「エキタグデビュー記念 東葉高速線1日乗車券」(900円)で全駅訪問~何回乗れば元が取れる?

2024年9月、駅スタンプアプリ「エキタグ」に東葉高速鉄道の全駅が登場したことを記念し、スタンプラリーと一日乗車券の発売が行われました。

東葉高速線がエキタグデビュー、記念ラリー開催

一日乗車券の券面

2024年9月より、駅スタンプアプリ「エキタグ」に東葉高速鉄道の全駅が登場しました。これを記念してスタンプラリーが開催され、期間中に全駅のスタンプを集めると期間限定の記念スタンプがもらえます。

これに合わせて、東葉高速鉄道の一日乗車券(900円)も枚数限定で発売されています。切符は首都圏の鉄道では珍しい常備券スタイルで、西船橋を除く各駅窓口で依頼すると日付印を押した切符が出てきます。東葉高速では夏休みや冬休みなど期間限定で一日券を発売しているようですが、販売期間はそれほど長くないため、これを機に一日券を使って東葉高速の全駅を訪問してきました。

東葉高速鉄道の特徴は?

東葉高速鉄道の社紋

ところで、「東葉高速鉄道」というのがどんな鉄道でどこにあるのか、鉄道ファンや地元民でもなければなかなかイメージが付かないのではないでしょうか? 正直、東葉高速の訪問記だけでは字数も稼げそうにないので、最初に東葉高速鉄道について解説したいと思います。ちなみに、「東高速」と間違えられがちですが正しくは「東高速」と表記します。

東葉高速の車両

東洋高速は東京メトロ東西線と直通運転しており、西船橋から船橋市内を経て京成本線の勝田台までを結ぶ路線です。東葉高速鉄道自体に乗ったことはなくても、東西線内で赤とオレンジの帯の東葉高速車両に乗ったことのある人は多いのではないでしょうか。

東葉高速の列車は大半が東西線に直通し、早朝・深夜や平日ラッシュ時以外はほとんどの列車が東西線内を快速として走ります。東葉高速自体も線形がよく、なかなかの俊足を誇ります。例えば東西線の大手町から東葉勝田台までの所要時間はおよそ47分、東西線内の大手町~東陽町間は全駅に停まるにもかかわらず、停車駅の少ない京成の快速特急とほぼ同等の速さです。

東葉高速が開業したのは1996年で、2024年時点でまだ30年にも満たず、駅施設はまだまだ綺麗です。しかも、デイリーヤマザキと連携しているようで、全ての駅にコンビニの店舗があり買い物も便利です。

また、列車は全て10両編成で、首都圏の鉄道にしては空いているのも(利用者としては)魅力的です。よくよく考えると、千葉県の私鉄は京成・新京成・北総・TX・東武野田線と6連や8連ばかりで、JRや地下鉄を除くと東葉高速だけが10連なんですね。

一方、問題点といえるのが運賃の高さです。路線が短いわりに一日乗車券は900円もしたので「案外高いな」と思っていましたが、ふと駅の運賃表を見ると唖然。西船橋から東葉勝田台まで、何と640円もします(IC運賃だと639円)。直通先の東西線は西船橋から高田馬場まで乗っても293円(IC運賃)と半額以下なので、東葉高速の運賃の割高ぶりが目立ってしまいます。

隣接する駅までの運賃も210円と高いので、全駅訪問をするなら一日乗車券が必須といえるでしょう。一駅間の乗車を5回するか、西船橋から東葉勝田台まで往復すれば一日乗車券の元は取れますね。

ちなみに運賃が高い理由は、土地の価格が高騰していたバブル期に建設が行われたため、工費が大幅に予算を超えてしまったことが原因のようです。コロナ禍以降の都心回帰の影響もあり、当面は値下げもなさそうです。

全駅訪問の記録

という訳で、東葉高速の全駅を訪問します。まずは東西線の快速に乗って、西船橋の一つ先の東海神駅で下車。東海神駅は地下駅で、出入口は静かな住宅街にぽつんとあるような感じです。

東葉高速は日中15分間隔と本数はやや少ないので、駅を巡る効率を上げるため一旦2つ先の北習志野に行き、そこから1つ戻って飯山満(はさま)に向かいます。飯山満は人名のような駅ということでちょっと有名な駅ですが、ホームの間には使われていない線路が引かれています。実はこの駅は将来、中央部のスペースに上下の本線を敷き、待避可能な構造にする構想だったようです。しかし、数年前に東葉高速の快速は廃止され、このスペースが活用されることはないでしょう。

次の船橋日大前駅はレンガのようなタイルで覆われ、ちょっとおしゃれな外見です。ログハウスのようなおしゃれな三角屋根も印象的ですね。この駅だけは改札口が2つあり、エキタグは東口にありますのでご注意を。

その隣の八千代緑が丘駅は東葉高速で最も賑やかな駅で、駅前には高層マンションが林立しています。マンションに混じって何故かアパホテルも建っていますが、このロケーションでやっていけてるのでしょうか。(「舞浜まで乗り換え1回」とかを売りにしていたりして…)

駅の反対側も商業施設が立ち並んでいます。すぐ隣には八千代中央という駅もありますが、なぜ中央より緑が丘の方が栄えているのかは分かりません。

その後は八千代中央、村上と進み、終点の東葉勝田台に到着です。東葉勝田台は東海神や北習志野と並んで地下駅で、京成の勝田台駅とは地下通路を介して乗り換えられるようになっていました。

こちらは京成の勝田台駅です。京成では古い筆記体のロゴが健在のようで、駅の看板にでかでかと書かれていました。

…と、訪問記録は予想通りあっさりでしたが、これで東葉高速の全駅訪問を達成できました。

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