ANAクラウンプラザホテル成田のレストランカフェ「セレース」の平日ランチを訪問しました。「北海道SPRING FESTAビュッフェ」の様子をご紹介します。
シンガポール出発前に日本の料理を「食べ収め」
…シンガポール旅行記の始まりが日本のホテルビュッフェというのも意味不明ですが、これには筆者なりの深い考えがあります。
この日は夕方発のZIPAIRでシンガポールに向かうのですが、ZIPAIRは機内食やドリンクがすべて有料です。機内食は何かと準備に手間もかかるためか、サンドイッチなど軽食でも1000円台後半、ちゃんとした食事だと2000円台となかなかのお値段です。しかも見た目は他社のエコノミークラスの機内食のような感じで(食べてないので味付けは分かりませんが)、高いお金を払うほどのものかなぁと思っていました。
何とか食べずに済ませられないかと思案していると、いい方法(?)を思いつきました。筆者は最近年のせいか、昼間にビュッフェでしこたま食べると胃もたれして夜中まで満腹感が続いてしまうことが多いです。ならば成田出発前にホテルビュッフェに行っておけば機内で空腹感を感じずに済むのではと思い、実行してみることにしました。
立ち寄るホテルはカスケイドカフェなど都内でもよかったのですが、色々調べているとたまたま成田のANAクラウンプラザが「LINE友だちになるとランチを3600円に割引」というキャンペーンをやっているのを発見。ホテルビュッフェの高騰が著しい近年、3600円という価格に魅力を感じ、行ってみることにしました。


なお、ZIPAIRでは成田・ホノルル・バンコク・シンガポールの各空港にて有料でラウンジを利用できるサービスを行っていて、成田では5700円で「プレミアラウンジ」を利用できます。調べたところ食事の提供もあるものの、一般的なホテルビュッフェに比べると種類が少なめだそうで、今回は利用しませんでした。お酒は非常に充実しているそうなので、酒好きの方は利用価値があるかもしれません。
ANAクラウンプラザホテル成田への道のり

という訳で、旅のスタートは新宿駅から「成田エクスプレス」に乗車します。N’EXには何度も乗っていますが、新宿駅から乗るのは何気に初めてな気がします。普通に特急券を買うと高いN’EXですが、例によって「JRE POINT特典チケット」を利用し、720ポイント(実質720円)で特急券をゲット。乗車券を加えても京成スカイライナーよりお安く、気軽に利用できます。
車内は日本人よりも、インバウンドでやってきた訪日客の姿が目立ちます。東京駅から先は4割程度の乗車率で成田空港に到着です。

駅を出て、到着ターミナル前のバス乗り場に向かうと、ANAクラウンプラザホテルの送迎バスがやってきました。日中は1時間に1本しかない貴重な便ですが、他の客は1人しかおらずほぼ貸し切り状態でした。空港からわざわざビュッフェを食べに行く人はほぼいないようです。
バスは空港を出てホテルに向かいますが、ホテル周辺の道路事情はあまりよくないようで、途中空き地に頭を突っ込んで転回したり、他の車とすれ違うのがやっとという細い橋を渡ったりしながら、15分ほどかけてホテルに到着しました。


ANAクラウンプラザホテル成田に来たのはもちろん初めてですが、流石は空港のホテルだけあってなかなか規模は大きいです。「セレース」は、ホテルの入口近くにあり見つけるのは容易でした。
店内は都内のホテルビュッフェに比べるとやや狭いですが、庭園に面して大きなガラス窓となっており、なかなかいい雰囲気です。お客さんは家族連れや職場のグループの人が多く、スーツケースを引いて入店した筆者はやはり浮いていました。
いざ、実食


筆者の訪問時は「北海道フェア」を開催しており、北海道にちなんだメニューが並んでいました。早速、前菜とローストビーフを取ってきました。前菜は冷製フラン、カプレーゼ、生ハムなど。筆者は取りませんでしたがこの他にサラダバーもありました。
ローストビーフは肉汁は少なめでしたが、カスケイドカフェではランチだと出なくなったローストビーフを食べられるだけでも有難いです。


続いて温菜の方は、北海道風やきとり(実際は豚肉を使用)、じゃがバター+塩辛、ジンギスカン、ザンギ、いももち、鮭のパン粉焼き、カツライス、ラーメンサラダ、ピザなど。

ライブキッチンコーナーでは「海の幸の鉄板焼き」というのを出していましたが、写真のように鮭・エビ・イカ・ホタテを小皿に盛り付けたものが提供されました。


そしてセルフで作る味噌ラーメンに、何故かレンコンなど和風の煮物のような具材の入ったスープカレーもありました。温菜の方はこの写真で9割がた網羅しており、カスケイドカフェに比べると流石に種類も少なく、料理の色取りもやや地味ではありますが、まあ元の値段が全然違うのでこんな所でしょうか。


一方デザートの方ですが、平日限定で提供されている「生イチゴ」が目を引きます。イチゴはやはり大人気で品切れになることもありましたが、補充は割と迅速に行われていました。その他のデザートはイチゴや抹茶にちなんだムースやケーキが中心で、店の規模の割になかなか充実しています(筆者が取ったもの以外にも3種類ぐらいはあったはず)。ホテルビュッフェ定番のチョコフォンデュもきちんとありました。

そして、店の方にお願いして作ってもらったソフトクリームは、クレミアソフトのように脂肪分をたっぷり含んだタイプで食べ応えがありました。クロッフルもパリっとしており、やはりデザート系はなかなか充実しています。

締めはやはり生イチゴ(+抹茶どら焼き)で。カスケイドカフェにもイチゴはありましたが、イチゴの質は今回の方がむしろ良かった気がします。ちなみに5月から6月にかけては平日限定で「メロン食べ放題」をやっているそうで、平日に来店するならデザートに勝負をかけるのがよさそうです。
支払いを終えると、ちょうど空港行きのバスが出るタイミングだったのでぎりぎりの所で乗車。今度は外国人客が数人乗っていました。
食べ放題の成果は?
こうして、ランチビュッフェを食べまくったおかげでその後は全然腹が減らず、無事シンガポール到着まで空腹感を感じることなく過ごすことができました。よって作戦成功と言っていいでしょう。
もっとも、ZIPAIRやAirJapanなど日系LCCは食べ物の持ち込みが認められているそうなので、節約したければパンやお菓子を持ち込めばよいでしょう。一方、スクートなど海外LCCは食べ物の持ち込みNGなところが多いそうなので、今回のような作戦を検討してみても良いのではないでしょうか。
コメント