マレーシア・ジョホールバルを歩く~世界最短の国際列車”KTM Shuttle Tebrau”でシンガポールへ

世界一短い国際列車”KTM Shuttle Tebrau”に乗ってやってきたマレーシア・ジョホールバルを歩いた後、シンガポールへと戻りました。

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マレーシア第2の都市・ジョホールバルを歩く

シンガポールから国際列車”KTM Shuttle Tebrau”に乗り、マレーシア・ジョホールバルへとやってきました。

といっても筆者はジョホールバルの事は正直よく分からず(強いて言えば「ジョホールバルの歓喜」ぐらいしか知らない…古い話ですが)、ガイドブックにもモスクやヒンズー寺院ぐらいしか書いていないので、直近の11時30分発の列車で折り返すことにしました。列車の乗車手続きは11時から始まるというので、実質1時間強の短い滞在となってしまいましたが、駅周辺を見て回ることにします。

まずは駅構内を観察します。なかなか近代的な造りで、KFCやキオスクのほか、伝統料理のナシレマをパックにして売る駅弁屋さんもありました。

また、中国人富裕層向けに不動産投資を勧誘するブースもあって、筆者も声を掛けられました。旅行中に同じような勧誘を何度か受けましたが、きっと筆者の格好が旅行者と思えないぐらい軽装だったので中華系住民と間違われていたのでしょう。

駅を出ると、上空に高架橋を建設している様子が見えました。高速道路にしては妙に桁の幅が狭く、一体何だろうと思っていたのですが、後で調べてみるとWoodlands North駅からジョホールバルを結ぶRTSという新線のようです。2026年末には完成予定で、単線で輸送力に限界のある”KTM Shuttle Tebrau”を置き換えるそうです。

ひとまず行く当てもないので、駅の目の前にあるショッピングモールに入ってみます。シンガポールのモールとほぼ変わらない綺麗なモールで、一角ではシンガポールでよく見かける「鼎泰豊」も営業していました。味はほぼ同じでしょうし、値段はこちらの方が安いはずなので、乗り鉄ついでに訪問するのもありかもしれません。

あと、モールの一角では「ユニクロ」も営業していました。ユニクロはシンガポールでも至る所で見かけましたし、アジア圏での存在感の大きさを実感します。

ショッピングモールを出ると、ローカルの街並みが続きます。建物はシンガポールに比べて全体的にやや古臭く、地面にゴミが散らかっているところもあったりして、マレーシアとシンガポールの「格差」を感じます。

さらに南下していくと、中華風の飾り付けがされた通りに出ます。通り沿いにはフードコートも営業していますが、若干ドブのような匂いがするのが気になりました… この後シンガポールでも各所を巡りましたが匂いは全然気にならなかったので、このあたりも格差を感じました。

もっと西の方に進むと有名なモスクなどもあるらしいのですが、あまり深入りして帰りの列車に間に合わないと色々面倒ですし、暑くて疲れてきたので散策はほどほどにして駅へと戻ります。

その途中、かなり年季の入ったジョホールバルの旧駅舎を発見しました。ガイドブックによるとここは「鉄道博物館」になっているようなのですが、筆者の訪問時は立ち入れる雰囲気ではなく、博物館としての営業は長らく行われていないと思われます。

国境の町・ジョホールバル独特の施設を見る

一旦駅に戻り、今度は反対側の出口に出てみます。駅からは何やら長い通路が続いていて、その突き当りまで行くと写真のような場所に出ます。

見ての通り非常に大きく立派な割に無機質なビルで、最初はコンベンションセンターか何かと思ったのですが、どうやらここはマレーシアからシンガポールへの出入管を行う建物のようです。建物の奥にはバス乗り場があり、シンガポールへ向かうことができるそう。

バスは鉄道に比べてずっと本数も多く、バスで国境を行き来する人の方が多いようです。そのためこの施設にも次々と人が吸い込まれていきました。

施設から駅の方を振り返ってみます。画面中央下部が駅舎で、長い通路で繋がっていることが分かります。

駅に戻り、11時30分発の列車に乗ります。改札は30分ほど前から始まり、マレーシアの出国手続きを行います。行きはシンガポール側で出入国両方の手続きを行いましたが、シンガポールの入国手続きはシンガポールに到着後行うようです。

行きの時と同じく、車内の席が軽く埋まった状態で発車します。発車するとすぐ、マレーシア側の海沿いに建つビル群が見えてきました。今回は行きませんでしたが、立派なショッピングモールもあるそうです。

シンガポールへの橋の脇には、太いパイプが何本も通っています。これはマレーシアからシンガポールへ水を送る水道管で、水資源の乏しいシンガポールにとっては生命線のような存在ですが、水料金がしばしば両国の争いの種になっているそうです。

路線バスでWoodlands駅へ

画像は行きに乗ったバスのもの

シンガポール入国手続きを済ませて駅を出ると、目の前のバス停にWoodlands駅行きの2階建てバスがやってきたので乗り込みます。2階に上がると先頭の席が空いていたので、ここから前面展望を楽しみます。

中心部から離れたWoodlandsエリアではありますが、沿道にはHDB(団地)が立ち並び、バスに乗り込んでくる客も多いです。最後はWoodlands駅の広大なバスターミナルに到着します。ここは室内型のバス待合室を備えた本格的なターミナルで、地域の交通結節点となっているようでした。

このWoodlandsで昼食を済ませた後、MRTを乗りつぶしつつシンガポールの観光地を巡ります。

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