【キット入手が難関?】「地下謎への招待状 2025」に参加した~キット購入方法・所要時間・難易度を解説

恒例となった東京メトロ主催「地下謎への招待状」の2025年版に参加しました。所要時間や昨年との違いなど、参加の際の注意事項を中心に説明します。

「地下謎への招待状」2年ぶりの新作登場

【公式】『地下謎への招待状 2025』(地下謎)
地下謎の公式サイト。累計51万人以上を魅了した「地下謎」シリーズ最新作!訪れる駅ごとに変わる、あなただけの東京旅へ出かけよう。

東京メトロは、いわゆる「謎解き」がブームになる前から長年謎解きイベントを開催しており、鉄道系謎解きのパイオニアといえる存在です。10月現在では「映画『8番出口』東京メトロ脱出ゲーム」も開催中ですが、並行する形で「地下謎への招待状2025」を2025年10月1日から2026年3月31日まで開催中です。

「地下謎への招待状」シリーズは2014年にスタートし、鉄道系謎解きのパイオニアといえる存在です。今回、その最新作がの2年ぶりにリリースされました。公式サイトを見ればわかる通り、今回は有名人やインフルエンサーとのコラボもあって、鉄道系の謎解きもここまで豪華になったか…と思わずにはいられません。

筆者は開幕直後の週末に参加し、無事クリアしてしました。東京メトロの謎解きは毎回参加者も多く人気があるため、今回も開幕直後ながら至る所で参加者を見かけました。(「8番出口」の方はもっとたくさん参加者がいるようでしたが…)

混雑対策のため、キット購入のハードル高し

謎解きキットは完全予約制

今回、謎解きキットは「リアル脱出ゲーム(謎解き会社)」の店舗、丸善・ジュンク堂の一部店舗のほか、駅の特設ブース(開設時期はごく限られるので注意)で販売されています。が、購入場所やチェックポイントの混雑対策のため、今回から引換場所と日時を指定して事前にオンラインで購入する必要があります。他のイベントのように、予約なしでふらっと販売場所に行っても購入できません。

また、一旦購入したキットは払い戻しができません。購入の際に場所を間違えても最悪どうにかなりますが(正しい場所に行けばいいので)、日付を間違えてしまうと買いなおすか、その日はプレイを諦めるしかないので、購入日を絶対に間違えないよう注意してください。

ちなみに筆者は購入の際に日付を一週間間違えてしまい、キットを再購入する羽目になりました… 間違えて買ったキットは人に譲ることにしましたが、くれぐれもご注意を。詳しくは公式サイトでご確認下さい。

ちなみに、筆者購入に当たって調べてみたところ、購入場所によっては土休日の朝の予約が埋まってしまっていました。特に新宿・渋谷・池袋・東京駅など利便性の高いところは朝の予約が軒並み埋まっていて、万博の予約で悪戦苦闘したことを思い出し謎の頭痛が…

そんな中、後楽園駅直結の駅ビル「メトロ・エム」内の丸善は予約枠が軒並み開いているようでしたので、筆者はその場で予約を取って購入に成功しました。直前までなかなか予定が決まらないという方は、後楽園駅での購入も検討してみて下さい。(その他、日本橋駅の丸善も比較的空いているようです)

クリア時間の制限あり

また、今回のイベントではプレイ可能な時間が謎解きキット引換日の終電までに限定されることになりました(正確には、最終チェックポイントの駅での謎解きを当日中に終わらせればよく、そこから先は後日でも可)。よって、キットのみを事前に購入して後日プレイしたり、複数日に渡ってプレイするといったことはできなくなりました。

筆者はキットを前もって入手して、空いている早朝のうちに分割してプレイしたりしていましたが、そのようなプレイスタイルは不可能になりました(キットの販売は早くても9時以降なので、それより早い時間にスタートすることは不可能)。

土日祝ハイシーズンは300円増し

これまた混雑対策のためか、キットの価格は土休日とそれ以外で異なっており、土日祝ハイシーズン(年末年始や春休みを含む)は3300円、それ以外の平日は3000円となっております。キットには「東京メトロ24時間券」が1枚含まれています。2人以上で巡る場合、24時間券を東京メトロ各駅の券売機で買い足すとよいでしょう。

キットの方は見ての通り非常によく目立つ、A3サイズのプラスチック製のケースとなっていて、中に全アイテムが封入された形で販売されます。なお、今回のイベントでは謎解きのシナリオ進行は基本的に冊子で行われ、スマホは一部チェックポイントでの正解チェック+次のミッション指示と、ヒントを見る際に用いるのみでした。

交通費節約のテクニック

上でも述べた通り、謎解きキットに「東京メトロ24時間券」が付属しているため、乗車券を別途準備する必要は基本的にありません。しかし、キット購入のため後楽園・日本橋など東京メトロの各駅へ行く場合、そのための交通費は別途必要です。

筆者が確認したところ、東京メトロ24時間券は2026年3月31日まで有効(使用日は最初に改札を通した際に入る)のようですので、別日に使いまわすことも可能です。よって、あらかじめ24時間券を購入しておき、キットを購入する駅までの移動に使えば運賃を節約できます。

