【高難易度】西武鉄道の謎解き「なぞたび列車物語 不思議な町の願いごと」に参加した~難易度・所要時間・注意点などを解説

西武鉄道が主催する謎解きイベント「なぞたび列車物語 不思議な町の願いごと」に参加しました。難易度や所要時間・注意点などを説明します。

西武鉄道初?の有料謎解きイベント

『なぞたび列車物語』公式サイト
謎解きキットの情報のもとに、あなたが実際に西武線に乗って様々な駅を巡り、街に仕掛けられた暗号や謎を解き明かし、事件の真相を突き止める、体感型ゲームイベントです。

西武鉄道では、「WEST CODE」という無料の謎解きイベントをここ数年開催してきましたが、2025年はおそらく初めてとなる有料の謎解きイベント「なぞたび列車物語 不思議な町の願いごと」を8月31日まで開催しています。

西武鉄道の一日乗車券(高麗~西武秩父間と多摩川線は乗車不可)がセットになった謎解きキット(2700円)とLINEを用いながら、京成線(支線も含む)の沿線各地を巡り謎を解き明かすというものです。謎解き専用の一日乗車券は西武線の各駅券売機で販売されており、付属の引換券を池袋など主要駅の窓口で渡すとキットを入手できる形となっています。

なお、池袋駅でキットを入手する場合、南口というややマイナーな改札口に回る必要があります。駅の外側からアクセスしようとすると道に迷う可能性があるので、一日乗車券で一旦駅構内に入り、1番線ホームを南に進んでいくと容易にアクセスできます。

キットの引き換え時間は各駅とも8時から17時です。

西武鉄道の20000系(ハリーポッターラッピング)

本イベントは2月開始だったのですが、筆者は5月に入ってようやく参戦し、どうにかこうにかエンディングまでクリアしてきました。行こうとした日がことごとく雨でだいぶ出遅れてしまいましたが。

クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、参加にあたって注意すべき点などについてご紹介したいと思います。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ

本イベントでは、西武線のうち5駅を巡ります。時折LINE上でキーワードを報告しつつ謎を解いていくと、次に行くべき駅が分かるようになっています。

5つの駅では屋外に出て3~5か所程度のチェックポイントを巡る必要があります。中でも2,4番目の駅ではかなりの長距離を歩きます。特に2番目の駅は歩きが非常に長く、色々と巡っているうちにいつの間にか隣駅まで来てしまっていたほどです。

よって、今回の謎解きは雨天時や夜間のプレイは極めて困難であると言っていいでしょう。また、猛暑の夏場は外を歩くだけでも体力を大きく消耗する可能性が高いことから、できれば6月くらいまでにはプレイすることをお勧めします。

謎解きの難易度&所要時間は?

筆者は最近、「山手線謎めぐり」や東京メトロの各イベントなどに立て続けに参加し、謎解き経験値を積んでいたのですが、今回のイベントは心が折れそうになるぐらい難しかったです。恥ずかしながら、最初から最後までヒントに頼りっぱなしの状況でした…今回のイベントをヒントなしでクリアできたら相当すごいと思います。

このところ、「山手線謎めぐり」や東京メトロのイベントは以前より謎の難易度が下がり、歩く距離も短くなる傾向があったのですが、そんな傾向を打ち破るような高難易度(&激歩き)でした…もちろん、どうしようもない場合はヒントや解答をLINE経由でもらえるので行き詰まる心配はありませんが、答えを見てもいまいち納得がいかないというか、どうしてその答えになるか理解に苦しむ問題もあったりしました。

公式サイトによるとクリアに要する時間は7時間とのことです。途中の電車移動はそこそこ長いものの一方向への移動だったので、筆者の体感だと苦痛に感じることはありませんでした。それよりもやはり途中の謎解きが難しく、スタートから「最後の謎」の手前までクリアするのに筆者は休憩なしで5時間程度かかりました。

