ポケット時刻表コレクション 関東編(その1)

小田急電鉄

小田原線 新宿駅(平成20.3.17改正)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 フルカラー
広告の有無 有(他社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無 有(6両編成)
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 小田急は数年前まで2色刷りの時刻表でしたが、 多摩急行や湘南急行(現・快速急行)といった種別が増えた頃からフルカラー化されました。 小田急といえば「ロマンスカー」ですが、通勤特急としてのニーズも高いことから ポケット時刻表にも時刻が記載されています。
小田急の急行は分割・併合が多いことで知られていましたが、 最近では分割併合運用は大幅に減りました。今の時刻表では「7〜10号車は・・・」というくだりで表現されていますが、 以前はもっとぶっきらぼうに表現されていました。(例:途中駅で急行江ノ島行きと普通江ノ島行きに分割される場合は 「江」)沿線住民でもない人にはなかなか分かり難いものがあります。
 その他には、途中駅から各駅停車になる急行もあります。これも現在は専用の記号で表現されていますが、 以前は表現が違いました。(例:相模大野まで急行、相模大野から本厚木まで各駅停車の場合は 「ア」)
 その他、珍しい点としては最終電車への接続が記載されています。ポケット時刻表に記載されている例はあまりありません。 小田急の新宿口では準急以上は10連、区間準急と各駅停車は8連が原則です。ただし各駅停車の一部は6連のため、 区別できるようになっています。なお、小田急は退避関係の情報を表示しますが、 新宿から下北沢までは退避できる駅がないため、新宿駅の時刻表には記載がありません。 その代わり、代々木上原で接続する千代田線からの列車との接続は記載してあります。

江ノ島線 各駅(平成20.3.17改正)

 

コメント:
 江ノ島線の各駅では、線内の特急・快速急行・急行のダイヤを記した時刻表が配布されています。 ポケット時刻表サイズながら20数ページにも及び、厚さはかなりのものです。 藤沢−新宿間では湘南新宿ラインと競合しているので、その対抗策でしょう。 本数の少ない地方線区ではたまに見かけますが、大手私鉄でこの手の時刻表を出している例はあまりありません。

相模鉄道

本線・いずみ野線 二俣川駅(19.11.3改正)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 フルカラー
広告の有無 有(自社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 日本最小の大手私鉄、相模鉄道の時刻表です。相鉄は急行・快速・普通と3種類しか列車種別が無いのですが、 それでも豪華にフルカラーを採用しています。それにしても、数字が小さいです。 休日などは本数が少ないのでもうちょっと字が大きいのですが、それでも老眼のお年寄りなどには厳しいものがあるかと。
 他に特筆すべきこととしては、横浜に着くまでの退避の情報がかなりきめ細かく書かれています。 あと、海老名方面行きの列車のうち、2番線発の列車についてのみ記号が付いています。 2番線は原則としていずみ野線の列車が使うので、それとの区別のためのようです。 ちなみに、相鉄といえば10連と8連が混在しているのですが、それについては特に何も書かれていません。 運用は分かれていると思うので、その気になれば書けると思うのですが。

東急電鉄

田園都市線 長津田駅(平成20年3月28日改正)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 2色(青・赤)
広告の有無 有(自社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無 有(6両)
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 東急の時刻表は、関東でよく見かける青と赤の2色刷り。いわゆる「協和企画フォーマット」(勝手に命名)です。 2色刷りの悪い点として、列車種別が増えてくるとぱっと見区別が付きにくいことが挙げられます。 この路線の場合、優等列車は急行と準急だけで、両方の種別が同時に走ることはない(ラッシュ時は急行が準急に化ける) ので、まあ何とか許容範囲でしょうか。
 あとはあまり見所はありません。 強いて言えば、大井町線直通の急行は6連で運転されるため、それを区別しているところでしょうか。 (大井町直通急行は休日のみ運転のため、この時刻表には記載されていません)

東横線 日吉駅(平成19年8月23日改正)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 2色(青・赤)
広告の有無 有(自社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 今度は東急東横線です。同じ会社なのであまり差はありません。 今度は特急・通勤特急・急行と3種類種別があるので、見にくさが増しています。 特急を□で囲むなどしてくれればちょっとは見やすくなると思うのですが、 協和企画フォーマットの時刻表でそういうことをしているのはあまり見たことがありません。
 その他、東急の特徴として通過列車を表示している点が挙げられます。 西武鉄道など、関東の私鉄ではたまに見られます。あとは日比谷線直通列車を区別しているのですが、 日比谷線に入る列車は他の列車と若干車体が違う(18m級3ドア)ので、広い意味では編成の区別のための表示といえるかも知れません。

京王電鉄

京王線 調布駅(2006.9.1改定)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 フルカラー
広告の有無
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 京王の時刻表はフルカラーを採用しています。列車種別の多い京王線はもちろん、急行と普通しかない井の頭線も同様です。 内容としては行き先と列車種別しか情報のないシンプルなもので、あまり特筆すべきものはありません。
 京王は都営線に直通する列車を中心に途中で種別が変わる列車があり、例えば「シン本」 などと一昔前の小田急のような記載がなされています。あと、休日の方に不定期列車というのがありますが、 これは府中競馬の観客輸送用列車で、G1レース開催時などに運転されます。
 このようにそっけない時刻表ですが、始発駅の場合裏面が余るため、裏面に路線図が入ります。 また、この調布駅は京王線の他相模原線が発着していますが、相模原線の時刻表は別の紙となっています。

東京メトロ

副都心線 池袋駅(平成20年6月14日現在)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 3色(青、赤、緑)
広告の有無 有(自社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無 有(8両)
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 東京メトロ副都心線の時刻表です。他の路線の時刻表と体裁はほぼ同じなのですが、まずその紙質に驚かされます。 写真では分からないのですが、普通の時刻表がぺらぺらの紙であるところ、この時刻表は名刺並に分厚い紙が使われています。 私が確認したところ、副都心線池袋と新宿三丁目でこの紙が使われていました。
 さて内容の方ですが、副都心線は8連の運用があるため、それが□囲みで表されています。 また、急行や通勤急行は色分けで区別されています。これは他の路線と同様です。 あと変わった点としては、東武線や西武線内で種別が変わる列車の表示があることでしょうか。 東武線内各停が「普」、西武線内各停が「各」。いかにも苦しいですね。 副都心線からの直通列車は東武線内では必ず各駅停車なので、その旨注意書きを書いておけばいい気がするのですが。

有楽町線・副都心線 小竹向原駅(平成20年6月14日現在)

 

縦書き/横書き 横書き
カラー数 4色(青、赤、緑、水色)
広告の有無 有(自社)
種別ごとの区切りの有無
路線図の有無
停車駅表示の有無
出発する番線表示の有無
列車の編成表示の有無 有(8両)
列車の退避関係の表示の有無
有料特急の表示の有無
イレギュラーな停車駅の表示の有無

コメント:
 有楽町線・副都心線が交わる小竹向原駅の時刻表です。 この駅は従来の東京メトロ路線にない、4方向に分岐する駅であるためか、他の時刻表と体裁はやや異なります。 他の駅は中央に5時〜0時までの時間軸が入っているところ、この駅のものは左端に時間軸が入っています。
 また、よくよく見てみると急行が赤、通勤急行が緑、準急が水色、各停が青と4色が使われています。 それでもフルカラー刷りではないという・・・。