東京メトロの謎解き「メトロタイムゲート リバイバル」に参加した~難易度・所要時間・注意点などを解説

東京メトロが主催する謎解きイベント「メトロタイムゲート リバイバル」に参加しました。難易度や所要時間・注意点などを説明します。

2024年夏開催の人気イベントが復刻

メトロタイムゲート|マンガ×謎解き×街歩き
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東京メトロは、いわゆる「謎解き」が広く一般に知られるようになる前から「地下謎への招待状」という謎解きイベントを開催しており、鉄道系謎解きのパイオニアといえる存在です。近年も新作を精力的に送り出しており、2025年2月現在も「謎解き地下遊戯場」を開催中ですが、それに加えて2024年夏に開催された「メトロタイムゲート」が3月30日までの限定で復刻されています。

本作品は、東京メトロの9路線をモチーフにしたキャラクターが登場するオリジナルのマンガがストーリー展開の軸となっているのが特徴です。今回はリバイバルなので内容は昨年夏のものと同一ですが、2025年中に続編となる第2弾の制作が決定しているとのこと。

謎解きキットの中身。多数の冊子やペーパーが封入されています

謎解きキットは駅ではなく、秋葉原・新宿・池袋・新橋・東陽町・門前仲町各駅付近の店舗や施設で2200円で販売されています(乗車券は含まず)。キットの体裁は他の謎解きイベントと同じで、A3サイズのバッグに全アイテムが封入された形で販売されます。ストーリー展開や行先の指示は全てスマホの専用サイトで行われるので、参加の際はスマホが必須です。

例によって謎に関するネタバレは厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに難易度、参加にあたって注意すべき点などについてご紹介したいと思います。

以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。

イベントの大まかな流れ&巡る駅の数・範囲は?

本イベントの流れは、過去の「地下謎への招待状」やJRの「山手線謎めぐり」等と同じく、専用サイト上で指示された駅に行き、周辺にあるチェックポイント(公共のオブジェ等)と謎解きキット頼りに謎解き(各駅1~3題程度)を行っていく形となります。各駅の最終問題を解くと、次に行く駅の情報を入手できます。

本イベントでは、東京メトロの駅のうち7駅を巡ります。上で述べた通り、シナリオがスマホ上で展開するため、冊子を先読みして行くべき場所や順番をあらかじめ知ることは一切できません。ただし、前半の3駅に限ってはゲーム開始直後に判明するので、任意の順番で回ることができます。

今回の謎解きで巡る駅は全て都心部にあり、長い時間電車に乗る必要はありませんでした。いずれも周囲に商業施設が多数ある駅ばかりだったので、謎解きの合間の休憩や食事に事欠く心配はないでしょう。

歩く距離は?雨天時のプレイは可能?

各駅のチェックポイントは一部を除き駅からやや離れていて、屋外を10分程度歩くケースもありました(特に最初の3駅)。そのため、雨の日や夜間のプレイはお勧めしません。なお、最後の駅のチェックポイントは商業施設の中に置かれていて、営業時間が11:00~20:00に限られているので注意が必要です。

チェックポイントへの行き方は「〇番出口を出て右に進み、目の前の階段を上がる…」といった具合に文章で説明されるほか、駅から離れたチェックポイントについては事細かな地図も提示されるので、迷う心配はほとんどないでしょう。

所要時間は?

公式サイトによると標準所要時間は4~8時間とされています。筆者は今回別のイベント(スタンプラリー)と並行して進めたので朝から夕方までかかってしまいましたが、体感だと一駅あたり最低40分(謎解き20分+次駅への移動20分)は必要で、トータルで4時間半~5時間はかかると思います。

ただ、各駅での徒歩移動がそこそこある関係上、ぶっ通しでやるのは体力的にかなりしんどいです。よって、休憩時間を考慮して十分に時間に余裕をもってプレイすることをお勧めします。

上にも書いたとおり、最後のチェックポイントは20時までしかアクセスできません。しかも、結構な広さのある商業施設内で、少ないヒントを頼りにとあるアイテムを探す必要があり、大きく時間を食う可能性もあります。そのため、時間切れとならないよう余裕をもって到着することを心がけた方がよいです。

謎解きの難易度は?

謎解きの難易度は、個人的な体感だと「地下謎への招待状」「山手線謎めぐり」(2024年版)とほぼ同等ぐらいかなと思います。専用サイト内にヒントも書いてありますので手詰まりに陥る心配はないですが、最後の方の謎を自力で解くのは初心者にはなかなかしんどいと思われます。

サイト上で展開するマンガの一例。変なハンドルネームを付けたせいでレイアウトが崩壊しちゃった…

また、マンガで展開されるストーリーが謎解きに深く関わっているのが今回の特徴です。そこそこボリュームがあるので熟読すると結構時間が掛かりますし、ストーリーもやや込み入っているのですが、筆者のように焦って読み飛ばすと後々痛い目を見るので気を付けてください。

ちなみに、今回は序盤で使用する冊子が「初級者用」「中級者以上用」と分かれているのが特徴です。とはいえ、内容の方を見比べてみると「初級者用」は多少ヒントが追加されているぐらいで、謎解きの内容そのものは違いはありません。

難易度の高い最後の方の謎は初心者といえども避けて通れないため、正直に言うと序盤で苦戦しているようだとまず間違いなく行き詰まるでしょう… そういう意味では、イベント全体で見ると「初心者救済」の仕組みは十分ではないのかも、という気もします。

クリア画面

上の方で「東京メトロの9路線をモチーフにしたキャラクターが登場」と書きましたが、今回クリアまでに登場したキャラクターは4種類のみでした(残りはシルエットで登場)。第2弾では、残りのキャラクターの正体も分かるのでしょうか。

「東京メトロ24時間パス」、3月15日から値上げ

謎解き参加の際は東京メトロ全線が乗り放題となる「東京メトロ24時間パス」(600円)の使用がお勧めです。ただし、2025年3月15日からのJRの運賃値上げと同じタイミングで、東京メトロ24時間パスも700円へと値上がりするとのことです。値上げ幅はわずか100円ですが、気になる方は値上げ前にクリアしてしまいましょう。

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