毎年恒例となった「山手線謎めぐり」の2025年版「100年に一度の物語」本編に参加しました。所要時間や昨年との違いなど、攻略のポイントを説明します。
2020年開始の「謎めぐり」、6回目の開催


「山手線謎めぐり」は2020年から毎年開催されている謎解きイベントで、今回で6回目の開催となります。都内のNewDaysで販売されている専用キットとスマホを用いながら、シナリオに沿って山手線の各地を巡り謎を解き明かすというものです。
専用キットは2200円の「本編」と、1760円の「続編」に分かれています(「続編」の方は山手線内の店舗およびネットのみでの販売のようですので注意してください)。続編は本編のアフターストーリーで、続編のみをプレイすることはできません。今年は本編と続編のセットも販売されていて、100円引きの3860円となるようです。
開催期間は2025年9月12日から2026年1月19日までとなっています。
初の試み、コースが選択可能に

今年は初の試みとして、本編のプレイ開始時に何駅分の謎を解くかを選択できるようになりました(続編は選択不可)。上記の通り目安時間も示されているので、体力やスケジュールに合わせて選択するとよいでしょう。
筆者は昨年に続き参戦し、本編の方をクリアしてきました。筆者はこれで3回目の参戦ですし、「山手線謎めぐり」は何度も記事にさせてもらっているので、頑張って4駅コースと5駅コースの両方にチャレンジしました。(といっても4+5で9駅を巡ってきたという訳でもないのですが…詳しくは後述)
クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに所要時間や難易度、参加に必要なものについてご紹介したいと思います。
以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。
イベントの大まかな流れ
今回の謎解きイベントの流れは以下のようになっています。
- LINEを使って謎解き専用アカウントを友だち登録し、コースを選択後に「はじまりのナゾ」を解く(自宅等で事前に実行)
- LINE上で指示された駅に行き、周辺にあるチェックポイント(公共のオブジェ等)を見ながら謎解き(各駅4題程度)
- 2.の結果をヒントに各駅の最終問題+LINE上で新たに提示される謎を解き、次に行く駅の情報を入手
- 2.と3.を繰り返す
- エンディングの謎解き(自宅等で実行可)
なお、本イベントでは各駅の最終問題を解くと初めて次に向かうべき駅が示される体になっており、冊子を先読みして進む順番をあらかじめ知ることはできません。また、最初に選んだコースを変更することは基本的にできない(4駅→3駅への途中変更のみ可能)のでご注意ください。
スマホの充電残量に注意
本イベントでは、基本的なシナリオは全てLINE上で展開しますし、スマホ上で解く問題も多く存在します。また、問題に詰まった際のヒントもLINEでリクエストする形となります。よって、イベント参加時はLINEが使えるスマートフォンを持つことが事実上必須となっています。
全般的にスマホを使う頻度が高い分、電池の消耗はそれなりに大きいですし、街歩きの際に地図アプリを併用しているとなおさら消耗すると思います。大阪万博ではないですが、スマホが使えなくなるとほぼ詰みなのでバッテリーの減りには十分ご注意ください。
求められるのは謎解き力+体力?
駅周辺で巡るべきチェックポイントの地図はキットに同梱されている冊子に書かれています。昨年まではこの地図が中々曲者で、見つけるべきオブジェの位置が分からず現場で右往左往させられることもしばしばだったのですが、今年はオブジェの場所や途中のルート上の目印が細かく記載されるようになり、チェックポイント探しは非常に楽になりました。
一方、各駅周辺での歩行距離は昨年に比べて長くなりました(一昨年と同レベルぐらいでしょうか)。1つの駅あたりの歩行距離は1km~2km程度で、大体地下鉄1駅から2駅分くらいは歩くと思っておいた方がいいでしょう(それより短い駅も一部ありますが)。

