【ラスベガス】シルクドソレイユ「オー(O)」「カー(KÀ)」を観る~チケットを安く買う方法は?

ラスベガスのショーの頂点に君臨すると言われるカナダの芸術集団・シルクドソレイユの「オー(O)」と「カー(KÀ)」。それらを安く観る方法をご紹介します。

ラスベガスに行ったら必見の「オー(O)」と「カー(KÀ)」

ラスベガスの楽しみはカジノ、バッフェ(食べ放題)、各種アトラクションにグランドキャニオンなどの大自然と色々ありますが、忘れてはならないのが大小様々なショーです。ラスベガスはショービジネスの聖地と言われ、マジック・コメディからアダルト系まで含めると常設のショーだけでも何十もの公演が行われています。

そんな中でも頂点に君臨すると言われるのがカナダの芸術集団・シルクドソレイユの「オー(O)」と「カー(KÀ)」です。シルクドソレイユのショーは「アレグリア」など日本で開催されているものもあり筆者も見たことがありますが、日本では仮設ステージを使うのに対し、ラスベガスでは常設の専用劇場にバカでかいセットを組んでいるので迫力が全く違います。(ただしサーカスの技自体のレベルはそんなに違いはないはず)

カジノはシンガポールや韓国でもプレイできますし、食べ放題も日本で満喫できますが、専用劇場を使用している「オー(O)」と「カー(KÀ)」はラスベガスに行かないと絶対に見られません。ラスベガス訪問の機会があればぜひ最優先で行って頂きたいと思います。

本サイトは交通系専門で、筆者は舞台とかショービズへの造詣が深いわけではないですが、今回のラスベガス訪問で一番印象深かった「オー(O)」と「カー(KÀ)」について、お安く鑑賞する方法も含めてご紹介したいと思います。

ラスベガスで一番人気の「オー(O)」

噴水ショーでおなじみのベラージオ(写真中央)
「オー(O)」の劇場入口

「オー(O)」の劇場があるのは、噴水ショーでおなじみのベラージオ。ラスベガスに来たなら誰もが必ず訪れるであろう観光の中心地です。ホテルの入口からカジノを突っ切った先、やや奥まったところに劇場があります。劇場入口には、ショーの出演者をかたどった彫像が設置されています。

そして劇場内部にも、出演者をかたどったと思しき彫像がいくつも並んでいます。ちなみにこれらの像は売り物らしいのですが、値段がとんでもなく高く、アメリカ人もびっくりしていました。

劇場の天井部分。水をイメージした装飾が
開演前のステージ

劇場内部はかなりの高さがあり、2階席も設置されています。舞台が円形となっている関係上、座席も半円状に設置されていて、座る位置によって見え方がかなり異なるのが特徴です。座席の勾配は見ての通りかなり急で、前の席との高さの差は大きいので、前に大柄な外国人が座っても邪魔になることはないでしょう。

このショーを一言でいうと「芸術性の超高いシンクロナイズドスイミング&サーカス」でしょうか。開演前の写真では赤いカーテンで遮られているので分かりませんが、円形の舞台はかなり深さのあるプールになっていて、これを活用したシンクロナイズドスイミングや飛び込みが行われます。

しかもこのプールはシーンによって陸地に変わったり大きな船が走行したりと変幻自在に変化し、他のシルクドソレイユのショーのようにサーカスやクラウン(ピエロ)による掛け合いも行われます。高所からの飛び込みや火を使った演出もあって迫力がある一方、シンクロやダンスは非常に優雅で、静と動の二面性を兼ね備えています。登場人物のコスチュームも原色が多用されていて美しいです。

ショーの内容は「人間の夢の世界」をモチーフにしているそうで、ストーリーは(クラウンの掛け合いの部分を除き)ほぼないと言っていいでしょう。セリフや歌も「シルク語」ともいうべき独特の言葉を使っているので、英語力は全く必要ありません。とはいえ、どんなショーか気になる人はWikipediaの英語版ページに解説がありますので目を通しておきましょう。

なお、サーカスの仕掛けは舞台上の高所に設置されるため、あまり最前列の方に座ると逆に見づらい可能性が高いです。前から10列目ぐらいが一番見やすいのではないでしょうか。また、ステージの奥行きがかなりあり、前方と後方で同時にサーカスとダンスを行う、といったシーンもありますので鑑賞の際は集中力が求められます。

メカを駆使したセットが圧巻の「カー(KÀ)」

MGMグランドの全景
地図の右上がストリップ通りからの入口、中央の緑色の部分がKAの劇場

「カー(KÀ)」の劇場があるのはストリップ通りのやや南に位置する「MGMグランド」です。ボクシングの世界大会の会場としても知られるこのホテルはとにかく広く、ストリップ通り沿いの入り口から劇場まで移動するのも一苦労です。上記の地図を見ると割と近そうに見えますが、実際にはカジノの中を延々と5分ぐらい(迷ったらもっと掛かるかも)突っ切る必要がありますので、現地には余裕をもって到着することをお勧めします。

館内の至る所にKÀのポスターが張られていました。このシーンはショーの最初の方で実際に登場します。

劇場入口に到着すると、素っ気なかったOの入り口とは異なり、巨大な竜のオブジェがあるなど雰囲気満点です。入口の横には結構広いグッズ売り場があります。

劇場の中に入ると、各登場人物のコスチュームやそれに関する説明が展示されています。Oに比べると全般的に衣装はアジアっぽさを意識しているようですが、どれも非常に凝ったものばかりです。

