9月14日、阪神がリーグ優勝を果たしました。今の阪神の快走を支える面々と懐かしいOBたち、そして助っ人たちを写真を交えてご紹介します。
これが最強の阪神軍団だ
1000系:乗り入れで活躍する阪神のエース
1000系は阪神の最新型車両です。近鉄や山陽電鉄への乗り入れに対応しており、東は奈良から西は姫路まで幅広く活躍しています。主に直通特急や快速急行といった最上位種別で起用され、阪神のエースと言っていいでしょう。編成も6連と2連があり、これらを連結することで最大10連で走行することもあります。
なお、ステンレス車の先輩として9000系という車両もいます。こちらは前照灯部分のオレンジ色が四角形(1000系は台形)になっているので見分けがつきます。運用上は1000系とほぼ区別なく使われています。(手持ちの写真が見当たらなかったので画像は割愛…)
9300系:阪神初の転換クロスシート車
9300系は阪神初の転換クロスシートを備えた車両(ボックスシート車は過去にいたらしい)としてデビューしました。従来の車体色であるクリーム色と朱色のツートン、いわゆる「赤胴車」から脱却し、オレンジ色+白色の斬新なカラーリングもデビュー当初は目を引きました。今は8000系と並んで主に大阪梅田~姫路間で活躍しています。
8000系:阪神一の大所帯
1980年代から90年代にかけて、大量に増備されたのが8000系です。1995年の阪神大震災では多くの車両が被災するという不幸もありましたが、今でも阪神では最大派閥を誇る主力車両です。ちなみに1両だけ、後述する5001形そっくりな前面の車両もいます。出会えたらラッキーですね。
デビュー当初は赤胴車カラーでしたが、車両更新に合わせて9300系と共通の車体色に変更されました。その際、一部の車両はクロスシートに改造されています。(デビュー時は全車ロングシート)
5700系:阪神独特の「ジェットカー」
阪神電鉄は並行する阪急やJRに比べて駅の間隔が短く、各駅停車が特急など優等列車の足を引っ張ることが課題でした。これを解決するために投入されたのが「ジェットカー」で、立席の客が転倒しないぎりぎりまで加速度を上げているのが特徴です。優等列車ではなく、各駅停車に専用車両を導入しているケースは非常にまれです。
5700系はジェットカーの最新型で、車体側面の波紋のような円形の模様が目立ちます。途中駅での長時間待避の際にドアが空きっぱなしにならないよう、大都市の通勤電車には珍しいドア開閉ボタンを備えているのが特徴です。
5500系:震災復興の象徴としてデビュー
5500系は5700系の一世代前のジェットカーです。初期の車両は、阪神大震災で廃車となった車両の代替として導入され、震災復興の象徴となりました。通勤電車としては珍しいライトブルーの車両カラーが特徴的でしたが、車両更新に伴い濃い青色を基調としたカラーに変更されつつあります。
一部の車両は4連から2連に短縮され、武庫川線で運用されています。この車両は「甲子園球場」「タイガース」などをモチーフに、1編成ずつ異なる個性的なカラーリングがなされています。
5001形:クラシカルな姿を残す車両
5001形は阪神に現存する最古の車両で、正面の小ぶりな3枚窓や、側面の2段窓が特徴です。クリーム色に紺色の塗装は「青胴車」と呼ばれ、かつてはジェットカーの象徴でしたが今はこの5001形を残すのみとなりました。5500系以降の車両に比べて高速域の加速力が低い分、発車直後の加速は力強く、ワイルドな乗り心地です。古さゆえ数年以内に置き換えられる予定であり、乗車するなら今のうちです。
懐かしのOBたち
5331形は5001形より新しく、電機子チョッパ制御を搭載していましたが、台車が旧型車の流用だったことから5001形より先の廃車となりました。5311形は最後まで表示幕改造がなされず、2000年代に入っても行先表示板を使用していました。8901形は阪神なんば線での運行を想定して造られた車両ですが、なんば線には乗り入れることなく廃車となりました。
他社からやってくる助っ人たち
近鉄からはL/Cシート(ロングシートとクロスシート両方で運行可能)を備えた車両が乗り入れています。車両の形状もカラーも大きく異なりますが、連結して運転することもあります。とはいえ、近鉄は古い抵抗制御の車両と新しいVVVF車両が連結することも珍しくはありません。
山陽電鉄からは5000系と3000系、そして6000系(写真なし)が乗り入れてきます。5000系は6連と4連があり、直通特急はこの車両が来ることが最も多いです。3000系はアルミ車両と鋼製車両があり、見た目が全く異なります。1960年代に設計された古い車両ですが、何と今年に入ってもリニューアル工事が行われているので、まだまだ走ることでしょう。
優勝おめでとうございます!
―完全に便乗企画な上、内容も練れていないし後半になるほどやっつけ仕事になっているが?
「いやいや。そんなんもうアレ(マジックの減り)が速すぎて執筆が間に合わへんやんか。おーん。」
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