最後の謎には「ここから先はどこでも解けます」とあったので自宅で解いてみましたが、これが非常に複雑でかつ高難易度で、たっぷり1時間以上は掛かりました。よって、「クリア時間は7時間」という触れ込みは決してオーバーではなく、昼食や休憩の時間を加えるともっと掛かる可能性が高いと思っておくべきでしょう。

一部チェックポイントは時間制限あり

今回、4番目の駅のあるチェックポイントはとある施設内にあり、入館時間に制限があります。謎解きキット中でも、4番目の駅には「15時30分までに到着することを推奨」とありました。昼食時間などを考慮し逆算していくと、最初の駅を遅くとも10時、できれば9時ぐらいには出発するのが望ましいでしょう。

ちなみに、今回巡る5駅はどこもそれなりに魅力的で、つい色々と寄り道したくなってしまいますが、上記の時間制限を超えてしまわないよう気をつけてください。ちなみに、最後のチェックポイント周辺はなかなか楽しく散歩できる場所なので、もし時間と体力に余裕があれば街歩きをしてみるといいかもしれません。

「地理感覚&観察眼」が欠かせない

本イベントでは、巡るべきチェックポイントは全て文章で指示されます。例えば「改札口を出て右側の階段を降り、正面の道を2つ目の信号までまっすぐ進む」といった調子で、よくよく観察しないとチェックポイントを通り過ぎてしまう可能性もあります。

よって、文章を正しく読み取って正しく進むための「地理感覚」と、目当てのオブジェを見落とすことなく見つけ出す「観察眼」が必要となるでしょう。このあたりに自信がない人だと、想定以上に時間が掛かるかもしれません。

なお、一部のチェックポイントでは次の目的地への所要時間の目安(5分、7分など)が示されますが、この数字は若干盛りすぎな気がしました。「5分」と書かれていたら大人の足だと3分ぐらいで着いてしまうイメージだと思っておくといいでしょう。

所要時間の表記のないチェックポイントは、せいぜい1~2分歩けば見つかるはずです。逆に言うと、5分以上歩いても目当てのチェックポイントが見当たらない場合、見落としている可能性が非常に高いため元の地点からやり直してみましょう。

謎解きキットの中身は?

ちなみに謎解きキット自体はなかなか凝った作りで、他のイベントと比べても見劣りしないと思います。今回の謎解きを手掛けた会社は主に西日本の私鉄(阪急・阪神・北急・京阪など)のイベントを手掛けているほか、過去には京成のイベントも手掛けており、何となく問題の傾向や冊子の造りも似ています。

キットには持ち手が付いているので直接持ち歩くことを想定しているようですが、21cm×27㎝とそこまで大きくはないので、カバンの中に格納することもできるでしょう。

キットには沿線の飲食店での割引券なんかも含まれています。割引はそこまで大きくなく、10%引きとかドリンクサービスといったものが主ですが、機会があれば利用してみてください。

ちなみに、エンディングの後には他の鉄道各社で開催中のイベントの宣伝もありました。阪急のやつとか、万博で大阪に行ったついでにでも参加しようかと思っていたのですが、今回のイベントぐらいハードだとしたら躊躇してしまいます…

複数人でプレイする際の乗車券はどうすべき?

先程も書いたとおり、謎解きキットには一人分の一日乗車券が含まれていますが、複数名でプレイする際は別途運賃が必要となってしまいます。

西武では本ベントと同時期に別のスタンプラリーも開催しており(7月27日まで)、このイベント用に一日乗車券を1000円で販売しています。謎解きの紹介サイトにある「お試し謎」を解くと分かる通り、本イベントで最初に訪れる駅は池袋なのですが、チェックポイントのある駅を全て訪問し池袋に戻るのに要する運賃は1390円(ICカード利用時)なので、一日乗車券を使う方がお得です。

アニメ「ラブライフ」に興味のある方はスタンプラリーの方も並行して進めるのもありかもしれませんが、前述の通り謎解きだけでも大変な労力がかかるので、相当ハードだとは思います。

クリア画面

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