無料なのに大ボリューム!「小田急 謎街トレイン2025」の難易度・所要時間・必要な交通費を解説

小田急電鉄が主催する無料の謎解きイベント「小田急 謎街トレイン2025」に参加しました。難易度や所要時間・注意点などを説明します。

昨年に続き2度目の謎解き企画

小田急 謎街トレイン2025|小田急電鉄
小田急線に乗って、さまざまな駅で待ち受ける 謎を解きながら街の魅力を発見!見つけてみませんか、謎の答えとあの街の魅力。

小田急電鉄では、昨年に引き続き参加費無料の謎解きイベント「小田急 謎街トレイン2025」を5月25日まで開催しています。小田急電鉄の各駅で配布されている冊子とLINEアプリを用いながら、小田急各線の沿線各地を巡り謎を解き明かすというものです。

昨年同様、本編とは別に少し難易度の高い「スペシャルミッション」も用意されています。公式サイトによると、想定所要時間は本編が約4時間〜6時間、スペシャルミッションが約1時間半〜2時間とのことです。ちなみに本編は8ページ、スペシャルミッションはA4の一枚紙となっています。

謎解き部分の企画制作をしているのは、つい最近クリアした「東京駅サンタ謎」や「メトロタイムゲート」と同じ会社のようで、内容的にはしっかりしていそうです。

小田急の通勤電車で各駅を巡ります

筆者は昨年は参加し損ねてしまいましたが、今年は「スペシャルミッション」を含め一通りクリアしてきました。クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、参加にあたって注意すべき点などについてご紹介したいと思います。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ&注意事項

本イベントでは、小田急線のうち本編11駅、スペシャルミッション4駅(一部重複あり)を巡ります。各駅のチェックポイント(公共施設もしくは商業施設に設けられたオブジェが中心)を巡り、それをヒントに冊子に書かれた謎を解きます(一駅あたり概ね2問)。導き出されたキーワードをLINE上で報告すると、次に行く駅が分かる仕組みとなっています。

また、LINE上では「LINE謎」と称して、電車移動中に解くシンプルな問題が提示されます。これを解くと、駅到着後どの場所に行けばいいかが提示されます。(LINE謎はスキップすることも可能)

チェックポイントは駅構内にある場合もありますが、駅の外に出て複数のチェックポイントを巡る場合もあります。チェックポイントへの地図は割と分かりやすいものの、込み入った路地を歩く必要がある駅もありました。よって、雨天時や夜間のプレイはできれば避けた方がよいでしょう。

なお、一部の駅のチェックポイントは商業施設の中に置かれている関係上、立ち入り制限なくプレイできる時間は11:00~20:00に限られています。チェックポイントに入れない場合、ヒントで回避することも一応可能ですが、朝や夜間のプレイ時は注意が必要です。

持ち歩くものは基本的に鉛筆と消しゴムだけでOKです。なお、スペシャルミッションの最後の謎では筆記用具以外の文房具が必要ですが、駅周辺の商業施設内にこれらを用意してくれているので、持ち歩く必要はありません。商業施設の営業時間外はこれら文房具は利用できないものの、その場合は帰宅後に作業することも可能です。

謎解きの難易度&所要時間は?

今回の謎解きですが、無料の謎解きにしてはいい意味で頭を捻らされる問題も多く、紙のパンフレットならではのギミックも取り入れられていました。本イベントの難易度は、個人的な体感として言わせてもらうと「山手線謎めぐり」など有料のイベントとほぼ同じか少し易しいぐらいかなと思いました。

先述した通り、街歩きは(地図が苦手だと)やや迷う可能性もありますが、謎そのものはそこまで無茶な難易度のものはありませんでした。ヒントも充実しているので、初心者でも行き詰まる心配はほぼありません。訪問駅数が15と多いこともあり、LINE謎も含めれば問題数も豊富で、ストーリー性こそないものの無料イベントにしては非常に楽しめました。

公式サイトによるとクリアに要する時間は本編・スペシャルミッション合わせて最短でも5時間半とのことですが、頑張れば多少短縮できる可能性はあるものの、大幅な短縮は難しいと思います。

今回、途中の電車移動の距離はどれも比較的短いものの、やはり訪問駅数が多く、加えて(都心出発の場合)ゴールから都心に戻るのもそこそこ時間が掛かります。ぶっ通しでプレイするのはかなりしんどいので休憩時間も必要でしょうし、一日で全クリアするつもりならなるべく午前中早い時間にスタートするのがよいでしょう。

ちなみに、立ち寄る駅の周辺には商業施設は多数あるので(一部の駅を除く)、謎解きの合間の休憩や食事に事欠く心配はないでしょう。

小田急1日全線フリー乗車券(2000円)は買うべきか?

公式サイトでは、小田急の「1日全線フリー乗車券」を使用することが推奨されていますが、これが2000円とそこそこ高く、躊躇する人もいるかもしれません。このフリーきっぷは小田急全線、すなわち新宿から小田原・片瀬江ノ島にまで行けてしまうものなので高いのはやむを得ない面もあります。

先述のとおり今回のラリーは訪問駅数が多いため、一日で全て巡るならフリー乗車券を買う方がお得です。

「小田急東京メトロパス」の券面

なお、これは神奈川県中部・西部や多摩地方在住の方限定の方法となってしまいますが、「小田急東京メトロパス」を利用するという手もあります。小田急東京メトロパスは、東京メトロ(+新宿~代々木上原間)の乗り放題と、小田急線の駅から代々木上原までの往復チケットがセットになったものです。

ですがこの切符には隠れた特性があって、紙版ではないPASMO版に限って、出発駅から代々木上原までの途中駅で自由に乗り降りできるのです。ただし、出発駅で下車してしまうと前途無効となります。

実は今回のイベントの訪問駅は本編が新宿~本厚木間、スペシャルミッションが多摩線です。なので、例えば本厚木発の小田急東京メトロパスを1350円で購入すれば、本編限定ながら「1日全線フリー乗車券」より安く全ての駅を訪問できる上、東京メトロのフリーきっぷもついてきます。ただし本厚木で下車すると切符が無効となってしまうので、本厚木のチェックポイントはヒントから場所を類推するなどして事前に調べておくしかありません。

筆者はこの特性を利用し、午前中は東京メトロのスタンプラリーに参加後、午後に本イベントに参加しました。

当然ながら、本厚木発の小田急東京メトロパスは本厚木駅に来ないと買えないため、都心方面が出発地の方はこの方法は使えません。

余談:イベント参加中にまさかの事態が

各駅の謎を解きつつ駅を巡っていると、恐れていた事が…何と、小田急線が人身事故のため部分運休となってしまいました。これまで10以上の謎解きイベントに参加してきましたが、初の事態です。都心部なら回避方法もあるでしょうか、小田急線のような一本道の路線で閉じ込められてしまうと打つ手がありません。

この余波で、本来日中は多摩線でしか見られない「新百合ヶ丘行き」の各停が本線に出現したり、新百合ヶ丘の3番線(本来は多摩線ホーム)から新宿行きが出発したりと、ダイヤの方もしっちゃかめっちゃかになっていました。

おかげで最後の方は時間が足りなくなり、一部の駅については訪問をあきらめざるを得なかったものの(駅のチェックポイントの情報はネットで取得)、どうにかクリアはできました。

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