最終更新日:2021/2/3

台風迫る中、関西へ―京とれいん雅楽にちょっとだけ乗る

 この日、所用で関西に出かけた。例によって、早めに関西入りして私鉄を乗り歩いたのだが、 この日は関東地方に台風が接近しており、その影響をもろに受けることになった。

目次

2019/9/8

阪急神戸三宮〜高速神戸〜新開地〜阪神神戸三宮〜西九条〜大阪

 新幹線と神戸市営地下鉄を乗り継ぎ、三宮にやってきた。まずは阪急神戸三宮から電車に乗り、高速神戸に向かう。 高速神戸から新開地にかけて、「メトロこうべ」という地下街が広がっているので、歩いてみた。 ここは神戸高速鉄道の開業時から存在しているらしいが、昭和の時代からタイムスリップしたかのような古びた飲食店や、 だだっ広い卓球場が広がるなど、独特の雰囲気を醸し出している。
 新開地から阪神神戸三宮に向かい、近鉄車の快速急行に乗る。 尼崎では前寄りに4両増結が行われたが、これが近鉄では今の所もっとも新しい系列であるシリーズ21だった。 シリーズ21に乗るのはほぼ初めてなのではないかと思うが、内装は何となくJRの321系に似ている気がする。 西九条で下車し、大阪環状線の新車である323系に初めて乗る。 乗り降りの多い大阪環状線に3扉車を導入するため、乗客の多い先頭車は立ち席スペースが多く取るなど工夫がなされている。

梅田〜淡路〜阪急神戸三宮〜新横浜

 梅田から京都線に乗り、淡路に向かう。淡路から、2019年4月にデビューした「京とれいん 雅楽」に乗る。 この車両は神戸線の7000系を改造したもので、元々いる「京とれいん」と合わせて、 休日は1時間おきに大阪〜京都間の観光特急として運行している。 元々の車両は3扉だが、これを2扉に改造しているのでかなり大掛かりな改造となっている。 また、車内も先代の京とれいんよりも凝った内装となっていて、ちょっとした坪庭や一人掛けのクロスシートなど、 ユニークな仕掛けが凝らされていて一両一両を観察するだけでも面白い。
 梅田から今度は阪急神戸線に乗って神戸三宮に戻る。 三宮では三陽3000系アルミ車を久々に見かけた。この車両も相当経年は進んでいるはずで、 早晩新型の6000系に置き換えられてしまうのかもしれない。
 翌日は仕事なので、この日は所用を済ませた後、夜中の新幹線で東京に戻るつもりだったが、 折しも関東には台風15号が接近してきており、夕方以降の新幹線が急遽運休になってしまった。 仕方がないので大阪のホテルを確保して翌朝東京に戻ることにしたが、 翌朝もダイヤは大幅に乱れており、新大阪を7時半に出たのに新横浜に着いたのは11時過ぎ。 主に東京駅での折り返しがネックになっていたようで、小田原あたりからは少し進んでは機外停車の繰り返しで参った。 エクスプレス予約のグリーンプログラム特典のおかげで、グリーン車を確保できたのは不幸中の幸いだったが。 結局家にたどり着いたのは12時頃で、もはや仕事どころではない。 もっとも、台風の影響で首都圏の在来線は昼頃までほぼ全滅だったようで、ほとんど誰も職場にたどり着けない状況だったようだ。


阪急の新たな名物となった「京とれいん 雅楽」。


山陽の古豪3000系。よく見ると車内はクロスシートに改造されている。