劇場内に入ると、劇場脇には巨大な鉄パイプのようなものが…もちろん、ショーではこの部分も使用します。舞台の部分は開演前はすっからかんですが、開演後はステージそのものが上下左右色んな方向に回転します。ステージは絶壁や岩山や砂浜など様々な姿に変わり、その上でアクロバットやサーカスが繰り広げられるという、ここでしか見られない大掛かりなものとなっています。

このショーを一言でいうと、「ハイテクステージを用いたミュージカル風サーカス」です。シルクドソレイユのショーは明確なストーリーのないものが多いですが、このショーは明確にシナリオがあります。その説明は最初の方に英語で少しだけ行われるものの、その後は例によって全て「シルク語」なので、登場人物やストーリーはよく分からないまま終わってしまう部分も多いです(何となくの方向性はイメージできるが)。気になる人は、Wikipediaの英語版に各登場人物とシーンの説明が書かれていますので読んでおきましょう。

Oと同じく、舞台がかなり高い所までせりあがるので、あまり最前列の方に座ると逆に見づらい可能性が高いです。前から10列目ぐらいが一番見やすいのではないでしょうか。また、Oと違って前後のシート間の勾配差は小さいので、前に大柄に人が座ると見にくいかも。お子様は尻の下に敷くマットを借りた方がいいかもしれません。

「オー(O)」と「カー(KÀ)」の違いですが、Oはプールによる水のショーを重視し、シナリオよりもサーカスの技のレベルの高さや芸術性に重きを置いているのに対し、KÀは回転ステージを用いたシナリオの演出を重視し、技の凄さそのものはそこまで重視していない、という印象でしょうか。ただしKÀは回転ステージ上でのアクロバットがそもそも危険なので、ドキドキハラハラ感はOと遜色ないです。

正直、いろんな人に聞いてもどっちが好きかは人によるので、どっちを見ようか悩むぐらいなら両方見てしまうのも手ではないでしょうか。上記の通りショーの方向性は全く違いますし、両者でサーカス演目の重複はほぼないので、「あの種目は別のでも見た」というようなデジャブ感に見舞われることはまずないでしょう。

両方のショーの注意事項

両方のショーとも、週に2回程度は休演日があります。ラスベガス滞在が短い場合、運悪く休演日に当たってしまわないよう日程を検討しておきましょう。

ショーはどちらも90分休みなしで行われますので、トイレに立つことは基本出来ないと思っておいた方がいいでしょう。また会場は(開演前はそうではないものの)開演後は急に寒くなります。そもそもアメリカ人は全般的に暑がりなので冷房はきついことが多く、シーズンを問わず防寒着を準備しておいた方がよいでしょう。

ショー開始前は長い行列ができ、入場までに時間が掛かることが多いです。一方、劇場内では開演10分前ぐらいから出演者(主にクラウン)による出し物が始まります。行列に並んだせいで見逃さないよう、会場には30分前くらいには着いておくのがいいでしょう。どちらのショーも売店でドリンクやポップコーンを持ち込むことができますが、公演時間が長いので飲む量はほどほどにしておくのがよいでしょう。

安くチケットを買う方法

先程、「悩むぐらいなら両方見てしまうのも手」などと書きましたが、「オー(O)」と「カー(KÀ)」はチケットが高いのが悩ましい所です。「カー(KÀ)」は席の種類にもよりますが100~200ドルが相場で、2024年末時点の円相場では16000~32000円にもなります。「オー(O)」はもっと高く、いい席は200ドル台半ばぐらいになってしまいます。

そこで、筆者が試した「安く買う方法」をいくつかご紹介します。なお、チケットについては「購入代行」をする旅行業者もあるようですが、公式サイト(オー(O)、カー(KÀ))から簡単に買えますので依頼する必要は正直言ってないでしょう。

方法1:ディスカウントサイト

Google検索で”o bellagio ticket discount”などと入力するとディスカウントで購入できるサイトがいくつも出てきます。詐欺的なものが混じっているのかもしれないので気を付けていただきたいのですが、少なくとも筆者はこのディスカウントを使って購入できました。

方法2:見えにくい席を選ぶ

当たり前の話ですが、舞台から遠すぎる席や、角度的に見えにくい席は価格が安くなります。上にも書いたとおり、Oの劇場は半円形になっていてどこからもプールが見やすいそうです。そこで、筆者は前から7,8列目ぐらいの一番右端の席を取りました。中央の席よりは数十ドルぐらい安くなったようです。席からの眺めは上の写真の通りで、舞台奥の方の動きは右半分がほぼ見えなかったものの、舞台の動きは大体中央のラインを境に線対称なので、概ねの内容を類推することはできました

筆者の座った席は、座席表の赤丸の付いたあたりでした

方法3:当日の売れ残り席を狙う

これは現地に行って気付いたのですが、ショー当日になると、1つの列のうち途中1席だけ余ってしまったような「半端席」を、割と安く販売するようです。例えばKÀの場合、中央部の一番いい席は168ドルしますが、これが当日だと100ドルぐらいで取れるようです。短い滞在期間の間に確実に見たい場合は使えない手ですが、ラスベガス滞在期間がある程度確保できるなら狙ってみるのもありかもしれません。

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