2006/6/4
八王子〜高麗川
今回の大回りの出発は八王子である。
八王子を出て関東平野を時計回りにぐるりと回って、横浜まで行く予定だ。
関東平野を本当に一周するなら、横浜から茅ヶ崎に出て、相模線経由で八王子まで戻ってくるべきだが、
そこまでの時間もないので省略することにする。
まずは、八高線に乗って高麗川を目指す。車両はつい最近投入された205系である。
山手線で走っていた中間車を改造し、運転台とドアの半自動ボタンを取り付けた代物だ。
列車は単線の線路を結構な速さで進む。拝島を過ぎ、米軍基地の横を抜けると箱根ヶ崎。
ここを過ぎると周囲には山が目立ち始める。早くも関東平野の外縁に来たという感がある。
列車は時折交換のため長時間停車しつつ進む。
高麗川〜高崎
やがて列車は高麗川に到着。ここは電化区間の北限で、ここからは気動車でさらに北上する。
東京近郊区間では唯一残った非電化区間だ。
JR東日本標準型の気動車であるキハ110に乗り、北上する。
列車は程よく空いており、八王子で買った駅弁を開いたりしていると、東京近郊とは思えないほど旅情がある。
途中、竹沢という駅で列車交換のため長時間停車した。
時間があるので駅舎を眺めてみたが、なかなか古めかしく印象的だった。
やはり、関東近郊とは思えない。
そんなのんびりとした旅がしばらく続いたが、群馬藤岡あたりからは地元の若者がどんどん乗ってきた。
高崎方面に遊びに行くのだろうか。それなりに混みあった状態で高崎に到着。
高崎〜小山
高崎からは両毛線に乗る。が、至近の列車は伊勢崎行きで、しかもロングシートの107系だったので見送る。
次の小山行きは115系が来た。ボックスシートに陣取り、発車。
両毛線は、先程までの八高線と違い関東平野を取り囲む山々からは若干離れたところを走る。
そのため車窓も平板で、時折東武の各線と交差する以外は特徴は少ない。
そんな車内でぼんやりと過ごし、終点の小山に到着。両毛線のホームは新幹線の高架下にあり、
昼間でも薄暗い。
小山〜友部〜我孫子
小山からは水戸線に乗る。水戸線は両毛線に比べて本数が少なく、下手をすると1時間以上も待たされるが、
今回は非常に乗り継ぎがよかった。水戸線も最初は平坦な関東平野を進むが、
下館を過ぎたあたりからは南に筑波山が迫り、地勢もやや険しくなる。
このあたりの途中駅はどこも乗降客が少なく、非常に静かである。
ここは本当に東京近郊なの?、という先程と同じ感想を抱いてしまった。
それでも笠間あたりからは客も増え、常磐線と交わる友部に到着した。
友部からは常磐線の普通列車で我孫子に向かう。
我孫子〜成田〜千葉
我孫子駅に降り立つと、千代田線・小田急線直通の唐木田行き電車が停車していた。
ああ、ようやく東京に戻ってきたんだなと思う。
が、ここからは再び東京に背を向けるように成田線で成田を目指す。
やってきたE231系に乗車し、我孫子を発車。列車は単線の線路をかなりの速度で飛ばし
(単線のローカル線とは思えないぐらい速かった)、東我孫子へ。
この駅は駅舎もホームの屋根もないというすごい駅で、我孫子の隣にこんな駅があるのかと驚かされた。
が、出口には取ってつけたようにSuicaの読み取り機が設置されている。
今乗っている新型のE231系といい、駅の雰囲気にマッチしていない。
木下、安食など、難読駅が目立つ途中駅を通り過ぎ、成田に到着。113系の普通列車で千葉に向かう。
千葉〜蘇我〜東京〜横浜
千葉から総武線快速に乗れば東京に戻れるが、関東平野の外縁にこだわってきた以上、
やはり京葉線で東京に向かわねばならないだろう。
ということで蘇我に出て、京葉線の快速で東京に向かう。京葉線は沿線に普通の住宅が少なく、
コンビナートや倉庫、巨大ショッピングセンター、ディズニーランド等、
他の通勤線ではあまりお目にかからないような施設が目立つ。個人的には結構好きな路線である。
東京に到着した後、東海道線で横浜に出てこの旅を締めくくった。