シンガポールに到着し「スイソテル ザ スタンフォード」に宿泊した翌日、シンガポールの中心部にある観光地を地下鉄(MRT)で巡ってきました。
日中のガーデンズバイザベイを巡る
シンガポールの観光地といえば、今やマリーナベイサンズやガーデンズバイザベイといったベイエリアが最も人気です。シンガポールに到着した翌日、さっそく巡ってきました。
ホテルでの朝食を終え、ホテル直下のシティーホール駅からMRT南北線に乗ります。2駅乗車し、マリーナベイ駅で下車。マリーナベイはマリーナベイサンズの最寄り駅…ではなく、周辺は未開発地ばかりで乗降客はほとんどいません。それでも乗り換え客は多いので、お手製の写真付き案内看板が設置されていました。
マリーナベイから環状線(ただし今回乗ったのは枝線部分)に一駅乗り、ベイフロント駅で下車します。ここは正真正銘のマリーナベイサンズ最寄り駅ですが、そちらにはいったん背を向けて、長い地下道をまっすぐ進みます。
改札を抜けた先にあったのはガーデンズバイザベイ。中国風・日本風・南米風などの庭園を寄せ集めた広大な公園で、水路や浮橋まであるなど凝った作りです。シンガポールはとにかく暑いので、少しでも暑さのしのぎやすい朝一番にやってきました。
ガーデンズバイザベイの中でも象徴的なエリアが、「スーパーツリーグローブ」。かなり高さのある独特な形状のオブジェが立ち並ぶ姿は、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。木々の間には細い通路のようなものが張り巡らされており、エレベータで登ることができます(有料)。
これが通路上の眺めです。結構高さがあるうえ、通路の下は金網のような構造で下が透けるので、迫力があります。そして、橋の上からは隣にそびえるマリーナベイサンズの姿が。次はこちらに行ってみます。
圧巻の巨大建築・マリーナベイサンズ
ガーデンズバイザベイから連絡通路を通ると、マリーナベイサンズのビル上の船を支える「3本の足」の足元にたどり着きます。こうやって近くから見ると壁面がかなり反っていることが分かります。そして、壁面はホテルの客室になっていて、内側はかなり高さのある吹き抜けとなっていました。
そこを通り抜けると、マリーナベイサンズの商業棟にやってきました。こちらも大きな吹き抜けが印象的な大胆な建物です。建物の一階の一部はゴンドラが浮かぶ水路となっているほか、床面にプロジェクションマッピングを行っているエリアもありました。ちなみにプロジェクションマッピング床の奥はフードコートになっていて、よく見ると客席が見えます。
商業棟の3階、外に出たあたりに水の渦巻くプールのようなものがあります。この下に行ってみると…
先ほど見た鳴門の渦潮のような渦から吐き出された水が、滝となって下に流れています。2階からだと渦の様子がよく見えますし、1階から見ると滝の迫力がなかなかすごい。
建物の外にある花のような形の建築物は「アートサイエンスミュージアム」だそうです。その脇を抜け、変わった形の橋で水路を超えて北に向かいます。
高層ビルに匹敵する高さ・シンガポールフライヤー
北に抜けた先にあるのは「シンガポールフライヤー」。1階は商業施設や、シンガポールの歴史を紹介するパビリオンになっています。ところでシンガポールフライヤーは、ロンドンアイ・ラスベガスのハイローラーと並んで世界三大観覧車にノミネートされているそうです。運良く、筆者は3つとも生で見たことがあります。
歴史パビリオンをしばらく眺めたのち、いよいよゴンドラに乗ります。このゴンドラは日本の観覧車とは違ってかなり広く、小型のバス一台分ぐらいはあり、中を歩き回ることも可能です。一部のゴンドラにはテーブルがセットされ、食事会場としても使われるようです。
さて、どんどん高さを上げるとシンガポール湾が目の前に見えてきました。その手前にはガーデンズバイザベイの一角にあるフラワードーム(温室)です。個人的に行ってみたかったのですが、「入場料が高い」「ほかのメンバーは興味がない」との理由でスルーすることに。
さて、ゆっくり海を眺めていると頂上部へとやっていました。すると、すぐ横にマリーナベイサンズの頭頂部が見えます。流石は巨大観覧車、高層ビルとほぼ同じ標高まで来られるとは驚きました。あとはシンガポールの街並みを眺めつつ出発地点に戻ります。
スコールに遭遇・二階建てバスに急遽乗車
ゴンドラを降りると、下界は突然のものすごい雨に見舞われていました。熱帯ではよくありがちなスコールですが、全然やむ気配がありません。仕方ないので、バスでどこか昼食の取れそうなところに移動することにします。シンガポールのバス停は韓国のバス停と同じく各系統の停留所が書いているだけで、時刻表どころか運行間隔の情報もないので果たして本当に来るのか分かりません。5分ほど待って、ようやくやってきたバスに乗ります。
やってきたバスはシンガポールではよく見る2階建て構造でした。バスにしては珍しく、椅子は向かい合わせのボックス席構造となっています。2階への階段はかなり急で、運転がやや荒いことを考慮すると階段を上下する際はかなり慎重に歩かねばならないでしょう。
バスにしばらく乗り、最寄りのショッピングモールである「サンテックシティ」に来ました。ここは非常に広く、地元の方でも迷ってしまうほどだそうです。中の施設は取り立ててすごいものはありませんが、中央のフードコートの壁がガラス張りになっており、その中に巨大な滝があります。一部観光客の間ではここが開運スポットとして知られているようで、夕方になると多くの客が見学に並んでいました。
シンガポールで一番安い?ムスタファセンター
昼食後、ダウンタウン線のプロメナード駅からMRTに乗り、リトルインディアへ。ここでさらに北東線に乗り換えて、1駅先のファラーパーク駅にやってきました。
ファラーパーク駅の前にはそこそこ立派なショッピングモールがありますが、そこをスルーしてやってきた…というか連れてこられたのが「ムスタファセンター」という所。ここは食品から医薬品、衣類、雑貨、本、家電に至るまであらゆるものが5階建てほどのビルに詰め込まれた激安ショップだそうです。
外国のショッピングモールを眺めるのは嫌いではなく、良くも悪くも個性的な商品もあって面白いのですが、各自買い物に掛ける時間が長く、流石にうんざりしてしまいました。私は土産物購入に時間をかけるぐらいなら観光に充てた方がいいと思っている人間なので。
ちなみに日本でも人気のリンドールは2個20ドル。今みたいな円安ではなく1ドル=100円ぐらいの相場ならまあ安いですね。
ようやく買い物が終わり、北東線でドービーゴートに出て南北線に乗り変えます。東京の地下鉄の通路はどこも狭苦しいのが常ですが、シンガポールは工費に余裕があるのか大胆な吹き抜け構造の通路も目立ちます。
夜のガーデンズバイザベイでショー鑑賞
夕食後、またガーデンズバイザベイにやってきました。ここでは夜間の決まった時間に開催される音楽ショーが名物で、すでに多くの観光客が集結していました。ツリーが上の方にあるので、ちょっと作法はよろしくないですが壁沿いに横になります。
ショーが始まると、音楽に合わせてツリーのライトアップが様々に変化します。ショーは大体15分ほど、無料のショーとしてはなかなか楽しめました。
ショーが終わると急ぎ足でマリーナベイサンズの海沿いに向かいます。すると、そこでは噴水ショーをやっていました。様々に高さを変える噴水をライトアップするほか、下から噴き出した水の膜にライトを当て、文字や模様を表示することもやっていました。到着したのが最後の方だったので全部は見られませんでしたが、雰囲気は感じることができました。
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