西武鉄道「なぞたび列車物語 不思議な町の遥かなる想い」に参加した~難易度・所要時間・注意点などを解説

西武鉄道が主催する謎解きイベント「なぞたび列車物語 不思議な町の遥かなる想い」に参加しました。難易度や所要時間・注意点などを説明します。

西武鉄道の有料謎解きイベント第2弾

西武鉄道×リアル謎解きゲーム『なぞたび列車物語-不思議な町の遥かなる想い-』
謎解きキットの情報のもとに、あなたが実際に西武線に乗って様々な駅を巡り、街に仕掛けられた暗号や謎を解き明かし、事件の真相を突き止める、体感型ゲームイベントです。

西武鉄道では、2025年8月まで「なぞたび列車物語」という有料の謎解きイベントを開催していましたが、11月から早くも第2弾「なぞたび列車物語 不思議な町の遥かなる想い」がスタートしました。開催期間は2026年5月31日までです。

本イベントでは、西武鉄道の一日乗車券(高麗~西武秩父間と多摩川線は乗車不可)と謎解きキットを使い、西武線の沿線各地を巡り謎を解き明かします。例によってシナリオの進行には主にLINEを用いるので、スマホは必須となります。

謎解き専用の一日乗車券は西武線の各駅券売機で2700円で販売されており、付属の引換券を池袋・練馬・西武新宿・国分寺など主要7駅の窓口で渡すとキットを入手できる形となっています。キットの引き換え時間は各駅とも8時から17時です。

なお、池袋駅でキットを入手する場合、南口というややマイナーな改札口に回る必要があります。駅の外側からアクセスしようとすると道に迷う可能性があるので、一日乗車券で一旦駅構内に入り、1番線ホームを南に進んでいくと容易にアクセスできます。

西武新宿線の30000系

本イベントは11月1日開始だったのですが、11月は西武沿線で色々と大規模なイベント(入間航空祭など)があるとのことで回避し、11月下旬になってようやく参加してきました。

クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、参加にあたって注意すべき点などについてご紹介したいと思います。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ

本イベントでは、西武線のうち5駅を巡ります。時折LINE上でキーワードを報告しつつ謎を解いていくと、次に行くべき駅が分かるようになっています。

5つの駅では屋外に出て3~5か所程度のチェックポイントを巡る必要があります。中でも1・3番目の駅ではかなりの長距離を歩きます。第1弾の時と同じく、色々と巡っているうちにいつの間にか隣駅まで来てしまっていたケースもありました。

よって、今回の謎解きは雨天時や夜間のプレイは極めて困難であると言っていいでしょう。特に、3番目の駅はあまり街灯もないような暗い道も歩くので、夕方以降にプレイするのは止めておいた方がよいです。日が暮れるのが早い冬~春先にかけてプレイする際は、極力午前中にスタートすることをお勧めします。

謎解きの難易度&所要時間は?

前回の「なぞたび列車物語」は、謎解きの経験値をそこそこ積んだはずの筆者でも心が折れそうになるぐらい難しかったです。一方、今回はそれなりに覚悟をして臨んだためか、前回ほどハードではないかなと思いました。

それでも、「山手線謎めぐり」や「地下謎」などのイベントに比べるとやや難易度は高めかなと思います。他の謎解きでは後半戦に登場するレベルの難問が最初から出てくるイメージで、初心者だとやや面喰うかもしれません。もちろん、どうしようもない場合はヒントや解答をLINE経由でもらえるので行き詰まる心配はありません。

公式サイトによるとクリアに要する時間は6時間とのことです。筆者はやや急ぎ目で進めたものの、やはり途中の徒歩移動がそこそこ長く、スタートから「最後の謎」の手前までクリアするのに休憩なしで4時間強かかりました。

最後の謎には「ここから先はどこでも解けます」とあったので自宅で解いてみましたが、これが結構難しい上に複雑な作業も求められるので、1時間程度は掛かりました。最後に訪問する駅から都心方面に戻る時間も考慮すると、「クリア時間は6時間」という触れ込みは決してオーバーではなく、昼食や休憩の時間を加えるともっと掛かる可能性が高いと思っておくべきでしょう。

一部チェックポイントは混雑の可能性あり

今回、1番目に訪れる(かもしれない)駅と、5番目の駅の一部チェックポイントは施設内にあるため入館時間に制限がありますが、どちらも普通の時間にプレイすれば入館できない心配はまずないでしょう。

