2025年5月10日に、JR東日本トレインスタンプラリーの副賞として「鉄道博物館ナイトミュージアム」が開催されました。参加レポートをお送りします。
266組限定の貴重なイベントに当選!
2025年3月のある日、突然JR東日本から謎の封筒が送られてきました。恐る恐る開けてみると、中にはこんな書状が…

どうやら、今年の2月に苦労を重ねてクリアした「トレインスタンプラリー 鉄路を駆ける栄光の車両たち」30駅コースの副賞のようです。何千人もいるであろう30駅コース達成者のうち抽選で266組限定の狭き門を突破してしまいました。筆者はこの手の副賞に何度応募しても当たった試しがなく、びっくりしてしまいました。
ですが正直なところ、この副賞にエントリした記憶がなく、最初は何のことか分かりませんでした。おそらく、鉄道部品とかが当たってしまうと収納場所がなく困るので、消去法的に選んだと思うのですが…
そんな経緯もあり、かつゴールデンウィーク中は大阪や海外に行ったりして多忙だったので、開催日の2日前ぐらいまでイベントとのことをすっかり忘れてしまっていました。そのせいで一緒に参加できる人を見つけられず、ペアで参加可能なところを一人で参加することに…。それでもせっかく貴重な枠に当選したからにはブログでイベントの様子をレポートしないとダメだろうと思い、一人で大宮へと向かいました。
イベントの内容は?

鉄道博物館には2~3回は来ているはずなのですが、前に来たのはおそらく10年近く前で、ニューシャトルもそれ以来乗車していませんでした。初めて見る2020系に乗って鉄道博物館駅で下車します。

「17時から受け付け開始」ということで17時過ぎに博物館に向かうと、すでに長い列ができていました。列に並んでしばらく待ち、17時30分のオープンを待ちます。並んでいる方々は半分ぐらいが子連れでしたが、一人で入場される方もおられるようでした。
受付でもらったチラシを見ると、物販や飲食系の店舗、屋上テラスと北館の一部は立ち入れないものの、それ以外は普通に入場できるようです。筆者は参加しませんでしたが、各種シミュレータやミニ列車も予約制ながら利用できたようです。


17時30分に入場すると、「トレインスタンプラリー」のパンフレットにも描かれたEF58 61が鎮座していました。ヘッドマークは何故か「L特急 踊り子」でした。


入場後、まずは館内を一通り歩いてみることにします。今回、イベント独自の展示内容はあまりなかったのですが、ターンテーブル上のC57が専用ヘッドマークを装着していたほか、ラリー開催期間に鉄道博物館に置かれていた特別スタンプが復活し、自由に押せるようになっていました。これらを押さえた後は、普通に館内を見て歩きます。
久々に訪問した本館の展示を眺める


本館は過去に何度も見たことがあるのでさらっと見飛ばすつもりでしたが、実際に来てみると鉄道マニアの血が騒ぐというか何というか、予想以上に見入ってしまいました。一号機関車やマイテ39などの貴重な車両を眺めたり…


ちょっと懐かしい国鉄型車両の内装を観察したり…


細かなパーツを撮影したりしているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。

普段は混んでいるであろう、実際に運転操作が可能な101系運転台も空いていて、思う存分操作できる状況でした。

鉄道ジオラマの解説プログラムも通常通り行われていましたし…


館内に6か所設置されている「エキタグ」を集めるともらえる認定証も、普段通りもらうことができました。
もっとじっくり展示を眺めていたいところですが、本イベントは2時間と限られているので南館の方にも行ってみることにします。
2018年開設の南館を初訪問


南館の方へ向かおうと、いったん外に出るとE1系の後ろに、何故か東武8000系が。どうやら、現在東武博物館とコラボして色々イベントをやっているようで、その一環で入線してきたようです。それにしても、2023年に大師線で乗ったばかりの車両がまさか鉄博にいるとは驚きました。一体どうやって運んできたのでしょうか。(栗橋の連絡線経由?)

南館の1階には、懐かしい原色の400系やE5系、そして鉄道技術に関する展示が行われていました。

2階は鉄道に関連する未来の技術の展示。筆者はつい先日万博に行ったばかりなので、何となく展示内容が万博に似ている気がしました。

そして3階は鉄道の歴史に関する展示です。


古めかしいものが色々と展示されていて、ゆっくり眺めていると全然時間が足りなさそうなのでやむなく早足で通り過ぎます。

そんな中気になったのが、国鉄末期に掲げられていたというポスターです。「サラ金地獄」「もう限界」といった強い言葉が並んでいて、国鉄経営に対する危機感がひしひしと伝わってきます。この頃は筆者もまだ物心ついていなかったので、ここまで追い詰められていたとは意外でした。
閉館ぎりぎりまで粘って帰宅

そうこうするうちに19時から館長さんのあいさつ、そして恒例のターンテーブル回転&汽笛を鳴らすイベントが行われました。
来る前は「2時間も時間がもつだろうか」と思っていましたが、結局閉館時間の19時半までぎりぎり粘ってからの帰宅となりました。帰宅時には特典として、次回来館半額券をもらえました。時間不足で十分見られなかった展示もあったので、機会があればもう一度来てみるかもしれません。
今回のナイトミュージアム、特別なイベントのようなものはほとんどありませんでしたが、参加者はあのハードな30駅コースをクリアした筋金入りの鉄っちゃんばかりなので(同行者はそうとも限らないが)、皆さん展示を熱心に見たおられたのは好ましかったですね。(普段はどうしても、連れてこられたものの鉄道への興味がなく、走り回ってしまうお子様とかがいるので…)
何より、鉄道博物館の入場料は1500円(事前購入の場合)もするので、それが2人分タダになるというのはなかなか太っ腹です。このナイトミュージアム、JR東日本の株主や一部企業の福利厚生、クレカ会員向けの特典などで度々行われているようですので、機会があれば足を運んでいただければと思います。
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