恒例となった「山手線謎巡り2023″都市伝説を追いかけて”」に参加してきました。所要日時やお勧めの切符、攻略のポイントについて説明します。
2020年開始の「謎巡り」、年々グレードアップ
「山手線謎巡り」は2020年から毎年開催されている謎解きイベントです。都内のNewDaysで購入した専用キットとスマホを用いながら、シナリオに沿って山手線内の各地を巡り謎を解き明かすというもので、筆者も今回初参戦してきました。クイズやシナリオについてはネタバレ厳禁とのことなので言及は避け、効率よく回るコツやお勧めの切符についてご紹介したいと思います。
なお、今回の謎解きの内容を少しも知りたくないという方は、これ以降の文章を読まないことをお勧めします。
一日での完全攻略は可能?
まず、専用キットは1980円の「本編」と、1100円の「続編」に分かれています。「続編」の方は取り扱っている店舗が限られるようですので注意してください。続編は本編とほぼ同じくらいのボリュームがある上、謎解きの難易度が上がっています。続編の謎解きの際は、本編に含まれるツールを使う場面がありますので、現地で全ての謎を解きたい方は必ず両方を持ち歩くようにしましょう。
謎解きの流れは本編、続編共に以下のようになっています。
- オープニングの謎解き(自宅等で実行可)
- 冊子に示された駅に行き、周辺にある公共のオブジェ等を見ながら謎解き(各駅3~5題)
- 2.の結果をヒントに各駅の最終問題を解き、次に行く駅の情報を入手(自宅等で実行可)
- 2.と3.を繰り返す(本編は5駅、続編は4駅)
- エンディングの謎解き(自宅等で実行可)
上記の通り、本編の方は5つ、続編の方は4つの駅周辺を巡ることになります(一部重複あり)。シナリオ上は、1つの駅の謎を解き明かすと次に向かうべき駅が示されるという体になっていますが、同梱の冊子を見ると行くべき場所はばっちり書かれています。
よって、最適な順番で各駅を回り、上記の2.だけを現地で実行すれば(その他の謎解きは自宅で行う)一日で全駅を巡ることも可能ではありますが、以下の理由であまりお勧めはしません。
求められるのは体力&地図読み力
先程各駅周辺で3~5か所を巡ると書きましたが、巡る場所はキットに同梱されている冊子に書かれています。ところがこの地図が中々曲者で、細かい道などは省略されていることが多く、現場で右往左往させられることもしばしばでした。
(特に、「本編」4番目の某駅と「続編」1番目の某駅の地図は一部明らかに間違っていて、地図の示す位置から随分離れたところにヒントとなるオブジェが置かれていました… 同じく場所が分からず右往左往している人もちらほら見かけたので私一人が勘違いしていた訳ではないはず。)
結局、オブジェを捜し歩いているうちに1つの駅で平均2kmぐらいは歩く羽目になりました。本編、続編合わせて計20km近くは歩いたのではないでしょうか。普段ウォーキングなどをしている人ならともかく、普通の人が一日に20kmも歩くのは困難でしょう。よって、本編と続編で最低一日ずつは必要だと思います。私も後述の「上野謎解きステーション」を含め丸二日掛けてようやくクリアしました。
それでも一日10kmも歩くことになるので、クリアのためにはクイズを解く能力もさることながら、それなりの体力と地図読み力が必須です。クイズの方は、どうしても分からなければLINE経由でヒントがもらえますが(私も続編の方はヒントに頼りっぱなしでした)、目的地を探す作業は回避しようがないので…
ちなみに、目的地となる駅は多くの人が行ったことがあるであろうメジャーどころが揃っていて、散歩するだけでもなかなか楽しめる場所ばかりです。むやみに最速クリアにこだわらず、4~5日掛けてじっくり取り組むのもありだと思います。
雨天時・夜間のプレイは避けて
探索対象のオブジェは大半が屋外に置かれている(一部、ショッピングモール等の屋内に置かれているものもあり)ので、雨天時や夜間の探索はお勧めしません。特に雨天時はキットに含まれる紙類が濡れて破損する恐れがあるので、避けた方が無難です。
お勧めのきっぷは?
公式サイトなどでは、23区内のJR線が乗り放題となる「都区内パス」(760円)の使用が推奨されています。一日に4~5駅を巡るのであればフリーきっぷの使用がお勧めですが、体力に自信がなく一日に2駅程度しか回らないのであればフリーきっぷなし(乗車の都度運賃を払う)の方が安くつきます。
ちなみに筆者は、「本編」をプレイした日に地下鉄沿線に行く用事があったため「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」(900円)を使用しました。ただし、「続編」の一部駅は地下鉄では行けないところにあるので注意が必要です。
無料ながら高クオリティ・「上野謎解きステーション」も是非
※「上野謎解きステーション」は既に終了しています。
https://www.jreast.co.jp/press/2023/tokyo/20230804_to01.pdf
一方、上野駅では10月末まで「上野謎解きステーション」というイベントが行われています。こちらは今回が第三弾とのことですが、特筆すべきなのは上野運輸区の乗務員さんが手作りで考案・作成した完全オリジナルという点です。専門のクイズ業者が作成した「山手線謎巡り」に比べると多少粗削りな部分も見られますし、クイズ冊子も手作り感がありますが、ギミックもなかなか凝っていて「本当に素人が作ったの?」と言いたくなるクオリティです。しかも、参加費無料という点が素晴らしいです。「山手線謎巡り」と併せてプレイすれば、謎解き好きな人でもボリューム満点なはず。
冊子の説明だと若干分かりづらいのですが、このイベントでは上野駅構内の各所(改札内・改札外両方)を回り、宝箱の置かれた場所と開封するためのパスワードを調べることがミッションとなります。一部、改札内にある場所を訪れる必要があるため、クリアのためには乗車券や入場券で改札を出入りする必要があります。「山手線謎巡り」で都区内パスを買っていれば改札を自由に出入りできるので、同時にプレイしてしまうのがお勧めです。
こちらもLINEでヒントがもらえますが、最後の方はほとんどヒントがなく、この手の謎解きに不慣れな筆者は大苦戦しました。「山手線謎巡り」と並行して進めていたこともあり、計4回上野駅を訪問する羽目になりました…
最後の謎がどうしても解けない方向けにネタバレにならない範囲でヒントを言わせていただくならば、「途中入手した追加の紙に書かれている情報(メモの欠片、列車のイラスト、地図)をフルに活用し、宝箱の場所とパスワードを改めて解き明かすべし」といったところでしょうか。
開催期間は10月末までとのことですので、お早めにチャレンジして頂ければと思います。
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