その他、途中で訪れる某駅の近くにある施設は特定日に非常に混雑し、謎解きに支障をきたすかもしれません。そのような場合は公式サイトにて告知がありますので、事前に確認してみて下さい。

今回は、以前の「8番出口」の時のように休日になると人殺到、ということはなく静かにプレイできました(朝早かったおかげかもしれないが)。加えて、途中で利用する一部路線は平日の運転本数が少なくかなり待たされる可能性があるため、本数の多い休日にプレイする方がお勧めです。

西武線の特性を生かした仕組みも

ここまで述べていませんでしたが、今回の謎解きは双子の兄弟を主人公としており、最初にどちらかを選んでシナリオを進めていきます。どちらを選ぶかによってスタートする駅も変わりますし、途中巡る駅の順番も変わります。また、途中で解く謎も選んだコースによって異なります(最後の駅を除く)。

西武線といえば、池袋線・新宿線という2つの系統を抱え、それらは都内の別々のターミナルを出て平行に進んでいき、都心から離れた所沢や狭山あたりで合流するという形態になっています。今回の謎解きではこのこともうまくシナリオに取り入れています。

全ての謎をコンプリートするには?

上にも書いたとおり、今回は最初に選んだコースによって巡る駅が異なります。具体的には、1番目の駅はコースによって異なり、2・4番目の駅は共通しているもののコースによって登場順が異なるうえ謎解きの内容も別々となっています。(3・5番目の駅は共通)

そのため、最初に選んだコースでクリアした後、もう一つのコースで再び一周できるよう配慮されています。とはいえ、同じコースをまた一周するのはなかなか面倒です。やや邪道な方法ではありますが、2・4番目の駅については選ばなかった方のコースのページを先読みし、まとめてクリアしてしまうのも一つの手です。

上にも書いたとおり、1番目の駅だけはコースによって全く別なので、他のコースの分も解きたければ別途訪問する必要があります。

乗り間違いにご用心

ところで、西武新宿線の東京都・埼玉県境にまたがるあたりは、拝島線・多摩湖線・国分寺線・山口線など多数の支線が入り乱れ、乗り継ぎが非常に難しいです。筆者はスタンプ集めのためにこのあたりの全ての駅を訪問したことがあるのですが、それでも今回乗り間違えそうになりました。乗換アプリでルートを調べるなど対策をした方がよいでしょう。

あと、線内に微妙に紛らわしい駅があるのも要注意で、「西武園」と「西武園ゆうえんち」と「西武球場前」、「石神井公園」と「上石神井」あたりを混同しないよう気をつけましょう。

「地理感覚&観察眼」が欠かせない

本イベントでは、巡るべきチェックポイントは全て文章で指示されます。例えば「改札口を出て右側の階段を降り、正面の道を2つ目の信号までまっすぐ進む」といった調子で、よくよく観察しないとチェックポイントを通り過ぎてしまう可能性もあります。

よって、文章を正しく読み取って正しく進むための「地理感覚」と、目当てのオブジェを見落とすことなく見つけ出す「観察眼」が必要となるでしょう。このあたりに自信がない人だと、想定以上に時間が掛かるかもしれません。

なお、一部のチェックポイントでは次の目的地への所要時間の目安(5分、7分など)が示されますが、この数字は若干盛りすぎな気がしました。「5分」と書かれていたら、成人男性だと3分ぐらいで着いてしまうイメージだと思っておくといいでしょう。

所要時間の表記のないチェックポイントは、せいぜい1~2分歩けば見つかるはずです。逆に言うと、5分以上歩いても目当てのチェックポイントが見当たらない場合、見落としている可能性が非常に高いため元の地点からやり直してみましょう。

謎解きキットの中身は?

謎解きキット自体はなかなか凝った作りで、他のイベントと比べても見劣りしないと思います。今回の謎解きを手掛けた会社は主に西日本の私鉄(阪急・阪神・北急・京阪など)のイベントを手掛けているほか、過去には京成のイベントも手掛けており、何となく問題の傾向や冊子の造りも似ています。

キットには持ち手が付いているので直接持ち歩くことを想定しているようですが、21cm×27cmとそこまで大きくはないので、カバンの中に格納することもできるでしょう。

キットには沿線の飲食店での割引券なんかも含まれています。割引はそこまで大きくなく、10%引きとかドリンクサービスといったものが主ですが、機会があれば利用してみてください。

クリア画面

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