ZIPAIRで成田からシンガポールへ!手荷物の計量はある?長距離路線の乗り心地は?

JAL系の国際線LCCであるZIPAIRに乗って、成田からシンガポール・チャンギ空港へ向かいました。チェックインの様子や機内サービスについてご紹介します。

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成田発はオンラインチェックイン可能、あっさり検査後エリアへ

ANAクラウンプラザ成田から第1ターミナルに戻り、ZIPAIRでシンガポールへと向かいます。とはいえ現在時刻は13時半で、出発時刻の16時50分までまだ3時間以上あります。仕方ないので空港内をぶらぶらしてみます…が、成田はチャンギ空港と違ってターミナルビルに面白いスポットはあんまりなく、程なく検査場へ向かいます。

ところで昨年の韓国旅行記にも書いた通り、ZIPAIRは米国行きの便を除きモバイルチェックインが可能です。メールで送られてきたURLからチェックインを事前に行い、搭乗券を入手すれば当日はそのまま搭乗できました。

搭乗券はこんな感じ

ただし、手荷物を預ける人は空港カウンターまたは自動チェックイン機を経由する必要があります。海外旅行で手荷物を預けない人はそれほどいないはずで、結局大半の利用者はカウンターを経由することになるでしょう。

筆者は荷物を極力減らし、機内持込可能なスーツケース1個に収めたのでモバイルチェックインでOKでした。カウンターも通らず、出国審査も一瞬で終わってしまったので、海外に行くという実感がしません。

検査後エリアでも特にすることはなく、機内での飲み水を入手し、免税店でお買い物(といっても頼まれたものばかりですが…)をした後はロビーに座ってひたすら待ちます。お隣のゲートには、ZIPAIRの1時間後にシンガポールへ飛ぶAirJapanの機材が停まっていました。

ところで、ゲート前にはこのように手荷物サイズを測るための計測器が置かれていました。LCCは総じて手荷物の持ち込みルール(7KG, 2個まで)が厳しいのですが、搭乗ゲートでのチェックは一切行われませんでした。先述の通り筆者はカウンターを経由することなく搭乗口に向かったため、手荷物の計量は一切なく機内に入れてしまいました。

ただし、ほとんどの客は手荷物にZIPAIRのタグが付いていたので、カウンターでチェックインする際は何らかのチェックがあったのかもしれません。ネットで確認してみたところ、カウンターで機内持ち込みのスーツケースの重さを測られた事例もあったようです。そのあたり、搭乗記を書くに当たって実際に体験しておくべきだったのかもしれませんが、「君子危うきに近寄らず」ということでスルーしてしまいました。

混雑、遅延、乱気流…

16時を過ぎるとゲートには多くの人が集まり、やがて長い行列ができました。この日は平日でしたが、ゴールデンウィークに近いからか未就学の子供を連れた家族連れが多くいました。やはりシンガポールは、子連れでも安心して行ける外国として人気があるようです。

2024年撮影

筆者としてはもう少し空いているかと思っていたのですが、機内に乗り込んでみるとほぼ満席の混みっぷりでした。ボーイング787は3列席×3の配置が基本で、筆者は窓際の席を取ったのですが、ここは満席だとトイレに行きづらいんですよね… ちなみに隣には中華人民共和国のパスポートを持った若い男性が座りました。

飛行機は出発準備に手間取り、20分ほど遅れてゲートを離れました。しかし、この時間の成田は北米方面の便の出発ラッシュで滑走路が非常に混みます。案の定、今回も滑走路の前には10機ほどの待ち行列ができていました… 目の前をANAやUAが次々と離陸しているのを見送り、結局40分ほど遅れてようやく離陸しました。

しかも、この日は日本周辺の大気の状態が悪く、成田から紀伊半島沖あたりまでずっとシートベルトサインが付きっぱなしという状況でした。なかなかハードな揺れも何度かあり、筆者の過去の経験でもワースト3に入るほどのひどいフライトでした(別にZIPAIRが悪いわけではありません)。

WiFiは使えるも、イベントなしの7時間はハード

沖縄近くまで来るとようやく大気の状態も落ち着き、シートサービスが始まりました。やはり長旅なので注文している人もそこそこいて、横の若者も辛ラーメンとコーラを注文していたようです。筆者は満腹だったので、手持ちの水のみで過ごします。

機内サービスといえば、ZIPAIRは太っ腹にもインターネットを無料で使うことができます。もっとも、文字中心サイトの閲覧やSNS投稿は問題なく行えますが、動画の閲覧は難しいです。しかも断続的に通信が途切れ、再接続しなければならなかったので、重要な業務などで使おうとはしない方がよさそうです。

また、シートモニターが無い代わりに、機内の無線LANにつなぐことで機内販売サイトやフライトマップにアクセスできるほか、機内エンターテイメントとして映画なども見られます。映画は10本少々で、あまり新しいものはありませんでした。(関係ないですが、つい先日ANA国内線に乗ったら公開間もない「ウィキッド」がやっていて、フルキャリはすごいなあと感心しました)

2024年撮影

筆者はそもそも映画はほとんど見ないので、スマホにダウンロードしておいた「バス旅(対決のやつ)」を視聴します。その時大活躍だったのが、シート背面にあるスマホやタブレットを置くための台です。何時間もスマホを手で持つのはしんどいので、これがあると非常に楽でした。

それにしても、途中機内食でも配られれば多少は気が紛れるのですが、特に何のイベントもなく7時間のフライトを過ごすのはなかなかしんどいものです。途中フィリピン付近では地上の明かりが見えましたが、それ以外は窓の外は真っ暗ですし。

それでも、バス旅2本分を見終えたところでようやくシンガポールの南方、インドネシアのバタム島の街の明かりが見えてきました。そのままシンガポール海峡を越えて、無事チャンギ空港に着陸しました。

チャンギ空港は不夜城、ターミナル1でやや迷走

結局成田出発時の遅れは回復せず、チャンギ空港に降り立ったのは40分遅れの23時40分でした。着いたのはターミナル1の端の方のゲートだったので、動く歩道を何本も乗り継いでイミグレへ向かいます。それにしても、深夜というのにロビーは人だらけで、まるで不夜城のようです。

どうやらこのターミナル1は主にシンガポールのLCCであるスクートが使用しているようで、発着料の安い深夜のフライトが多い分、人も多く集まっているようです。チャンギ空港もじっくり探索してみたいのですが、時間も時間なので最終日に回すことにします。イミグレは自動化されていて、一瞬で通過できたのは有難かったです。

ターミナル1を出るとすぐ前に「ジュエル」がありますが、その手前に地下へと降りるエスカレーターがあり、そこを降りるとタクシーやライドシェアの乗り場があります。実は筆者は地下にあることに気づかず、やや迷走してしまいました。ターミナル1から市内へ向かう方はご注意ください。

ちなみにターミナル1からMRTで市内に向かう場合、駅まで直接歩くとかなり遠いため、トラムでターミナル2か3に向かうと楽に移動できます。ただし、市内へ向かう列車の終電は23時18分と早い(2025年5月時点)ので、ZIPAIR利用時はまず間に合わないと思っておいた方がよいです。

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