2025年夏、恒例の「ミュージアムラリー」が今年も開催されました。効率よく回り、かつ美術館での展示も満喫するためのコツをご紹介します。
人気イベントが今年も開催
2025年の夏休みは、大阪万博以外はどこに行くこともなく(4月以来万博にお金を投じすぎてしまったので…)、ひたすら都内で過ごしていました。今年の夏は特に暑く、謎解きや駅巡りで外を歩く気にもならないですし、かといってせっかくの夏休みを家でゴロゴロして過ごすのも避けたいところ。

そんな筆者にうってつけだったのが、東京都内の国立・都立の8つのミュージアムを巡って謎を解く、「ミュージアムラリー2025」という企画です。このラリーは東京メトロが開催に関わっている恒例企画で、筆者も2023年に一度参加しました。
前回は「地下鉄・美術館の組み合わせならば間違いなく涼める」だろうと高を括って参加したらそうでもなかったのですが、今年はどうだったのでしょうか。その結果は後ほど。
なお、今年のラリーは2025年8月6日から9月28日まで実施しています。謎解き自体の内容についてはネタバレ厳禁とのことなので記載せず、あくまでラリーの概要やおススメの回り方を軽く説明するのみにとどめたいと思います。(ラリーの内容を少しも知りたくない方は読まないことをお勧めします)
完走には何日掛かる?かかる費用は?
今回のラリーでは、ミュージアム8か所(9月以降はミュージアム7か所+東京メトロの駅1か所)を回ります。各ミュージアムの東京メトロの駅からの所要時間は以下の通りです。同時に、各ミュージアムにおいて謎解きをするために必要な入館費用も紹介します。ミュージアムの多くが、入りたい展示によって料金が分かれているので、間違えたところに入らないようお気を付けください。
- 東京国立近代美術館(東西線竹橋駅から徒歩2分)
※入館するのは「MOMATコレクション」(500円) - 国立西洋美術館(銀座線・日比谷線上野駅から徒歩7分)
※入館するのは「常設展」(500円) - 国立新美術館(千代田線乃木坂駅から徒歩1分)
※観覧料不要 - 東京都美術館(銀座線・日比谷線上野駅から徒歩10分)
※入館するのは「つくるよろこび 生きるためのDIY」(1100円) - 東京都庭園美術館(南北線目黒駅or白金台駅から徒歩6分)
※入館するのは庭園(200円) - 東京都写真美術館(日比谷線恵比寿駅徒歩11分)
※入館するのは「ルイジ・ギッリ終わらない風景」(800円) - 東京都現代美術館(半蔵門線清澄白河駅から徒歩9分or東西線木場駅から徒歩15分)
※観覧料不要 - 東京都渋谷公園通りギャラリー
※9月は休館のため東京メトロ明治神宮前(原宿)駅に変更
以上、必要な費用を合計すると公式サイトにある通り3100円となります。
一方所要時間ですが、各ミュージアムで謎解きをするだけなら1か所10~20分ぐらいで済むので、東京メトロ24時間券を駆使して1日で済ませることも不可能ではないでしょう。
とはいえ、東京国立近代美術館や国立西洋美術館、東京都現代美術館などは常設展(常時行われている展示)だけでもそれぞれ数百点くらいは展示物があり、しっかり見ようとすると最低1時間は必要でしょう。また、東京都美術館や東京都写真美術館で入館する企画展もそこそこボリュームがあるので、各ミュージアムをしっかり巡るなら2~3日に分けて訪問するのがお勧めです。(筆者は3日に分けて訪問)
快適に回るコツ
天気予報を見ると、何やら9月も猛暑が続くようなので、極力暑さを避けつつ巡る方法を紹介したいと思います。
ミュージアムのリストを改めて見てみると、国立西洋美術館と東京都美術館は目と鼻の先と言っていい距離にあるので、同時に巡ってしまうのがいいでしょう。なお、両者のある上野公園は東京メトロの駅から遠いので、JR上野駅の公園口から向かう方が楽に移動できます。
また、東京都写真美術館と東京都庭園美術館も比較的近く、徒歩10分少々で移動することも可能です。ただし、途中はずっと外を歩くことになるので、炎天下に移動しようとすると著しく体力を削られる恐れがあるので要注意。東京都庭園美術館はその構造上、園内も外歩きが続くので覚悟が必要です。
そして最寄駅から遠い東京都現代美術館ですが(東京都写真美術館も遠いが、恵比寿駅から屋内通路があるので比較的楽)、木場駅からバスが出ているのでこれで往復すると楽に移動できます。バスの本数も10分に1本ぐらいはあるので、それほど待つ心配はないでしょう。
次ページでは、実際にミュージアムを巡った記録を紹介します。
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