ますとバスは御殿場を過ぎており、4時半ごろに鮎沢PAで2度目の休憩を取ります。みんな寝てるかと思いきや、意外と下車する人もいました。

まさかの大渋滞で2時間遅延…用賀PAで「緊急下車」

鮎沢PAはもう神奈川県で、東京まであと少し…なのですが、ここで突然渋滞に引っかかってしまいました。どうやら大井松田IC付近で事故があったらしく、10km弱の渋滞区間を超えるのに2時間弱も掛かってしまいました…筆者はこの後予定もなかったので良かったのですが、高速バスはしばしばこういうことがあるのが怖いところです。

結局渋滞を超えるともう7時、あとは東名高速を東へとひた走ります。渋滞の名所の大和トンネルをあっさり通りすぎ、多摩川を渡ったところで意外な放送が。「間もなく、用賀PAに停車します」

公式サイトや時刻表でも一切言及がなかったので知らなかったのですが、上りのドリーム号は東急田園都市線の用賀駅にほど近い用賀PAに停車するようです。ただし、PAが満車だと停車はできず通過するようで、そのため時刻表には表記がないものと思われます。

「EXPOグランドリーム2号」が通常通り走ると、用賀PAを通過するのは5時台。まだ眠い時間帯ですし、用賀駅からの列車本数も少ない(特に休日や下り方面は)ため、わざわざ降りるメリットは薄いかもしれません。しかし、今回のように渋滞で遅延した場合、平日は首都高が渋滞する可能性も高いため、下車するメリットもありそうです。

筆者もこの先の乗り継ぎを考えるとここで下車した方がよさそうだったので、急遽荷物をまとめて下車することに。

朝7時半、バスは無事用賀PAに停車できました。10時間近く乗車したバスを見送り、「出口」の案内に従って用賀駅へと向かいます。

案内に従ってエレベーターで地上に降りると、この扉が現れます。このバス停は降車専用なので、外からは入場できないようになっているようです。案内に従って「世田谷ビジネスシティ」まで3分ほど歩き、ビル内を移動すると用賀駅の改札に到着です。

久々に乗った夜行バス、万博会場から1本で東京まで帰ってこられるのは有り難かったもののなかなかハードでした。

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