最終更新日:2020/10/21

「伊勢志摩ライナー」でお伊勢参り―名古屋の桜通線延伸区間にも乗車する

 この日は所用で関西地方に出かけた。 そのついでに、東海地方唯一の未乗区間である地下鉄桜通線野並〜徳重間と、近鉄の特急型車両である伊勢志摩ライナーに乗ることにした。 名古屋の地下鉄は一度全路線を完乗したのだが、この区間はその後に開業したものである。

目次

2012/3/26

新横浜〜名古屋

名古屋7:37発〜徳重8:13着 名古屋市交通局

 朝一番の「のぞみ」で名古屋に到着後、早速桜通線の乗り場に向かう。 以前来たときとは違い、プラットホームにはホームドアが設置された。徳重延伸と同時に整備されたらしい。 程なくやってきた徳重行きの電車に乗る。 朝ラッシュのさなかではあるが、名古屋の地下鉄でもっとも寂れている(ように見える)桜通線だけあって、 立ち客がぱらぱらといる程度の混雑だった。 東山線あたりはきっとより激しく混雑しているのだろう。
 そんな状態でしばらく進むが、東山線と接続する今池でいきなり多くの客が乗ってきた。 やや意外に思っていると、鶴舞線と接続する御器所で多くの客が降りた。 東山線から鶴舞線に乗り継ぐ客が多いのだろうか。このあたり、よそ者には分からない流動がありそうだ。
 名城線と接続する新瑞橋を過ぎると、車内は閑散としてきた。 野並を過ぎると、いよいよ新線区間に入る。まだ新しい各駅の構内を眺めるうち、終点の徳重に到着した。


2年ぶりに桜通線に乗車し、徳重へと向かう。

徳重8:19発〜名古屋8:55着 名古屋市交通局

 徳重では折り返しのわずかな時間を生かし、少しだけ外に出てみる。 駅の目の前には幹線道路が走っており、何となく福岡の七隈線の終点・橋本駅と似たロケーションだなと思った。 駅舎はバスターミナルとショッピングモールが複合した立派なものであった。 目的を達し、今来た道を折り返して名古屋駅に戻る。


朝のラッシュを迎えた徳重に到着。

近鉄名古屋9:10発〜伊勢市10:31着 伊勢志摩ライナー

宇治山田12:48発〜近鉄難波14:45着 伊勢志摩ライナー

 ひとまず名古屋に戻ってきたが、まだまだ時間がある。そこで、以前から再乗車したいと思っていた近鉄の伊勢志摩ライナーに乗り、 伊勢を経由して大阪に向かう。伊勢志摩ライナーには、国鉄型の近郊型電車などにあるボックスシートを、 非常に幅広く立派にしたような「サロンシート」という座席が一両まるまる設けられている。 まだ伊勢志摩ライナーのデビューから間もない頃、友人との旅行でこのシートに乗った。 その後、2007年に家族旅行をした時に再乗車したが、その日は休日だったにもかかわらず他に客はなく、貸切状態だった。 この他、車内には「シーサイドカフェ」という車内販売カウンターも設けられているが、近年は使用されていないらしい。 バスや自家用車との競合が激しいのだろうか、豪華な設備が十分に利用されていない感がある。
 今回は、まだ乗ったことのない通常のシートを利用した。先頭の車両に乗車したのだが、 伊勢志摩ライナーの先頭部には前面展望を楽しめるフリースペースがあり、しばらくここで車窓を眺めた。 この日は平日だからか、他に展望を楽しむ観光客は現れなかった。
 1時間20分ほどで伊勢市に到着。伊勢から大阪に向かう伊勢志摩ライナーは2時間後までないので、 余った時間を利用して久々に伊勢神宮を参拝することにする(何か本末転倒だが)。 古来のしきたりにのっとって、外宮、内宮の順に参拝した。内宮のおかげ横丁のあたりは結構な数の観光客がいた。 やはり電車以外の交通手段で来る人が多いのだろうか。
 バスで宇治山田に戻り、今度は最後尾の車両に乗る。最後尾からも車窓を眺めてみたが、 大阪線の青山峠を越える区間は地形が急で、30パーミルの勾配が連続しているようだった。 特急だとそこそこスピードが出るので、これまで気づかなかったが。 宇治山田から2時間で、難波に到着した。


伊勢志摩ライナーの運転台後方の展望デッキ。


デビュー当時の黄色い塗装の伊勢志摩ライナー。今は赤系統の塗装に変更した車両もある。


伊勢志摩ライナーのサロンシート。シートがかなり大ぶりで、半個室のようなプライベート感がある。(2007年撮影)


現在は使われていない「シーサイドカフェ」。(2007年撮影)


警備員が常時配備されるなど、厳粛な雰囲気の外宮の正宮。(2007年撮影)

私鉄乗りつぶし状況

新規乗車キロ数

会社名路線名乗車区間キロ数
名古屋市交通局桜通線野並〜徳重4.2
合計4.2