よって、一日で全ての謎を解くとそれなりに体力を消耗するでしょう(特に5駅コースは)。なお、公式サイトの図を見ると3駅コースは街歩き要素が全然ないようにも見えますが、そんなことはなくそこそこ歩かされるというのは声を大にして言っておきます。
所要時間・難易度は?雨天時のプレイは可能?
公式サイトによると各駅間の移動+謎のクリアに要する時間は約1時間とのことです。…が、今回は全体的に各駅での問題数も多く、筆者の感覚だと難易度も昨年より高いので、上級者でないと1駅=1時間のペースで回るのは難しいのでは、と思いました。謎解きに慣れていないと、公式サイトの行程表よりも時間が掛かるかもしれません。
なお、探索対象のオブジェは多くが屋外に置かれているので、雨天時や夜間の探索はお勧めしません。特に雨天時はキットに含まれる紙類が濡れて破損する恐れがあるので、避けた方が無難です。
休日の混雑を避けるなら早朝がお勧め、ただしデメリットも
数ある鉄道系謎解きの中でも、この「山手線謎めぐり」と東京メトロの各イベントは特に人気が高く、休日にプレイすると他のプレイヤーと鉢合わせすることが多いです。しかし、あまりにも同業者が多いと「宝探し」的な雰囲気が失われますし、重大なヒントが漏れ聞こえてしまうこともあります。
混雑を避けて快適にプレイしたい人にお勧めなのは「平日」もしくは「休日の早朝(朝10時ぐらいまで)」です。筆者は平日なかなか休めない上、土日も色々と時間的な縛りがあるため主に早朝にプレイしていました。
その際、注意しなければならないのがチェックポイント配置場所の営業時間です。今回も一部のチェックポイントが公共施設・商業施設の建物内にある関係上、朝早く訪問してしまうと立ち入ることができません。
さすがにオープンまで何時間も待つ訳にもいかず、ヒントを見て無理やり先に進んでしまいましたが、ヒントなしでのクリアにこだわる方はお気を付けください。
「都区内パス」は必要?
公式サイトでは、23区内のJR線が乗り放題となる「都区内パス」(760円)などのフリーきっぷの使用が推奨されています。4駅コースや5駅コースを一日でプレイする場合、最初の駅への移動・最後の駅からの移動を考慮すれば、都区内パスを買う方が結果的に安くつくでしょう。
また、今回は一部の駅で改札の内外にチェックポイントが配置されています。効率よく進めば改札を何度も出入りする必要はなかったりするのですが、フリーパスを持っておけば何度でも改札を通過できるので、安心してプレイできると思います。
3・4駅コースと5駅コース、両方解くべき?
実際にプレイしてみると分かると思いますが、3・4駅コースと5駅コースのどちらをクリアしても、冊子の中に未使用の部分が残ると思います。実は、3・4駅コースと5駅コースでは序盤で訪問する駅が異なるため、どうしても未使用の部分が残ってしまいます。(ちなみに3駅コースは、4駅コースの3番目の駅をスキップする形となります。)
シナリオ的にはどのコースをクリアしても同内容なのですが、気になる人は3・4駅コースと5駅コースの両方をクリアしてみるといいでしょう。最初に書いたとおり、LINE上で一旦コースを選択すると変更できないのですが、実はLINEアプリ上で「アカウントのブロック→ブロック解除」を行うと初期状態に戻すことができます。(クリア前に実行しないよう注意!)
もっとも、冊子に記載されている部分以外(LINEで展開されているシナリオと、オンラインで解く問題)は、5駅コースをクリアすれば全ての内容を体験できるようですので、5駅コースをクリアした人はわざわざ最初からやり直さず、冊子上の未使用の部分のみを解けば十分な気もします。ちなみに冊子記載の謎を全て解くと7駅を訪問することとなり、かなりのボリュームとなります。
2人以上で参加する場合は、片方のスマホを5駅コース、もう片方を4駅コースとして並行して進めると全ての謎をコンプリートできるはずです。

続編の方もそのうちプレイしたいと思いますので、終わり次第別途記事を作成します。
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