JR東日本「トレインスタンプラリー」30駅コースのスタンプをコンプリートしました。景品を紹介しつつ、コンプリートまでの旅の記録を綴ります。
何だかんだで30駅コースコンプリート
2月末の休日、急に暇ができました。西武の謎解きにでも行こうと色々ネットで見ていると、「トレインスタンプラリー」の開催終了まで残り1週間余りであることに気づきました。前回の記事作成時点で19駅分のスタンプを集めていたので、残り11個集めれば30駅コースをクリアできます。これを逃すともう行く時間は無さそうなので、頑張って1日で集めることにしました。
しかし、残り11駅は小田原・熊谷・小山・土浦・成田など多くがエリアの隅の方にあり、普通列車のみで行こうとすると単純往復を繰り返さねばならず、非常に面倒くさそうです。そこで、今回は新幹線や特急を積極的に使用し、ひたすら先を目指すことにしました。そのため、使用するフリーきっぷは恒例の「のんびりホリデーSuicaパス」ではなく、東北・上越新幹線も使用可能な「休日お出かけパス」としました。
各駅の滞在時間はほとんどが15分以内で、あとは列車に乗りっぱなしというハードな旅となりましたが、何とか11駅を巡ることができました。以下、その記録です。
小田原から埼玉へ、上野東京ラインで大移動


朝はなるべく早起きするつもりだったのですが、やや寝坊してしまい、仕方なく小田原まで東海道新幹線を利用しました。休日お出かけパスでは東海道新幹線は利用できないため、乗車券も買う羽目となり費用がかさんでしまいました。小田原到着時点で朝8時、先を急がねばなりません。


小田原のスタンプをゲットし、今度は一気に埼玉県へと向かいます。となれば、2階建てグリーン車を利用しない手はありません。溜まったJREポイントを投入することで、実質600円で利用できるのは有難いです。


車内は途中までガラガラだったので、小田原で購入した「鯛めし」を賞味。鯛そぼろは昔ながらの甘めの味付けで好みが分かれそうですが、個人的には好みの弁当です。びっちりと敷かれた鯛そぼろはプラスチック皿の下にまで漏れ出しているので、食べ忘れないようにしましょう。
小田原から2時間近くかけて、浦和に到着です。実は浦和到着までの間は今日のプランをひたすら練っていたので、ゆっくり景色を見る暇もありませんでした。

浦和駅のスタンプ台付近には、高円寺駅と同じく駅員さんが撮影した(と思われる)機関車の写真がずらりと並んでいました。
レアな特急&新幹線で埼玉県を攻略

大宮駅のスタンプを回収の後、高崎線の数少ない特急列車である「草津・四万1号」で熊谷に向かいます。列車はE257系5連の短い編成で、特急券を購入したのが直前だったため満席でした。やむなく、立席特急券(520円)を購入します。特急は熊谷までノンストップで、普通列車だと40分近くかかるところを25分で走破しました。

熊谷駅も、スタンプ台付近が派手に装飾されていました。EF60-19は高崎機関区所属で、イベント列車の牽引で長らく活躍した機関車ですね。
熊谷駅ではわずか5分の滞在で折り返します。次に乗車したのは湘南新宿ラインの特別快速で、30分ほどの乗車で大宮に戻ります。


次に乗車したのは東北新幹線のE5系「なすの」。普通列車だとかなり時間のかかる小山まで、わずか15分で到着です。本当はもっと新幹線を使って時短したかったのですが、小山や熊谷に停車する新幹線は日中1時間に1本とかなり少なく、あまり乗る機会はありませんでした。小山では水戸線のE531系に遭遇。この車両には後ほど乗車することになります。

小山駅でスタンプゲット後、すぐにやってきた湘南新宿ラインの快速に乗車します。この快速はなかなかの俊足で、普通列車だと小山から大宮まで1時間弱かかるところを40分で走破します。小山から古河にかけてはのんびりとした車窓が続き、何だかローカル特急にでも乗った気分になります。

