会社によって様々な特徴のあるポケット時刻表。どのような分類が可能であるかをリストアップしてみました。
たいていの時刻表では、1時間ごとの発車時刻を並べて表示しています。 そのとき、「時」を横軸、「分」を縦軸にとるか、「時」を縦軸、「分」を横軸にとるかによって表示形式が2パターン生じます。 本ページでは前者を「縦書き」、後者を「横書き」と命名することにします。
時刻表の紙面は、1色刷りからフルカラーまで様々です。単に時刻を表現するだけなら1色刷りで何ら問題ないわけですが、 都市近郊の路線では快速や急行など多くの種別の列車が走っており、それを表現する手法として「色」が使われます。 当然ながら、フルカラーであれば見やすいのは間違いないわけですが、 関東のJR・私鉄では2色刷りが多く、列車種別の多い路線ではいかに種別を表現するか悪戦苦闘しているケースが目立ちます。
時刻表の紙面には、広告が入っている場合が多いです。時刻表を発行するコストを広告で補おうということなのでしょう。 広告の種類としては、地元の病院や商店が多いのですが、鉄道会社の系列の会社・あるいは鉄道会社自身が広告を出しているケースもあります。
これはあまり例がないのですが、時刻を表示する欄を列車の種別ごとに区切ってしまう会社があります。 私の記憶では、近鉄と一昔前の京阪ぐらいしか例がないのではないかと思います。 系統ごとに区切って時刻を表示するという点では、バス時刻表に近いものがあります。
時刻表の欄外に、その路線の路線図が表記されている場合があります。紙面が余っている場合に路線図で埋めているケースが多いですが、 阪急のように全駅の時刻表に路線図を入れる会社もあります。
あまり例は多くないですが、時刻表に優等列車の停車駅を表示しているものがあります。 ポケット時刻表を見て列車を利用するような人はたいてい地元民なので、停車駅が書いていなくても影響はさほどないのかもしれません。
大きな駅を中心に、列車が発車するホームを表示しているケースがあります。 JRは大きな駅が多く、列車によって発車するホームの位置が大きく変化する (別の階段を使わなければならないなど)場合が多いため表示することが多いようです。
列車が何両編成か、ドアの数がいくつかを表示している時刻表はあまり多くありません。 駅の行き先案内板で確認してください、というスタンスの会社が多いからでしょうか。
優等列車が途中駅で各駅停車を追い越すかという情報の有無です。 長い路線では全ての退避関係を表示しきれないため、一番至近の退避駅で退避があるかを表示しているケースがほとんどです。
有料特急の時刻が表示されているかどうかです。大手私鉄などでは有料特急の時刻はポケット時刻表に記載がない場合があります。
ラッシュ時にのみ優等列車が普段停まらない駅に停車する、というダイヤを組んでいる私鉄が一部にありますが、 その情報が表示されているかどうかです。一番有名なのが名鉄と阪神で、特定時間帯のみ優等列車が停車する駅というのが 実に多いため、ポケット時刻表にもきちんと表示があります。