なお、首都圏の多くの私鉄駅では「東京メトロの駅までの往復切符」+「東京メトロの一日乗車券」がセットになった、よりお得なきっぷが販売されています。お住まいが私鉄沿線の方はぜひ料金をチェックしてみてください。

他鉄道会社から東京メトロ線をご利用のお客様へ | PASMO・定期・乗車券 | 東京メトロ
東京メトロのPASMO・定期・乗車券「他鉄道会社から東京メトロ線をご利用のお客様へ」をご案内します。

例によって謎に関するネタバレは厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、注意点などをもう少し詳しくご紹介したいと思います。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ&巡る駅の数・範囲は?

本イベントの流れは、専用サイトもしくは冊子上で指示された駅に行き、駅周辺の街中もしくは駅直結の商業施設内にあるチェックポイントを巡って謎解き(各駅2題前後)を行っていく形となります。各駅の最終問題を解くと、次に行く駅の情報を入手できます。

本イベントでは、東京メトロの駅のうち5駅を巡ります。後半の3駅は固定ですが、最初に訪れる2駅は、ゲーム開始直後に6駅の中から自由に選ぶ形となっています(ただし組み合わせ方は制約あり)。

この際、各駅には「テーマ」が付いていますが、どこに行ってもやることはほぼ同じで、街歩きをして謎解きをするだけです。なので、ご自身の出発地から行きやすい駅や難易度で選ぶとよいでしょう。ちなみに、ミッションの中には高難易度なもの、2人以上のグループでプレイするものもあります(ただし、1人でロールプレイしながらクリアしてしまうことも可能)。

今回の謎解きで巡る駅は全て都心部にあり、長い時間電車に乗る必要はありませんでした。ただ、最初の2駅は都心部から若干離れていて、意外に移動が大変という印象でした。途中、どの駅も周辺に商業施設は多数あるので、謎解きの合間に休憩や食事をするような店は見つけやすいでしょう。

歩く距離は?雨天時のプレイは可能?

各駅のチェックポイントは駅の外にあるものの、駅から大きく離れてはいないのでそれほど歩く必要はないでしょう。ただ、探索対象のオブジェは多くが屋外に置かれているので、雨天時や夜間の探索はお勧めしません。特に雨天時はキットに含まれる紙類が濡れて破損する恐れがあるので、避けた方が無難です。

チェックポイントへの行き方は「〇番出口を出て右に進み、目の前の階段を上がる…」といった説明があるため、地図読みが苦手でもそれほど苦労しないでしょう。最も、見つける対象のオブジェが目立たないケースもあり、筆者はやや苦戦したところもありました。

それほど長距離を一気に移動させることはないはずなので、元の場所から5分進んでも一向に目的地が見当たらない場合は、既に通り過ぎてしまった可能性が高いので、元の場所からやり直してみましょう。

所要時間は?謎解きの難易度は?

公式サイトによると標準所要時間は5~6時間とされています。筆者はノンストップでそこそこ急いだものの、トータル6時間近くは掛かりました。上で述べた通り途中の移動が比較的多く、また途中の謎解きのボリュームも多いことからやや時間が掛かりました。

謎解きの難易度は、個人的な体感だと「山手線謎めぐり」と同レベル、「8番出口」よりはややレベルが上かなと思いました。

内容も、冊子に書かれた問題を解く古典的な謎解きだけでなく、3番目に訪れた駅の後半ではかなり複雑な紙工作を行う謎解きもあります。パーツ数が非常に多く、風で飛んで行ってしまうと大変なことになりますので、喫茶店など屋内でのプレイを推奨します。

その他、なかなか工学的によく考えられてた問題が多かった印象です。中には若干強引なものもあって、キットが壊れてしまうんじゃないかと心配になる一幕もありました。操作に自信のない場合は必ずヒントでやり方を確認しましょう。

今回のイベントはキットの入手で苦労しましたし、キット単体でもそこそこのお値段でしたが、それに見合った解きごたえはありました。

クリア証明

キットの有効期限切れ後もプレイは可能?

上でも述べた通り、今回のイベントではプレイ可能な時間が謎解きキット引換日の終電までに限定されています。しかし、それは専用サイト上での正解チェックができないというだけで、紙の冊子を使って謎解きを進めることは別の日でも可能です。

今回のイベントで専用サイトを使うシーンで、時間制限があるのは「1st mission」(冊子受け取り直後に説く謎)と「5th mission」(5番目の駅で解く謎)の答えを出すタイミングのみです。(5th missionを答えて以降の謎は後日回答でもOK)。

ただ、1st missionの次の2nd missionで行く駅は冊子を見ればまるわかりですし、5th mission正解後にするべきことも、ヒントを見ればある程度は類推できます。

よって、キット購入日に用事や体調不良でどうしてもプレイできない場合、後日プレイしたとしても本来の98%ぐらいは楽しめるかと思います。

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