この日は新幹線や特急にかなりの額をつぎ込んでしまったので、昼食は「のり弁にぎりました」で我慢します。実は先程通った大宮駅の売店で、お気に入りの「東北福興弁当」を買おうかと思ったら1780円にまで値上がりしていたので今回はスルーしました。
新幹線・特急の豪華リレーで土浦へ
東大宮でスタンプをゲットした後、大宮から上野まで贅沢にも新幹線を使用します。実は上野から土浦まで特急「ときわ」に乗って先を急ぎたいのですが、東大宮から乗った普通列車では上野での接続時間が1分しかなく、間に合わない可能性が高いと思ったからです。


という訳で再びE5系に乗って上野へ向かいます。この区間はそれほどスピードは出ないのですが、それでも並走する埼京線を次々と追い抜いていくのはなかなか爽快です。実は初めての訪問な気がする上野駅の地下ホームから、長いエスカレーターで地上ホームへ向かいます。

品川からやってきた特急「ときわ」に乗り込みます。…と同時に、東大宮から大宮まで乗車した普通列車が隣のホームに入線してきました。実は両列車は同じホームに停車するので、対面乗換が可能なのでした。大宮から上野まで、特急料金(880円)をつぎ込んだ意味がなくややがっかり。
上野から土浦までは特急だとわずか40分で到着。土浦駅でスタンプ押印後、先ほど見かけたE531系の普通列車で折り返します。
東我孫子駅はローカル線の雰囲気
次の目的地は成田なので、本来ならば我孫子で成田線に乗り継ぐところですが、今回は1つ手前の天王台で下車し、成田線の東我孫子駅まで歩いてみることにしました。実は両駅は1km未満の距離にあり、10分もあれば歩くことができます。今後成田線の全駅訪問をする際、1駅でもつぶしておいた方が楽になるはずです。


東我孫子駅は簡素な掘立小屋のような駅舎が建つだけの小さな駅です。もちろん駅員はおらず、券売機や精算機すらありません(Suicaは使用可能)。駅構内は踏切で外とつながっていて、利用者以外でも入り放題な構造になっています(一応、通り抜け禁止の看板あり)。

上下線のホームは独立していますが、その幅は2mもなく非常に狭いです。そんなホームに常磐線の10両編成がやってくるのはなかなか違和感があります。この列車に乗って成田へと向かいます。


成田線の列車はガラガラだったのですが、成田駅に着くと10人以上がスタンプ台に向かい、台の前に長い列ができていました。やはり皆考えることは同じなようで… スタンプ台には駅員さんお手製の精緻なイラストが飾られていました。

あとは千葉と津田沼で途中下車して押印しつつ、品川へと向かいます。津田沼駅のスタンプ台には、DE10の巨大な立体模型が設置されていました。写真だとあまり立体っぽく見えないですが、これもなかなかの力作でした。
最後は天空橋で30駅コースクリア

品川まで戻ると、もうすっかり日が暮れていました。休日お出かけパスならば東京モノレールに無料で乗れるのですが、もう時間もないので京急で天空橋に向かいます。


天空橋で最後のスタンプを押印、朝の小田原を出発してから10時間以上を掛けて、ようやく30個のスタンプが揃いました。今回は都内や中央線方面は事前に回っておいたので10時間で済みましたが、ゼロから始めたとすると1日でコンプリートできるかはかなり微妙な線でしょうね。ちなみに一日の総移動距離は600kmに及び、東京~大阪間の距離を軽く超えました。

再び京急で横浜に向かい、駅のNewDaysで30駅コースコンプリートの景品をゲットしました。記念の台紙にはスタンプのモチーフとなった車両の銘板が印刷されているほか、機関車の側面に埋め込まれている「区名札」を模したカードが入っていました。
次ページに、今年&去年のイベントで収集した全スタンプの画像を掲載しました。
コメント
あれ、今年のウォーターズ竹芝のスタンプは?
「トレインスタンプラリー 鉄路を駆ける栄光の車両たち」全スタンプに根岸駅のスタンプは落ちてる。