毎年恒例となった「山手線謎めぐり」の2024年版”少し未来(さき)の東京を歩く”本編に参加しました。所要時間や昨年との違いなど、攻略のポイントを説明します。
2020年開始の「謎めぐり」、5回目の開催
「山手線謎めぐり」は2020年から毎年開催されている謎解きイベントで、今回で5回目の開催となります。都内のNewDaysで販売されている専用キットとスマホを用いながら、シナリオに沿って山手線の各地を巡り謎を解き明かすというものです。
専用キットは1980円の「本編」と、1760円の「続編」に分かれています(「続編」の方は取り扱っている店舗が限られるようですので注意してください)。続編は本編のアフターストーリーで、続編のみをプレイすることはできません。筆者は昨年に続き参戦し、本編の方をクリアしてきました。
クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので極力直接的な言及は避けつつ、初めて参加する方や参加検討中の方向けに所要時間や難易度、参加に必要なものについてご紹介したいと思います。
以下の記事ではクイズの内容およびストーリーに関する直接的な記述は行っておりませんが、間接的にヒントとなりうる内容を含んでいます。謎解きに関する情報を事前に一切見たくない方は、以下の文章を読まないことをお勧めします。
イベントの大まかな流れ
今回の謎解きイベントの流れは以下のようになっています。
- LINEを使って、謎解き専用アカウント(シナリオ用とヒント用の2つ)を友だち登録(自宅等で事前に実行)
- LINE上で指示された駅に行き、周辺にあるチェックポイント(公共のオブジェ等)を見ながら謎解き(各駅3~5題程度)
- 2.の結果をヒントに各駅の最終問題を解き、次に行く駅の情報を入手
- 2.と3.を繰り返す(本編は5駅)
- エンディングの謎解き(自宅等で実行可)
上記の通り、本編の方は5つの駅周辺を巡ることになります。昨年は謎解きキット内の冊子に、行くべき場所と順番が書かれていたのですが、今年は1つの駅の謎を解き明かすと初めて次に向かうべき駅が示される体になっており、進む順番をあらかじめ知ることはできません。
また、昨年は専用のサイト上でシナリオが展開していたのに対し、今年は基本的なシナリオは全てLINE上で展開します。また、問題に詰まった際のヒントもLINEでリクエストする形となります。よって、イベント参加時はLINEが使えるスマートフォン(+通信環境)を持つことが事実上必須となっています。お子様のみで参加を検討されている場合はご注意ください。
そもそも、謎解き自体も慣れていないと大人でも苦戦するほど難易度が高いほか(少なくとも筆者は何度かヒントを見る羽目になりました…)、シナリオ自体もやや難解なので、最低でも中学生以上でないと自力でクリアすることは困難でしょう。
求められるのは謎解き力より地図読み力?
駅周辺で巡るべきチェックポイントの地図はキットに同梱されている冊子に書かれています。昨年と同じくこの地図が中々曲者で、細かい道などは省略されていることが多く、見つけるべきオブジェの位置が分からず現場で右往左往させられることもしばしばでした。最悪、ヒントを使えばオブジェが見つからなくても先に進むことも可能です。
一方、各駅周辺での歩行距離は昨年に比べて大幅に短くなりました。昨年は1つの駅あたりの歩行距離が非常に長く(東京駅から皇居外苑まで歩かされたり、池袋駅から大塚駅近辺まで歩かされたり…)、体力的にも非常にハードだったのですが、今回は非常に楽になりました。
よって、体力にさほど自信がなくても、一日で全ての謎を解くことも十分に可能でしょう。公式サイトによるとクリアに要する時間は最低5時間とのことですが、今回は巡る駅同士も非常に近接しているので、謎解きに自信があればもう少し短縮することも不可能ではないでしょう。
なお、探索対象のオブジェは多くが屋外に置かれているので、雨天時や夜間の探索はお勧めしません。特に雨天時はキットに含まれる紙類が濡れて破損する恐れがあるので、避けた方が無難です。
営業時間に要注意
一方、昨年と違って注意しなければならないのがチェックポイント配置場所の営業時間です。本編で巡る5つの駅のうち最後の駅のチェックポイントは某商業施設の建物内にあるのですが、その施設の営業時間が午前11時からと遅いので、朝早く訪問してしまうと外で何時間も待つ羽目になります。
その施設は本編のシナリオ上一番最後に訪れることになるので、一日でクリアを目指すのであればあまり心配はないですが、小分けにしてクリアする場合は注意が必要です。実は筆者も一日まとまった時間がなかなか取れず、夕方以降や早朝などの隙間時間にクリアを進めていたところ、運悪くその商業施設を早朝に訪れてしまい、見事に行き詰ってしまいました…
さすがに何時間も待つ訳にもいかず、ヒントを見て無理やり先に進んでしまいましたが、ヒントなしでのクリアにこだわる方はお気を付けください。
ちなみに、その商業施設以外にも建物内のチェックポイントが一か所ありますが、そちらはオフィスビルのような場所なので、よほど変な時間でもなければアクセス可能でしょう。
「都区内パス」は必要?
公式サイトでは23区内のJR線が乗り放題となる「都区内パス」(760円)の使用が推奨されていますが、実は本編で巡る必要のある5駅の間を移動するだけならフリーきっぷなし(乗車の都度運賃を払う)の方が微妙に安かったりします。
ただしその差は微妙なので、自宅から最初のチェックポイントのある駅までの移動にJRを使うのであれば、都区内パスを買う方が結果的に安くつくでしょう。
本編クリアからほどなく、続編もクリアしてきました。続編の感想や注意点は別の記事にまとめましたのでご覧ください。
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