2012/9/21
東京駅八重洲口10:30発〜名古屋駅15:30着 新東名スーパーライナー3号
新駅ビル・グランルーフの建設工事中でごちゃごちゃとした東京駅八重洲口にやってきた。
仮設の高速バス乗り場で待っていると、名古屋行きの新東名スーパーライナー3号が入線してきた。
早速乗り込み、3席ある先頭席の真ん中にあるB席に座る。なお、横の2席のうち1席は空席のままだった。予約時は埋まっていたはずなのだが。
このバスは東京駅を発車すると、足柄SAと静岡県の遠州森町PAで休憩する以外はノンストップで走る。
車内は5割程度の座席が埋まった。東京駅を発車し、まずは日比谷や霞が関界隈を走る。
この辺は見慣れた光景だが、視点の高い二階建てバスから眺めると何だか新鮮だ。
ただ、先頭席は眺めはいいものの、足元はあまり広くない。昼行便ならともかく、夜行便ではあまりお勧めはできない席だ。
霞が関から首都高に入り、3号線を西へ向かう。六本木、渋谷あたりのビル街を走行するのだが、
このあたりの首都高は側壁が低く、横のビルは手が届きそうなほど近く見える。
渋谷を過ぎ、蛇がとぐろを巻いたような形状の大橋JCTを過ぎても、周辺は高いビルが目立つ。
ちょうど田園都市線と並行するように走るので、人口過密なエリアが続く。
普段はいつも混んでいる3号線もこの日はほとんど渋滞がなく、あっという間に用賀料金所を過ぎて多摩川を渡る。
この辺から、片側2車線から3車線に増え、車の流れが速くなる。
渋滞の名所の横浜町田ICや大和トンネルも順調に通過し、御殿場の手前の左右にルートが分かれるエリアも超え、
あっけなく足柄SAに到着。ここでしばし休息する。東京駅で買った弁当を食べたばかりなので腹は減っていないが、
あてもなく売店をぶらぶらする。
足柄SAを過ぎると、いよいよ東名から新東名に入る。真新しい巨大な高架橋で東名をまたぎ、
富士山の裾野を高架橋とトンネルを駆使して突き進む。新東名は一部を除き2車線だが、建築物はほとんどが3車線分作られており、
左側の車線は通称「猪瀬ポール」と呼ばれるオレンジ色のポールで塞がれている。
駿河湾沼津SAのあたりからは駿河湾を望むことができたが、それ以外はやや単調な景色が続く。
どうにも線形が良すぎて、あまりアクセントとなる箇所がないからだろうか。
自分が運転していたら居眠りしてしまいそうだ。富士市の北を過ぎると、長いトンネルが連続する区間が続く。
静岡市の北で安倍川を渡るとまたトンネルで、それを過ぎると大井川沿いの金谷あたりに出る。
ここで大井川鉄道とクロスするが、その様子は確認できた。
さらにしばらく走ると、遠州森町PAに着く。渋滞がなく時間が余っているためか、長めの休憩時間をとることになった。
東京を出て以来、バスの座席に座っているだけでほとんど運動もしていないのだが、
それでも不思議と腹が空くもので、名物のお茶を使った団子を購入して食べた。
その後バスは天竜川を越えて、遠州鉄道の西鹿島あたりを過ぎると、いよいよ新東名区間が終わる。
当時はまだ愛知県内の区間が開業していなかったためだ。
東名と合流すると、やはり交通量は一気に増えた。そのためか、このあたりの東名は路肩を削って車線を4車線に増やしているようだった。
意外と長かった愛知県西部の区間を過ぎ、今度は豊田JCTから伊勢湾岸道に入る。伊勢湾岸道は、当初から新東名と新名神を繋ぐことを目的に作られており、
線形はよい。あっという間に東海ICまでたどり着き、同じく線形の良い名古屋高速4号線を北上して、
名古屋駅の中村口に滑り込んだ。東京から5時間もかかったが、車窓を満喫したおかげかあっという間に感じられた。